趣味Web 小説 2005-05-10

mixi という「インターネットの縮小再生産」

しつこいけど Folio Vol.9 の話をもう少し書きます。まわりくどい宣伝だと思っていただいても可。

Vol.8 の頃から、なんとなくそうなりそうな雰囲気というのはあったのだけれど、Vol.9 最大のリンク元は(検索エンジン以外では)mixi です。ダントツといっていい。次がはてなダイアリー。はてなダイアリー利用者が多いのは、はてなユーザに文芸に関心のある方が多いという説が当たっているからかもしれない。ま、何はともあれ、今キテるのは mixi なんです。

2005年5月にもなってこんな話をするのは時代遅れかもしれませんけど、ちょっと見過ごせない事実があって。それは何かというと、この備忘録からリンクをたどった人数よりも、某氏の mixi 日記からリンクをたどった人数の方が多いのです。これには正直、驚きました。

馬鹿にしていたのではなく、単に事実として、ウェブサイトのカウンターの数字が当サイトと2桁くらい違っているわけです。社交的な方なので、mixi では積極的に活動されているようです。それでも彼の mixi 日記のページビューとこの備忘録では、閲覧者数にして数倍の差はあるんじゃないかと思う。というか、思ってました。

ところがどうでしょう。

半閉鎖空間の mixi で書かれている日記が、WWW で「公開」されている、そこそこ閲覧者数が多いと思われる日記よりも、少なくともリンク先へ人を流す力では勝っているんですね。

いくら「mixi は客層がよい(=書き手の意を汲んでくれる閲覧者が多い)」としても、100人送り込むためにはそれ以上の閲覧者数を要するのが道理というもの。100人といったら個人ウェブサイトの上位15%以内です。全員がクリックしていると考えてもこの数字ですからね。クリック率を低く見積もれば、とんでもないことになります。

私の知る限り、アクティブユーザの大半は mixi 日記を mixi 会員全員に公開していらっしゃいます。そうでもなければ1日100人以上もの閲覧者数は実現し得ないだろうと思いますけれども、いずれにしても、mixi というのが、今や WWW の一部を縮小再生産したような「世界」になっているんだな、ということをあらためて実感しました。この調子で進化し続けるなら、将来は1日1万人が読む mixi 日記も登場するでしょう。

mixi というのは、かつて競争に敗れ、インターネットになれなかった形態の復活版です。

  1. 人づてでなければ参加できず、
  2. できることは限られていて、
  3. どこを見て回っても足跡が残ってしまう(という事実が全員に共有されている)

一度は淘汰された姿なのだけれども、ここにはひとつの可能性があります。優しい人々がコミュニケーションを育てていくための条件が揃っています。現在、mixi 利用者は数十万人に過ぎません。しかし、100人以上の閲覧者を有する日記は、既に多数誕生しています。mixi はどこまで大きくなるのか、そして、どんな世界に進化していくのか、私は興味津々です。

参加者の増加を mixi の WWW 化と捉えて心配する向きがあります。ある意味で、たしかに mixi は WWW に近付いていくでしょう。けれども、それは WWW への同化ではなく、WWW の再構築ではないかと思うのです。(注:私は「WWW」を、「自由に参加でき、情報を送受信する形態の自由度が高く、誰にも知られずに行動できる(とみなせる)」世界を象徴する言葉として用いています)

mixi は今、ひとつのサービスから、一種のインフラへとステージを移行しつつあるように見えます。

補記

大勢のお客さんがやってきた mixi 日記は、いずれも mixi 会員全体に記事を公開されていましたので、直リンクをここで紹介してもかまわないでしょう。どれが誰の記事かは、とりあえず伏せます。現時点で経由閲覧者数が多い順にご紹介(注:1日で10人以上が辿ってきた日記のみ)。

  1. その1
  2. その2
  3. その3
  4. その4
  5. その5

mixi 会員じゃないから読めないよ~シクシク、という方は、とりあえずメールか電話でご相談ください。

あと、Target capture は毎回、Folio をご紹介くださいます。たいへんありがたいです。

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