趣味Web 小説 2011-12-02

店頭販売の電子書籍は「PDF+光ディスク媒体」が現実解

現実的には、保護されたPDFをDVD-ROMに詰めて売るという仕組みになりそう。というか、現状、実際に流通しているのは、そういう商品。

私が実際に買ったりしたことがある商品としては『日経エレクトロニクスDVD縮刷版』ですかね。定期購読者は安く買えるという仕組み。工業系の学会誌などの場合、毎回、本誌のPDF版が付録のCD-ROMに入っていたりします。IT系の雑誌には、年末に増刊号としてCD-ROMにPDF形式でバックナンバーを収めたものを1000円前後で売るのが恒例になっている例も。

「PDF+光ディスク媒体」というのは、消費者目線では不満の多い、つまらない答えなのですが、それでも強力な現実解だと思います。

浅倉さん待望の『藤子・F・不二夫大全集』電子版は、私もほしいと思っていた商品。今はもう、紙のを買っちゃいましたが……。ちなみに小学館は2002年に『赤塚不二夫 漫画大全集 DVD-ROM』を発売した実績があるので、今も「絶対にない」とは思っていません。

とはいうものの……浅倉さんが仰るような、端末にバンドルして売るのは厳しそう。けっこう豪華なF全集でも3期100巻で18万円くらい。紙の本より本当に読みやすい電子版というのは、現状、想像がつかないですし、電子版が20万円とかだったら売れそうにない。『赤塚不二夫 漫画大全集 DVD-ROM』は単行本217冊+単行本未収録原稿6000頁で7万円という価格設定でした。コレクター向けだとしても、売れるのはこっちの方でしょう。

コレクター向け電子書籍は、「PDF+光ディスク媒体」という答えがあって、それでは納得できなくて、どこにもない正解を探してさまよってる感じがします。光ディスクだとドライブの大きさが問題だとしても、microSDカードやmicroSDHCカードだと、現状では3000円未満の商品の流通媒体としてはコスト面で壁が。

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