別に自分の彼女じゃなくても、とにかく女を貶めてゲラゲラ笑うことで面子やら男同士の連帯感やらを保とうとする人って、腐るほどいますもん。実生活でも、ネット上でもね。あれって要するにミソジニーを全面に押し出したホモソーシャルなわけだけど、「『俺は男だえらいんだ』大会」と呼んだ方がよりわかりやすくて通じやすい気がします。
私は、こういうのは男女を問わないと思っていたんだけど、この記事への反応を見るに、実際には男性がやることの方が多いらしい。
父が伯父と妻の欠点を語り合う場面には出くわしたことがないが、母と伯母たちは顔を合わすといつも(父や伯父がその場にいるかどうかによらず)「夫のダメなところ披露大会」をやっていた。「テレビドラマってのはいつまで昭和をやっているんだ。平成の世のリアルを描いた方が面白いのに……」と私は思っていた。
その後、高校生になってから、他人と悪口で盛り上がりたい場合は、悪口の対象が自分の家族であっても当人のいないところでやるのが世間の常識だと私は知った。で、30歳を過ぎて、「女性はそういうことをしない」と思っている人が相当に多いことを、ようやく知った。どうも私は世間知らずで困る。
あと、やっぱりテレビドラマの脚本家というのは、私よりか世間をよく観察しているんだな。