趣味Web 小説 2011-05-15

memo:原発の話題3つ

1.

やっぱ、リンクしても読まれないから、コピペするわけだよなぁ、と。

著作権が切れているので、転載そのものはいいとして、テキストを入力したのは鈴木厚司さんで、校正したのは田中敬三さん。その成果をパッとコピペして、「いいのかなあ……」と。まあ、2006年にテキスト入力を完了したおかげで、こうして大勢に読まれて、「よかったね」という話なのかもしれないが、割り切れない。

2.

この記事を見て怒っている人がいたので、私も読んでみた。こういう切り口もあるのか、と思った。

電線をリレーするたくさんの鉄塔のうち、ひとつ以上が地震で倒れることは想定されていて、だから非常用電源が用意されていたわけだけど、今回は海嘯(つなみ)で非常用電源も全滅して、それで事故に至った。「地震で鉄塔が倒れなければ外部電源喪失は起きなかった」というのは、論理的に正しい。ただ、たくさんある鉄塔をひとつも倒れないようにするのは難しいからこそ非常用電源が……。

さて、どう話したものか。少し考えて、「地震で鉄塔が倒れなければ外部電源が途切れることはなかった、というのは、その通りだと思います」といった。おかしいのは、この記事を読んでプッツンきて「東電と政府の隠蔽体質が云々」とか罵倒をはじめる人々。この記事自体に目くじらを立てるほどの問題は……。

ゲイツさんが支援しているのは核廃棄物が桁違いに少ない次世代原子炉だという。いい加減、核兵器の需要も乏しくなってきた。今後は、廃棄物の兵器への転用には期待できないが理論的にはより安全と考えられているタイプの原子炉が、次第に増えていくのではないかと思う。

3.

東電が倒産していたら、給料だってバッサリとカットできたろうし、その結果、実際に不都合が生じて、だから仕方なく給料を上げて……と、短期的には苦労しても、長期的には実証の裏付けのある強力な形で話が先へ進んだだろうに。

それはもちろん空想で、実際には倒産したって社会実験みたいなことはできず、そして仮に給料を減らして不都合が出ても、何やかやでごまかして上辺の薄給を維持しつつゴニョゴニョすることになったのだろうから、歴史がどっちへ進んでも結果は大差なかったのだろうな。

そういえば、いろいろ社会実験をやってみたけど、とうとう(国民感情が納得するほどには)収入が減らなかったのが銀行員。逆に大企業のサラリーマンより薄給の人が過半になってしまったのが弁護士。銀行員の高給は市場が調整した結果だったけど、弁護士の場合は官の規制が給与水準を支えていたという違いがあった。

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