Togetter は Twitter API の利用規約を遵守してほしい(2011-06-08)に書いたような観点からいくつか。
公式RTは(見た目はともかく)テキストの内容については同一性が保持されるし、ユーザーの意思で削除や非公開にすることが可能。Twitterは規約においてユーザーの権利を尊重することを謳っている。公式RTは、その点、十分に配慮されていると思う。
やっぱり、誰のどんな発言への反応なのか、パッと見てわかる形で示したい。新Twitterでは、返信機能を使ってレスした場合、ボタンをクリックすればツイートのつながりが見えるようになっている。でも、そのひと手間が嫌なんだ。どうせ10人中9人は、そんなボタンをクリックしないじゃないか。
うまいインターフェースは思い浮かばないが、人様のツイートの一部または全部を転載しつつ、自分のツイートと関連付けてひとまとまりで表示する機能は、可能なら実現してほしい。もちろん、転載元発言者の公開権は尊重して、原本が削除されたら、転載部分も削除されるということでよい。
これを仮に「参照RT」と呼ぶことにする。「参照RT」なら、非公式RTのような、字数の都合で後半を省略され非常に誤解されやすい文章になってしまうとか、文末をちょっといじられて文意が変わってしまうといった問題が起きにくくなる。
(注:QTの場合、引用の要件を満たせば無断で引用していい)
ボタンひとつ追加するだけでどうにかできるなら、割と使いやすいのでは? と思ったのだけど、どうだろう。
んー、でも複数のツイートを一まとめに表示するのって、API経由でツイートを再利用するサービスでの扱いがネックになるから、やっぱり無理なんだろか。
あと、嫌なツイートにレスするとき、非公式RTにして名前を**とかで置き換える、なんてことをしている人もいたりするし、非公式RTの全ての需要を満たしつつ公式RTと同水準でユーザーの権利を守る代替案は……難しいな。思いつかない。
「数が増えると対処できなくなる」のは、非公式RTも同じだ。例えば非公式RTで文意が変わるような改変をされたとき、相手が数人なら抗議して訂正を求めることもできる。だが、30人、50人となったら、もう無理だ。「著作権の侵害」をTwitterサポートに通報して、議論抜きで一方的に叩き潰すしかない。問題を「権利の話」に落とし込む理路がないと、そういう解決策が取れず、泣き寝入りを余儀なくされる。
「誰でも非公式RTしていいよ」といっていると、「勝手に非公式RTするな」とはいえなくなってしまい、「文章の改変や、後半部を省略する区切りの位置が、誤解を招くようなひどいものか、許容範囲内か」という議論をすることになる。この手の議論は、つらい。