この商品かどうかはわからないけれども、小学生の頃、木屑粘土に出会った私は、「紙粘土はもう古い。これからは木屑粘土の時代だ!」と思った。何せ軽い。適当に作った物でも「それなり」に見える。乾燥後にカッターでサクサク追加工できる。とにかく扱いやすくて楽しいのだ。
が、理由はいろいろあるのだろうが、現在に至るも、油粘土と紙粘土の牙城を崩すにはいたっていない。通販なら買えるけど、ふつうのホームセンターでは扱っていない。一般のスーパーマーケットには、当然ない。図書館で工作の本を見ても、木屑粘土を扱っているものはほとんどない。残念なことである。
とりあえず塗ってみるだけでもいいのだけれど、目の細かい紙やすりで磨いてからだと、本当に金属加工をしたような感じになる。手で持ってみると意外な軽さに「おっ!?」と声が出てしまうくらい。面白いので、おすすめ。
ただ、よほどハマらない限りは、こういうのって使い切らないんだよね。で、開封後も放置しておくと劣化してダメになっちゃったり。だから、お子さんのいる方は、まず自分が試してコツをつかんで、それから「一緒に夏休みの工作を仕上げよう大会」としてお子さんの友人も家に呼んで、ワーッと使い切るのがよい。
木屑粘土はブロンズ風にしなくてもいい感じになるので、塗料の方が先になくなるのは問題ない。