趣味Web 小説 2011-08-17

Togetter と Twitter API の利用規約:補足

Togetter は Twitter API の利用規約を遵守してほしい(2011-06-08)には散々追記したが、昨日の記事のついでに、さらに補足をいくつか。

1.

kanose なんか誰も指摘してないんだけど、togetterで自分の発言削除できる機能あるよ…?

それだけでは十分でない。API経由でツイートを再配信しているサービスは無数に存在する。その全てをチェックして削除依頼を出して回るのは不可能だ。

Twitter APIの利用規約は、ユーザーの事前の許可がない限り、ユーザーが非公開にしたり削除したりしたツイートの再配信を禁じている。そのものズバリの記述はないが、諸所の文言から「当然そうだろう」と思ってTwitterのサポートに問い合わせたら、「その通りです」という趣旨の回答を得た。

ようするに、ユーザーが公開しているツイートはAPI経由で再配信できるが、ユーザーがツイートを削除や非公開としたら自動的に再配信を停止する必要がある。この規約なら、世界中の無数のサービスにツイートの再配信を許可しても、ユーザーの公開権は保護されているといえる。

2.

atsushieno twitter APIの利用規約はtwitterとtogetterの関係であってこのブログ主のような第三者がtwitter API利用規約をたてにtogetterにサービス修正を要求することは法的にはあり得ない。

fragilelove 利用規約は提供者と利用者で結ばれる契約なので提供者が規約に沿うよう求めることはできても第三者が利用者に遵守を強制はできない。もし損害が生じたのであれば、利用者または提供者に裁判を起こすことである。

ご指摘の点は理解している。もしTogetterがTwitter APIの利用規約を守るつもりがないなら、私はTwitterに「TogetterにAPIを使わせるな」と抗議するつもりだった。

ユーザーは、Twitterがかかるコンテンツを、かかるコンテンツの使用に関する弊社規定に従って、他の媒体とサービスでのかかるコンテンツのシンジケーション、放送、配付又は公表のために、Twitterと提携する他の会社、組織又は個人に対して提供する権利がこの実施権に含まれることを承諾します。

ユーザーは、コンテンツ又は本サービスを複製し、変更し又はこれに基づいた派生作品を作成し、配付し、販売し、移転し、公表し、公演し、送信し、又は使用することを望むときは、本サービス(又はこの規約)により認められる場合を除き、Twitter APIを使用しなければなりません。

私はTwitterの利用規約を読み、Twitter API経由でツイートが再配信されることを理解した。その際、Twitter APIの利用規約を読み、「このようなルールでAPIが提供されているなら安心だ」と判断してTwitterを利用することにしたのだ。

ところが現実には、Togetterをはじめとして、Twitter APIが認めていないはずの「ツイートの無断転載」をやっているサービスが、堂々とTwitter APIを利用しているのだった。

ユーザーが公開中のツイートがAPI経由で再配信されることは、Twitterの利用規約に同意した全ユーザーが了解している。だが、ユーザーが削除したり非公開にしたりしたツイートは、「ユーザーの事前の許可」なくして再配信できない。もしユーザーの許可を得ることなく削除済みツイートを公開し続ければ、それは「無断転載」である。

「無断転載」をやっているサービスはいくつもあるが、Togetterは国内最大級のTwitter API利用サービスだ。これほどの大物がTwitter APIの利用規約を守っておらず、それに対しTwitterが何もしないならば、Twitter APIの利用規約など空文といってよいだろう。これはユーザーに対する背信である。表向き「このようなルールでAPIを提供しているので安心ですよ」と装いながら、実際にはユーザーの公開権を踏みにじる悪辣なサービスにもAPIを開放し続けるなど、到底認められるものではない。

しかしトゥギャッター社は、私の問い合わせに対して「今すぐは無理だが、いずれはTwitter APIの利用規約を完全に遵守すべく、努力している」という趣旨の回答をくださった。現状はともかく、TogetterはTwitter APIの利用規約を尊重しているようだ。そこで私は矛を収め、しばらく状況を見守ることにした。

私はこう判断したわけだが、「現時点で利用規約を守っていないTogetterにはAPIを使わせるな!」という人も、世の中には存在すると思う。

3.

choplin そもそも件のtweetが著作権で保護される対象となるのかどうか不明。著作権を持ち出すならまずそこに触れるべきでは。

だから私はTwitter APIの利用規約違反を武器とした。とはいえ、Togetterにまとめられたツイートの多くは、著作権が認められるに十分だ。それらはAPI経由の場合のみ、事前に再配信の同意が得られている。APIを利用できなくなれば、公開中のツイートの再配信も基本的に無断転載となり、Togetterはほぼ死ぬ。

PoohKid 引用ってなんだろね?API使わず手動なら利用規約関係ない?

引用の要件を満たす記事を作るのにTwitter APIは不要。Twitter社の規約では、正当な引用を阻止できない。TogetterがAPIを必要とするのは、Togetterの記事の大半が「第三者による転載」だから。

yadokari23 正論とは思うけど私はこれらのサービスがこんなことでなくなってほしくないのでただちに削除を反映させなければならないというならAPI利用規約をかえるか仕様をかえてほしい。

かえてほしいと要望するのはユーザーの自由。ただしTwitterに要望に応じる義務はない。

仮に、Twitterが「第三者によるログ取り」を実質的に否定し、「ツイートが流れていくからこそ気楽に発言できる」環境を作ろうとしているとしよう。このとき反対者が最も注力すべきは、Twitterを批判して考えを改めさせることではなく、ログ取り歓迎のサービスを作ったり支援したりすることだと思う。私企業の活動領域では、最小限のルールの下で個性的なサービスが自由に競い合い、勝敗は市場で決するのが自由世界の正道だ。Twitterが「第三者によるログ取り」を許容するかどうかくらい、運営会社が自由に決められる方がいい。

yadokari23さんのように要望を発するのはよいことだが、「ログ取りNGは間違い」と決め付けて一方的にルールを破るのはやめてほしい。ひとつの正義で塗り潰された世界はつまらないと思う。

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