趣味Web 小説 2012-01-29

知らなくても何とかなることばかり

1.

親切な人は「知らないと危ない」といっていろいろ教えてくださるが、どれもこれも別に知らなくてもいい。ひとつひとつは、読むのに10分とかからないので、タイトルを見て気になる人は読んで安心したらいいと思うが、基本的に読まなくていい。

とくにリンク先の記事をくさしているのではなくて、「世の中、そういう情報ばっかりだ」ということをいいたい。何事も知らなきゃ知らないなりに何とかなるというのがいちばんよくて、実際、だいたい何とかなる。だから現代の日本は、大筋では、いい社会だと思うよ。

2.

昔は読書家だったという母が、出産以降「ラクだから」という理由でテレビにシフトしたという話、ここ数年は共感することしきり。1日がかりで本を読むのも、それの映画版を1.5倍速で視聴するのも、私にとっては大差なくなってしまい、いまはもうフィクションはテレビ番組で十分な気がしてる……。

そういいつつ、本を読むのが私ではある。でも、私には寝食を忘れて本を読んだ記憶はない。過去に読んだ本は1万4千冊ほどになるはずで、量だけについていえば偏差値60付近の読書家のはず。でも、他人にお勧めしたい本は、これといって思い浮かばない。むしろ「本なんて、読まなくていいよ」というのが本音。

私は自分が新聞を読み続けているからこそ、「新聞なんて読まなくていい」という結論に達した。読書も同じ。たくさん本を読んできた自分を見れば、読書の無意味さがわかる。読書の効用を訴える人は少なからずいるが、鏡を見て恥ずかしくならないのだろうか。

3.

はてブでのツッコミまで含めて「考えても考えなくても同じ」「読んでも読まなくても同じ」の典型例だと思う。考えるのが楽しいなら考えればいいし、読みたければ読めばいい。でも、お勧めはしない。

あー、でも、リアル知人とかの場合、「共通の話題」を作るために「読んでね」というのはあるかも。お互いそういうコストの支払いをして、相手の興味関心について学びつつ、客観的には無意味だが主観的には有意義な世間話をダラダラ続けていくという……。

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