2月8日の栃木県青少年健全育成審議会の結果がようやく公報に載りました。優良図書34冊、有害図書11冊、有害映画24本が指定されています。
かつて私は「読書感想文コンクールの指定図書はつまらない」と思い込んでいたのですが、実際に読んでみたら、これが面白い。「おとなしく本を読んでいる子が、じつはいちばん危ないんだよ」という感覚を呼び覚ますものがありました。(ネットで感想を検索してみると、その毒をスルーしている人が意外に多くて「えー?」と拍子抜けもしたのだけれど……)
ともかくそうしたわけで、私は優良図書に関心を持っています。昨年はリストを手許に転記しておかなかったので、結局、読まずに終ってしまいました。今年はこうして自分用にAmazonリンク集を作成したので、何冊か読んでみるつもりです。
この他に図鑑や紙芝居も大好きでした。瀬川昌男さん、斉藤洋さん、岡田淳さん、古田足日さん、画本シリーズ、あと星新一さんと加古里子(かこさとし)さんの本は、図書館にあるだけ全部読みました。とくに好きな本はボロボロになって書庫にしまいこまれるまで、1~2年に1回のペースで何度も借りて読んでいたと思います。その他、福音館書店の月刊誌『こどものとも』『かがくのとも』『たくさんのふしぎ』も大好きで、高校卒業までずっと読み続けました。
大学生になって大学図書館という天国に出会った私は、高校時代まで緩やかに変化してきた読書生活をサクッと切り捨てて新生活へと移行してしまいます。いま思うと、もったいなかったな。10年間の児童書離れを経て、2008年から怒涛のように数百冊の児童書を読んだエネルギー源は、ある種の喪失感だったのかも。