Googleが「みんビズ」というウェブサイト作成サービスを始めた。中小企業や個人事業者向けの、Jimdoをベースとしたサービスだそうだ。見た目のきれいなウェブサイトを簡単に作れるので、もはや「街角のホームページ業者」は商売にならない? しかしWeb担当者Forumの結論は、コンテンツ作りができる客は少ない
から、プロの仕事はなくならない、というもの。とても共感できる話だった。
ただ、コンテンツ作りの部分は、理由はわからないけれども、素人が「自分でもできそう」と思いがちな部分。従来なら「ウェブサイトを自分で作るなんて無理だ」と思って最初から「プロに頼ろう」となった人が、とりあえず自分でサイトを作ってみて、「どうして紹介事例のような感じにならないのだろう……」としばらく悩み、それからようやくプロに相談するという流れになっていくのかな、と。
そう考えてみると、みんビズもホームページビルダーも同じようなところを狙った製品なんだな。しばらく前からHPBは初年度無料のウェブサーバーサービスとの連携とか、テンプレートの充実とか、そのあたりに注力していたけど、その狙いがやっとクリアに理解できたような気がする。
「あなたにもウェブサイトを作れます」といって客を集めて、まあそれは嘘じゃないのだけれど、やっぱり消費者が思い描いていたようなウェブサイトにはならない。いろいろな中小企業のサイトを見た感じ、6割くらいは「ま、これでいっか」で、残り4割の枠をプロが争っているのかな、と思う。
自分でサーバーに設置するタイプのCMSをいくつか試してみると、Jimdoにせよ、いろいろなレンタルブログサービスにせよ、複雑・高機能なものを、より多くの人に使えるようにするべく、たいへんな工夫が凝らされていることがわかります。
私は「自分で全部把握できている感」を求めてレンタルサーバーにコンテンツを置いているのだけれど、もう、私のようなやり方を、ふつうの人に勧めたいとは思わない。
自分の能力を考えると、上記リンク先より高機能なCMSがほしいなら、自分でサーバーにCMSを設置するより、レンタルサービスを利用する方がよさそう。リンクしたCMSはどれも試してみましたが、現在は最もシンプルなFreeWEBに落ち着いています。