正規の申請手順を踏んで、きちんと承認されたのに、後から罰を受けるのはおかしい。市長の一存でルールもないのに処分ができるような社会では、みな安心して生活できない。誰だって多少は自分の「当たり前」と世間の「当たり前」がズレている部分を持っているだろう。
もう少し踏み込む。自衛官でも警察官でも市職員でも関係なく、有給休暇は自由に取れるべき。パニックになっている家族を放り出してまでやるべき仕事なんてないよ。「うちのことは大丈夫だから、お母さん、行ってらっしゃい」「お父さん、お仕事頑張ってね」と送り出された職員だけで仕事を回すべき。それで一時的に人手不足になるなら、仕方ないんじゃないの。
自衛官だから、警察官だから、自治体の職員だから、政治家だから、教師だから、管理職だから……そういうの、もうやめないか。「仕事に責任を持つ」ためには家族を放り出す他なく、この社会が本当にそんな犠牲を必要とするというなら、現在の社会のあり方は諦めるべき。1~2割の仲間を諸事情で欠いても達成できる水準を、新しい基準線とすること。最前線を離れる仲間を「もちろん抜けられるのは痛いけど、大丈夫だから、何とかなるから、行きなよ」って送り出せないのはダメ。
土浦市の件、「それはおかしい」という世論が盛り上がって処分が撤回されたらいいと思ったが、二晩経ってみて、どうやら静かにフェードアウトしていきそうに見えるのが残念だ。
Yosyanさんの記事だと、職員自身がパニックを起こしたことになっている。コメント欄もそういう流れ。どういう解釈なのだろう。わからない。