30年で大地震の確率は87%・・浜岡停止の最大の理由だ。確率計算のプロセスは不明だが、あえて単純計算すると、この1年で起こる確率は2.9%、この一カ月の確率は0.2%だ。原発停止の様々な社会経済的コストを試算するために1カ月かけても、その間に地震が起こる確率は極めて低いはずだ。
今月を振り返って、いちばん面白かったのはこの話題かな。
この話題をご存じなかった方は、できればリンクした順に読んでいただきたい。
私はどうだったかというと、まず「概算なんだから竹中さんの発想でいいんじゃないの」と思ったんだけど、あまりにも批判がすごいので、だんだん自信がなくなってきてしまった。ときどき「完全に間違った批判」もあって、これは違うよな、と冷静さを取り戻したつもりでいて、実際はそうではなかった。
「ポアソン分布」には、閉口させられた。見覚えはあるけど、もう私が忘れた言葉。いまさら復習する気にもなれず、「なんか怖いから黙っていよう」が結論。
その後、oxonさんの記事が出て、「うん、私もこういうことがいいたかったんだ」と思ったんだけど、よく考えてみると、「そりゃウソだろう」と。本当に「こういうことがいいたかった」なら自信がなくなるわけがない。ようは、私自身はいつも「一定期間内に一定以下の回数しか起きないと予想されていること」について、とりあえず竹中さんのように概算していたから、それを否定されてムッとしただけなんだよな。
さて、oxonさんの記事を読んでから半月経った。今はまだ、「概算なんだからこれでいいの」ということと、リンク先に頻出しているタイプの批判について「それは違うよ」と説明することが、自分の力でできる。でも1年後はどうだろう。10年後は? いまいち、自信がない。