いまだにこんな記事が書かれるのか。伝統と格式のある寿司店で云々というなら、そういうこともあるのかと思わないでもないが、リンク先の事例は全然違うじゃないか。私が小学生の頃(20年ほど前/1990年頃)から、女性のすし職人さんなんて、それほど珍しくもなかったと思う。
パートやアルバイトの調理担当者を職人と呼ぶな、という人もいるかもしれないが、どうせ私には成果物の違いがよくわからぬ。線引きに合理性を感じない。スーパーやコンビニで売ってる握り寿司だって、なかなか美味しいじゃないか。ああいうのは工場で作っているわけだろう。その職人さんが全員、男性だと思っている人……いるのかな? まさかね。
とりあえず今日、近所の回転寿司店を通りから眺めたら、女性の職人さんが厨房に立っていた。握り寿司をつくっていたかどうかまでは、わからない。冬に祖父の見舞いに行ったときに祖母が連れて行ってくれた寿司店では、間違いなく女性の職人さんがつくっていたが。
ふだん感心して読んでいるウォールストリートジャーナルの記事って、じつはこういう水準なんだな、と再認識させられた。日本の新聞でも、自分の専門分野の記事が一般紙に載ると、「あのですね……」といいたくなることがままある。そういうことは、もうね、よくよくわかっていたはずなのに、またこうして軽くショックを受けている自分が情けない。