私がlastlineさんの立場なら、「kirikさんの「引用(=非公式RT)」は「日本の著作権法が権利者の許可なくやってよいと認める引用」の要件を満たしていないので、著作権の保有者として自分なりの基準で引用の可否を決めさせてもらう」といいたい。
法の定める要件を満たさない引用は、権利者に許可・不許可を判断する自由がある。問題のある引用を恣意的に選び、形式的な不備を理由に問答無用で叩き潰せるはずだ。実際には、kirikさんが削除に応じる可能性は低い。刑事罰にも問えない。だがそれは、法がきちんと機能しない日本の現状がおかしいのだと私は思う。
kirikさんは非公式RTをする際にtwitterの「返信」機能を使っていない。これでは、「不完全な引用であっても、ダイアログを追えば元の発言を読めるので問題はない」という主張に疑問が出て当然だと思う。
Togetterにまとめられているのは1/27のやりとりだが、2/10時点で既に、kirikさんのツイートから引用元のツイートへ辿りつくことは不可能に近い。lastlineさんはたまたまTwilogに登録しているからいいけど、twitter公式からは半月前のツイートを探し当てる手段がない。
ツイートから丸1日程度なら、kirikさんの主張も成り立つ。だが、注目を浴びたツイート単体は、検索エンジン、ソーシャルブックマーク、ブログなどを経由して長期にわたり読者を集め続けるのに、ダイアログを追うのは数日間が実質的な限界。それ以降は、不完全な引用の害が垂れ流しになる。lastlineさんが不愉快になるのも当然だろう。