趣味Web 小説 2012-02-04

自分が納めた税金の使途を指定したい

個人の人権を最大限に重視する立場の人々は、徴税を権力による個人の財産権の侵害と捉える。とはいえ、現実問題として国家が自発的な寄付だけで成り立つとは思えない。しかしながら、漸進的な改革案としては、納税者による使途の指定が考えられる。

私も、税金の徴収は強制でいいけど、その1割だけでもいいから、使途を指定したいと思うよ。

  1. 直接税の納税額の1割について、納税者自身が使途を指定できる。
  2. 使途は予算に定められた事業に限られる。
  3. 予算枠がいっぱいになった、その事業はクローズ。
  4. 将来的には、使途指定の多寡によって±2%程度まで予算枠が増減したら楽しい。
  5. 将来的には、使途指定できる割合が増えたら楽しい。

たった1割でも、すぐに予算の枠が埋まる事業もあれば、誰もお金を出したがらない事業もあるだろう。現在の大雑把すぎる選挙より、よほどきめ細かく民意を把握できるのではないか。参考資料としては、面白いものになると思う。

理想的には、納税額は法的に強制されるが、使途は(早い者勝ちの範囲内で)全部自分の好みで決められたらいいのにな、と思う。ITの発展による直接民主制の部分的な実現。あと、納税が遅くなると不人気事業しか空き枠が残っていなくて不愉快だから、多くの人が早め早めに納税するようにもなると思う。

以上、予算を決めるのが政府と(従来通りの普通選挙で選ばれた議員からなる)国会である限りは、破滅的なことにはならないと考えているのだが、どうか。

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