リンク先の本題については、既にいろんな人がいろんなことをいっており、とくにいま私が書きたいことはない。とりあえず2つリンクしたが、とくに鴨の雑煮を作った話は大きな注目を集めたようで、コメントが多く書き込まれていた。その中にVEGANを自称する方がいて、「VEGANって何?」と。
VEGANというのはベジタリアンの分類のひとつなんだな。畜産物も食べないという……。個人的に興味を持ったのがフルータリアンかな。植物殺を否定し、植物を殺さない範囲内で植物を食べるという立場。ニンジンや大根は食べないけど、リンゴの果肉部分などは食べる、と。
動物・植物の殺生だけでなく、無生物の破壊も含めて、できるだけ回避するように努めるジャイナ教が代表的である。(中略)ジャイナ教は、たとえば農業においても、耕作すれば土中の生物の殺生を避けることができないため、信者は農業に従事することが禁止されていた。この世に存在する限り、間接殺は避けられないものであるため、ジャイナ教の僧は、最終行として食を断ち、餓死する。
埴谷雄高さんの『死霊』にもこの手の議論があって、高校生の頃だったと思うけど、興味深く読んだことを覚えている。いずれ読み返そうと思って文庫版を買ったのに、2回の引越しで、とうとう読まないままどっかへいってしまった。どうしたものかなあ……。
それでも『死霊』は1回は読んだんだからまだいい。中村元さんの『思想の自由とジャイナ教』は、いずれ読もうと思ったまま17年が経つ。読もうと思ってからの方が長く生きているわけで、人生は短いと思う。たぶん死ぬまで読まなくて、後悔するんだろうなあ。