趣味Web 小説 2011-08-18

暑い。もう嫌だ。

実名の人による実名晒しには批判が集中したのに、2ちゃんねるでの実名晒しは誰も批判しない。おかしいんじゃないか、という記事。

池田さんに攻撃されても天羽さんはますます意気軒昂といった様子だったが、瀬尾さんは実際に言論を封じられた。ところがネット世論は、池田叩きはやったけど、瀬尾さんの擁護はしなかった。だったら「言論の自由」とかいうな、と。そんなもの、ただの道具でしかなくて、自分が気に食わない言論が滅びるんなら胸がスーッとするんだろう。いい加減にしろ。私はそう思った。

鳥山明の画集や背景画像スレのまとめには批判的なはてブコメントが全然登場しないのに、マジコンの話題になると「これはひどい」という連中がワーッと現れるのはおかしいじゃないか、と書いた記事。この記事を書いて間もなく、2ちゃんねるのまとめサイトでこんなAAを見かけた。(これ自体はtt_clownさんの記事経由の孫引き)

やるお@マジコン

で、「私が何を書いても、これ以上にわかりやすく、インパクトのあるものにはならないな」と思って、なんだか気抜けしてしまった。あちこちで何度も何度も貼られたAAなので、マジコン云々の話題に関心のある人は、既にどこかで見たことがあるだろう。でも、ネット世論は全然変わらない。こういうAAを貼って、それで「わかってますよ、いいたいことは」という顔をして、頬かむり。

最近のはてブだと、芸能人の画像スレまとめ記事とか。

そりゃもうね、いちばんひどいのは、「著作権なんか知ったことか」という人だよ。だけど主観的にはむしろ、マジコン関連の話題になると「ひどい」と声を上げるけど、画像スレ系には黙ってる人の方が気になる。「この記事を知りませんでした」「じゃあ、いま知った」「はい」「……で? なぜ怒らない」「……」

口にしていた理屈は方便で、「許せない」の本当の基準は違うところにあった。だから、「許せない」の理屈がそのまま当てはまる別の事例について、頭では「よくありませんね」と思っても、感情はそうでない。だったらその本当の理由を掲げるべきだ。たまたまその辺に転がっていた大刀を振るうのはやめろ! 見ていて腹立たしい。

でも、そうしてイライラしながら数年を過ごすうち、「自分も同じだな」と。前々から「そうじゃないか」とは思っていたのだけれど、やっと諦めがついたというか、何というか……。

**にこだわりはない。批判の対象が**だったのは偶然だ。心底、そう思っていたし、今も自分自身の心に問えば、答えは同じ。ところが、自分の行動は、その心を裏切っていた。何年か経ち、同じような場面には何度も出くわしてきたのに、結局、私は**の事例でしか、そのことについて批判する文章を書かなかった。数年ぶりにまた書きたいと思った事例は、何と**の亜種だった。そんなことが、何度もあった。

「ありのままの自分」とやらを見つめて、心が晴れたか? そんなわけあるか。ただただもう、心の底からうんざりした。

余談:

ペットボトルのキャップを4万個集めてポリオワクチン50人分になったという話題に対してはてブの反応は冷笑的で、ペットボトル飲料水を一人一本我慢して、100円寄附してたら、2650人分でしたというコメントもあった。その後、実際にそれを実践した高校があったのだが、紹介記事がはてブでスルーされているという話題。

七里ガ浜高校の生徒は「たしかに偉い」と思う。でも、私もスルーしそう。何というか、「これ、ひどいね」「ねー」というコミュニケーション欲求の方が強いんだな。「こんないいことをしている人がいたんだよ!」「へー!」というコミュニケーションもしたいのだけれど、そっちは閾値が高めに設定されてる感じ。これまでに何度も、「人のいいところはどんどん見つけて褒めていかないと!」という話に「そうですね」と頷いてきた私にして、この体たらく。

ダァメだこりゃ。あぁあ。あーあ。もう嫌だ。もーう嫌だ。

暑い。

Information

注意書き