『ユースフル労働統計 -労働統計加工指標集-2011』から面白いデータをいくつか拾っていくシリーズ。
まず、どんな人が転職しているかというデータ。イメージ通りの箇所と、ちょっと意外な箇所がある。
日本で転職して給料が増える業界って、あまりないみたいだね。若い人の転職は平均すると賃金が増えるようだけど、40歳を過ぎて早期退職した方々の再就職活動などは非常に厳しいみたい。
退職金が勤続年数に比例せず、一定の期間を越えると急増するという仕組みになっている企業が多いので、元の会社でも転職先でも基準を満たせない40代での転職が、退職金という観点からは最も不利になるのだそうな。逆にいえば、会社にとって、それくらいの年齢の社員に辞められるのがいちばん困るので、そういう仕組みにしているのだろうな……。
こんなに差があるのか。たぶん「能力と待遇が見合わないから転職する」といった人は日本ではまだ少なくて、前の会社が嫌だったとか、リストラされたとか、そうしたネガティブな事由で転職する人が多いということなんだろうな……。