平凡な新入社員に伝えたい10項目
たいていの人は、仕事でさしたる成果を上げられない。本気で頑張ってないから、というのは気慰めで、実際には一生懸命に頑張っても特別に素晴らしい結果は得られない。そのあたりは学校のお勉強と同じ。
じゃあ学校はつまらない場所だったか。楽しかったのは休み時間と放課後だけか。そうでもない、と思うんだよね。いや、そうだった、という人もずいぶん多いだろうとは思うけど。たぶん会社もそうで、さしたる成果を上げられなくても、コツを押さえれば、それなりに生き抜いていけるようになっているのだと思う。
リンク先の記事の中の「たしかにそうだ」と思う部分と、いろいろな人から親切に教えてもらったことなどを交えて、自戒を込めて私なりに整理しておきたい。
- 結果が伴わないとき、過程が重要になる。「まじめに頑張っているけど結果は並以下(といっても最低ランクではない)」という人は、よほどのことがない限り、生き残れる。
- 「まじめに頑張っている」という印象を周囲に与えるためには、まず出社時刻を早めること。次に先輩方に敬意を払うこと。それから(当人のいないところで)周囲の個々人を賞賛し尊敬の念を口にすること。
- 他人の愚痴を聞いて相槌は打っても、自分は悪口をいわない(とても難しい)。どうしても愚痴りたい場合、状況・課題を悪役とし、**さんの奮闘にもかかわらず厳しい結果となっている、と語る。すると、他人の事情に気が付くことが多い。もし気付かないまま悪口をいっていたら……と思ってゾッとしたことは多い。
- 仕事のマニュアルは自分で作らねばならない。簡単なことでもメモを取り、後に時間を作って整理する。たいていの人は凡人なので、自分の記憶に頼ると痛い目に遭う。マニュアルは作った者勝ち。
- 仕事が多くなってきたら、やるべき作業を工程表にまとめる。ノートにフリーハンドで簡単に書けばよい。2~3日経ってみて、計画と実際の進捗を比較して「これは無理だ」と思ったら、上司に相談する。自分の追込み力にはかない期待を掛けて、期限がきてから「ダメでした」と報告するのはまずい。
- 「強みをアピール」「弱点を隠す」どちらも後悔のもと。自分の美点は他人が発見するもの。自分の欠点は、そう簡単に直らないので、他人のフォローを求めることが絶対に必要。プライドこそ身を滅ぼす元凶。プライドを持つなら、個人の体面ではなくチームのアウトプットに対して持つこと。(とても難しい)
- 他人の失敗談は役に立つ。逆に本人の成功談は役に立たない。だから自分も、失敗談は自分のこと、成功談は他人のことを話すのが世のため人のため。
- 体調管理を気合や精神論に任せてはダメ。現実的な対処が必要。
- 「身体が丈夫」は売りにしない方がいい。長い目で見て、それで得をした人を見たことがない。
- 自分の命がいちばん大切。「死ぬ気」で頑張っちゃダメ。最悪の場合に備えて、心の中で「他人の都合」を遮断する訓練と、命を守る「逃げ方」を考えておくこと。
私もそれほど実践できているわけではない。というか、私は全然できてないけど、一緒に仕事をしていて「いいなあ」と感じる同僚を見て「自分もこうありたい」と思っているだけの話も、たくさん混じっている。実際の私を知っている人が読んだら、失笑しそうだな。ま、そんなものでしょ。
この記事は、私と同様に「平均点が低い」人に向けて書いた。優秀な人、自分を信じている人には関係ない話かな。でも優秀な人だって、いつも最高の成果を出せるわけじゃない。だから、平均点が低い人の生き方も頭の片隅においておくと、コケたときパニックに陥って傷口を広げたりせずに済むかもしれない。
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注意書き
- 筆者は徳保隆夫(とくほたかお)です。1980年愛知県生まれ。千葉県成田市育ち。メーカーに技術者として就職後、関東各地を転々としています。……という設定です。
- 私の文章は全て実記ではなく小説なので、客観的事実と異なる記述を多々含みます。
- 著作権は主張しません。詳細はInfoで、過去ログなどはNoteでご案内します。