米国TVドラマの『BONES -骨は語る-』には、専門分野に関しては天才的な主人公の変人ぶりを強調する演出が多々あって、そのひとつに「子どもの頃に家族でボードゲームを遊ばなかったので、非常にポピュラーなゲームに関する基礎的な知識を欠く」という話があった。現代の日本でいうと「ひのきのぼう」「おなべのふた」というキーワードから『ドラゴンクエスト』を連想できないようなもの、だろうか。
でも、日本人の大多数は、じつはそんな連想はできないわけなんだよね……。将棋のルールも案外、知られていないし、本当にポピュラーなのって、五目並べ、オセロ、トランプゲームのいくつか……くらい? UNOですら祖父母や伯父・伯母らは「何それ?」だったので、本当の日本人の常識なんて狭いものだと思った。
リンク先で語られているようなゲームと並べて紹介すると、「そういうのの話はしてない」っていわれるかもだけど、個人的に気に入ってる卓上ゲームが『DOMEMO (ドメモ)』。知人のやってる勉強会(っぽいもの)に呼ばれたときに紹介されて、これは面白いな、と。簡単で、運の要素もあって、だけど考えなしよりは考えた方が有利で……というバランスがいいです。世評の高い『アルゴ』などは、私には難し過ぎて……。
「**のわかりやすい解説書」とかでもそうなんだけど、私は「小学校高学年向け」とか書かれているのくらいが、本当に「わかりやすい」「楽しめる」の上限。それ以上は、私には「苦行」に片足突っ込んじゃう。だから将棋も囲碁もサッパリ……。とくに囲碁の抽象性は全く受け付けなかった。