趣味Web 小説 2012-02-16

SNSと人間関係のリセット

1.

私の狭い観測範囲の中だけの話と断るけれど、mixiでも、友人との交流ではなくて、その時々の興味関心に合わせて「読むコミュニティ」を乗り換えてきた方は、まずまず続いてる気がする。日記も同じで、交流の起点としてではなく、零細ブログ的に日々の雑感や生活の記録を綴ってきた方は、割と続いてる感じ。

7年前、こんな記事を書いた。mixiをSNSとして使ってきた人にとっては、いろいろ残念な感じになりつつあるのだと思う。でも「コミュニティのトピックを読む」「淡々と日記を書く」というように、mixiを交流の場ではなく小さなインターネットとして利用してきた方であれば、状況は大して変わっていない。アクティブユーザーの減少は、もちろんそれ自体、残念なことではあるのだけれど。

ところで、Facebookはロクに使ってない(閲覧者としてさえ利用していないという意味)のでよくわからないけれど、TwitterってSNSを代替するようなものなんだろうか。同時に複数のアカウントを動かしている人が私の周りにも数人いるし、アカウントを取り直してリセットした人も数人。この身軽さはブログっぽい。

アカウントの乗り換えが簡単にできるのはTwitterの強み。実名と結びついているFacebookや、使い慣れたメールアドレスと一蓮托生になりがちなGoogle+と異なり、「人間関係に飽きた」からといってサービス自体に距離を置く必要はないようになっていると思う。まあ、必要はなくても距離を置く人は置くのだろうけど。

2.

kanose 人間関係の変化を「使うSNSの変更」でするしかないという現状

Twitterのアンフォロー程度でも「気が重い」という方がいる。アカウントの自殺がいちばん気楽……となったときに、同じサービスに戻りやすいか否か。

かつて私の知人で、最初はリアルのあだ名でmixiに登録していたのに、何かあって不意に削除し、再登録後はいわれなきゃわからない名前になっていた方がいた。その方は、リアル知人はごく数名しか友人登録せず、新規の友人を目くらまし的に増やして、他のリアル知人(のうち再登録を教える相手)にはメールで連絡して「友人の友人まで公開」設定で対応……などとしていた。たいへんな手間である。

逆にいえば、当事のmixiには、そこまでしてでも戻りたいと思わせるだけの魅力があったわけだ。その彼も、今では「mixiは登録しているだけ」になって久しい。

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