『ユースフル労働統計 -労働統計加工指標集-2011』から面白いデータをいくつか拾っていくシリーズ。
勤労者世帯と比較して、失業世帯がどんな支出を我慢しているかというデータ。格差が一番大きいのが教育費……というのは予想通りだけど、やっぱり悲しい。→「公立校だから学費が安い」ってのはヘンだと思う(2011-07-22)
「衣食住」の内、最も削れないのが「住」らしい。勤労者世帯より1人あたり住居費が高くなっていることにビックリするけど、失業者世帯の方が平均世帯人員数が少ないことがその理由。水回りを共有できることなどから、同居人が多い方が1人あたりの住居費は節約できるというわけ。まあ、失業者といっても、みんなずっと失業しているわけじゃないから、引っ越したりしない人が多いのだろうな。
あと、データの補足をよく見ると、失業者世帯の平均年齢は57.1歳。定年退職後に次の仕事を探している世帯が相当に多く含まれているということ。とすると、教育費が少ないのも、住居費を節約しないのも、ある程度はそういうことで説明がつくわけだ……。
これはデータの出典が違っていて、職はないが求職中ではない世帯も含んでいる。だから不労所得がある世帯とかも含んでいるので、いわゆる失業のイメージとは違うデータになってます。消費支出が勤続10年目の私よりずっと多いのも、まあそういったわけ。
しかし、どーなってるんだ、このデータは……。30代では勤労者世帯より失業世帯の方が支出が多いって、それ、どゆこと?
再び「全国消費実態調査」由来のデータ。収入の減少に合わせて消費を減らすというのは、やっぱり人間には無理なんだな。