- 高校無償化で授業料の負担額がゼロになりました。(+144000円)
- そのかわりに片道1時間分遠い高校に行くことになり、バイト時間ヘリました。(-310000円)
- 144000-314,400=-170400円
人口密度の低い岩手県や、あるいは私が育った千葉県でさえ、一部の都市圏以外では、片道2時間とか珍しくもなく……。公立小学校ですら片道1時間とかあるわけで、通学時間を重視するなら、公立高校は学力別をやめて地域別にするしかないと思う。『ごくせん』みたいに、ひとつの学校に様々な学力水準の子を集める。
ただ『ごくせん』は失敗例に見えるので、そのまま真似するのは疑問。例えば、授業だけ習熟度別にするのはどうか。いわゆる「クラス」は学業成績とは無関係に編成し、習熟度別クラスは学科別に編成するならば、校内分断を緩和できるのではないか。技術・家庭科や体育など、習熟度別にしなくてもいい学科も、かなり多いだろうし。
もうひとつは高校の立地かな。駅前に高校があれば、かなりラクになる。広い校庭の確保より、駅前に学校を作ることを優先できないだろうか。必要なら文部科学省の基準を変えたっていい。
一部の優秀な生徒の救済策は、1県1公立高校だけ全寮制にするとか……。1県1校ですら寮の無償化が困難なら、苦学生受け入れキャンペーンを行って下宿のボランティアを募るのはどう?
私の出身高校は海外からの交換留学生を受け入れていたんだけど、単身来日した留学生は、ロータリークラブとライオンズクラブが受け入れ体制を作っていた。病院の院長、銀行の支店長、大企業の部長といった方々が下宿先として立候補していたわけ。日本でも一昔前までは教師や親族が友人・知人のツテを辿って下宿先を探し、優秀な生徒を進学させていた。
かつては一般の家庭でも「お互い様」の精神で下宿を受け入れていた。下宿の受け入れは都市部に暮らす者の責務だよ。日本は再び貧しくなったのだから、そういう文化を復活させていくのがよいと思う。
私は基本的に増税反対。徴税というのは強制的な財産の没収であり、権力による個人の財産権の侵害。国家は寄付で成り立つのが理想だが、そうもいかないので最小限度の徴税のみ私は許容する。学校の統廃合は、私にとっては「増税する前に、もっと積極的にやってほしいこと」のひとつ。
というか、高校も半分は通信制でいいんじゃなかろうか。でなきゃ、高校卒業程度認定試験と同等の試験を全高校生に義務付けるのはどうか。そうすれば「高校を卒業できない」という人が激増する。そうなれば企業が高卒を要件にしたら人手不足になるから、中卒に就職の門戸が開かれるだろう。
企業は別に高校でお勉強した内容を求めているんじゃない。足切り基準として便利だから高卒を要件にしているだけだからだ。