このところ九十九式がよく更新されていて嬉しい……という話とは関係ないけど、たまたま文中リンクされた記事でTumblrが話題になっていたので、また少し書く。
ふだんはよい人なのに、Tumblrを使っているときだけは悪い人になってしまう、という事例がそう珍しくもないので、Tumblrはヤバイと思う。他では無断転載とかしない人が、なぜかTumblrでは転載自由じゃない画像を無断で転載をしまくっていたりする。どれも偽アカウントだとは考えにくいよね……。
サイト運営者にさまざまな選択の余地を与える高機能な共有ボタンの提供はTumblrへの投稿数を増やし、サイトへのトラフィックを増大させる効果があることは間違いない。
Tumblrはトラフィック増大の効果が弱い。はてブでもtwitterでも、ブックマークやツイートをしてくれた人数より大きなアクセスがあるのだけれど、Tumblrではそういう経験がない。300人くらいリブログしているのに、アクセス解析に現れる数字は、多くても3割で、1割以下ということも珍しくない。
リブログする前に、本文の一部だけが切り取られて文意が歪められていないかの確認くらい……まあ、その「くらい」が面倒なんだろうな。リブログする人でさえそうなので、閲覧者が原本を気にすることなどほとんどないのだろう。
これほど原本を確認する人が少ないなら、全文転載ならともかく、数行だけを切り取る場合はむしろリンクなどせず「自分の言葉」として発信してほしいと以前、書いたけれども、実際にそのようにしてくれている人は、ほとんどいないみたい。
ともかく、Tumblrは外部にトラフィックを流さないし、ほとんどのTumblrユーザーは無言でリブログする。ウェブサイト運営者にとって、Tumblrはじつにつまらない。「Tumblrで共有」ボタンなんかより先に、Tumblrで共有されているコンテンツをURLの前方一致で検索できる仕組みを用意してほしいよ。
私の感覚だと、やっぱりはてブが断然いい。被リンク側の需要によく対応してくれている。ちなみに、このところmixi日記での言及はずいぶん減ってしまって、ちょっと残念。
これはなかなかいい感じ。よそから持ってきたツイートはきちんと引用の形式を守っているし、リブログで情報が付加されて面白さが増している。