趣味Web 小説 2012-01-21

そろそろ階段税制の不合理を見直していい頃

軽自動車という規格が不合理なのは、私も技術者として感じていること。海外の自動車メーカーがそれを指摘する意図がどうあれ、不合理な市場誘導はやめるべき。

もうITは十分に発達・普及した。自動車のローンとかも最近は自分で電卓をたたく人がずいぶん減り、計算式をすっとばして、計算フォームに諸条件を入力して結果だけ見るのが当たり前になりつつある。それは「未来人は簡単な計算も自分ではできなくなる」という悪い未来予想が当たったということではある。しかし、これは不可逆な変化なのだろうから、むしろ積極的な活用について考えるフェーズに突入しているのではないか。

軽自動車と普通自動車の大きな段差には合理性がない。だが、なぜ1段階なのかといえば、ルールを簡単にするためである。手計算なら、早見表から簡単に税額がわかるのが望ましい。それで所得税も自動車関連の税金も、階段状に設計されている。しかし、もう、そういう時代ではないだろう。

仮に「なるべく排気量の小さな車を選ぶことを推奨する」というのが軽自動車という区分を維持し続けている理由なのだとすれば、税率を排気量の1次関数にしてはどうか。1次関数では単純すぎるというなら、途中で係数を変えたっていい。1次関数は6334制になって以降、常に義務教育の範囲内だったから、教育上の問題はないだろう。計算が少し面倒になるのが課題だが、そこをITで補う、というのが私の主張。

所得税も同じ。103万円のところに段差があるからいけないので、税率を1次関数にして、ソロリソロリと税率が上がっていくようにすれば、税制による市場の歪みは生じにくくなるはずだ。

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