震災から半月。あの日、鍋を抱えて向かった川へ、今日はカメラを携えて散歩。
自宅から徒歩10分の大自然。
突然ライフラインが寸断された人々が、水を求めて押し寄せた川辺。
たくさんの足跡が残っていた。
本格的に春がきて、近所の倉庫の下からイタチ(?)が顔を出した。
保険のセールスの方が、「やっと水道が復旧しました」と嬉しそうに語っていた。たっぷりのお湯で髪を洗えるのが、こんなに幸せなことだったなんて! と声が弾む。たった一晩、電気・ガス・水道が止まっただけで、どれほど心細かったか。半月ぶりの水とガスは、どんなに心を温かくしたことだろう。
東北では、まだ電気もない避難所が一部にあるという。ガスや水道は望むべくもない。今日も、栃木の地平線に陽が沈む。1日が、終ってしまう。