趣味Web 小説 2011-02-28

再利用するなら文責も負ってほしい

1.

ガジェット通信編集部
担当者さま

はじめまして。徳保隆夫です。記事寄稿の依頼について、回答します。

徳保隆夫名義で公開した文章について、私は一切著作権を主張しません。
それらの文章は、転載も改変も自由にしてください。リンクも無用です。

なお、再利用版は「ガジェット通信の記事」として公開していただけると、
個人的にはありがたいです。もちろんこれは「希望」であって、
そうしないなら記事の再利用を許可しない、という意味ではありません。

以後、連絡不要です。既に公開された文章も、私がこれから書く文章も、
自由に再利用してください。
--
徳保 隆夫(とくほ たかお)
http://deztec.jp/
deztec@gmail.com

2.

過去、私の文章が初出情報を伏せて再利用され、「それってどうなの」という反応が出たことがあります。しかしそれは、私自身が望んでいることです。私の文章は、私の名前を伏せて再利用していただくのが私にとってはベストなので、それを咎めるようなことは、どうかやめていただきたい。

経験的には、私が「再利用は認めますが、できれば、再利用した文章については、あなたが責任を負ってください」と希望を伝えると、渋い顔をされることが多い。それはそうだろうと思う。私が書き飛ばした文章の責任を代わりに背負うなんて、嫌に決まってます。

でも、転載する人が、「転載しただけ」といって責任を逃れようとする感覚に対して、私は批判的です。例えば tumblr ユーザーの大多数は不愉快。あんなふうに一部を切り取って転載しておきながら、自分たちは何ら文責を負う覚悟がないように見える。

2chで私の記事を引用する人にも、同様の不快感がある。誰かが私の記事から2~3行を引用すると、他の数人が、引用された箇所だけ読んで叩く。引用した人が匿名で、引用レスに自分の考えを全く添えていないことも多く、結局、私が批判の矢面に立たされている。いい加減にしろ、といいたいよ。

こっちは著作権を放棄しているんだからさ、私の言葉を再利用したい人は、リンクとかしないで、「自分の言葉」と偽って再利用してほしい。再利用によって得られるものは全て差し上げるから、再利用先で発生した悪罵とかも、全部そちらで引き受けてください、ということ。

世間では著作者名詐称をこそ憎むようですが、私としては、転載元記事へのリンクなどしないでほしい。tumblr で100人がリブログしても、tumblr 経由の読者はリブログ数より少ないことが珍しくない。あんなリンクは言い訳にしかなっていない。実際には転載された部分だけが一人歩きしています。

3.

「引用なら自由だろ」という人がいるかもしれませんが、tumblr に「引用」なんて1割もありませんよ。9割以上は著作権法の精神も条文も無視した無断転載です。私の文章は著作権を放棄しているから著作権絡みの問題はありませんけど、tumblr で転載されているコンテンツの9割以上は違法な無断転載でしょう。

親告罪ってのは、告訴されるまで司法権力が動かないというだけで、告訴がなくても罪は罪。tumblr コミュニティに関わると違法行為に対する感覚が麻痺するので、自分が流されやすい性格だという自覚がある人は、あんなのには近付かない方がいいです。

以前も書いたことですが、tumblr コミュニティは、無断転載OKのコンテンツだけをリブログし合うべき。それではコンテンツが足りないなら、布教を頑張って「リブログされてもいいよ」という仲間を増やしていくのが本来の道。tumblr の思想に同調していない外部の人々のコンテンツを、平気で勝手に転載しまくってる連中には感心しません。

とくに写真の扱いは酷すぎますね。たとえ権利者の不興を買おうともこれは転載するべきだと信じる、といった信念や覚悟を持ってやっているならともかく、「赤信号、みんなでわたればこわくない」という感覚で他人の飯の種を無断転載している人が大多数ではないのか。

追記:

2011年4月8日に初出情報入りで掲載されました。

Information

注意書き