趣味Web 小説 2005-05-10

個人テキストサイトのパラダイムシフト

先の記事で九十九式は「巨大なアクセスを有するサイトではない」のか?にリンクしたとき、ふと思い出した話題があるので、書きます。

一昔前まで、広告の目立たないサービスがほしい! と連呼していた人が、今では平気で広告貼りまくりのウェブサイトを運営していたりしますよね。XREA は広告の出現位置を自分で細かく制御できることで有名だったりしたわけですけど、「広告呼び出しタグ」を書かなければ、簡単にルール違反できたわけです。あるいはジオシティーズの利用者が CSS で広告を消し、2ちゃんねらに通報されてアカウント削除、なんてのも日常茶飯事でした。あれは何だったのか、と思う。

一番よくいわれたのは、見た目がカッコ悪いという話。デザインの都合だというわけ。

でも、そうじゃなかったんですね、多分。自分にお金が入らないからムカついてただけなんです。タダでサーバを借りていたくせに。でも、消費者なんてのは、所詮その程度。日本は先進国で、日本人は文明人ということになっているけれど、実態は自慢できるようなものではないということ。

せっかく広告のないサーバを借りているのに、画面の3割も広告に費やしているデザインのサイトがあったりして、時代が変わったな、と思う。

ていうか、私の見ている世界の人口構成が変化しただけなのかもしれないけれど。というのは、かつて私が好んでみていたテキストサイト界隈というのは、なぜか金儲けとアクセス稼ぎに批判的でした。しかも奇妙なことに、界隈の住人たちは、それが「ふつうの感覚」だと思ってた。でも、それは間違いだったわけです。だって、アクセス向上指南サイトはネット黎明期から存在していたのだし、そこには(ある種の)宣伝も馴れ合いもアリだ、と書かれていたのです。そういった解説が、世間では受け入れられていたのでした。

ブログブームがやってきて、トラックバックという機能が紹介されたとき、さすがの私も「なんという下品な機能なんだ」と思ったものでした。ところが、ふつうの人々がどんどんブログとやらを書くようになると、この身勝手極まる宣伝機能を「便利だ」といって喜ぶ書き手が「ふつう」になってしまいました。やっぱり、テキストサイト村の人々の方がマイナーだったんだな、と私は思ったものでした。

一方、金儲けの方はというと、これもまた昔々から小遣い稼ぎ指南系サイトというのが一大ジャンルをなしており、大勢が「よーし、頑張って稼いじゃうぞ~」と熱心に勉強していました。ところがテキストサイト村の小うるさい人々は、やっぱり中の世界ばかり見て物をいってた。ちょっと人気の出たテキストサイトがバリュークリックのバナー広告を貼ったりすると、「アクセス乞食」に引っ掛けて「リアル乞食」などと呼んで蔑んだわけです。

ブログブームがきた途端に、アフィリエイトやアドセンスが普及しました。どっと外から「ふつうの人々」が入ってきて、敵が増え過ぎたせいか、小金稼ぎを蔑む声もあまり聞こえなくなってしまいましたね。「アサマシい」というアソシエイトに引っ掛けた言葉が流行ったのも、けっこう前のことですよね。あれが最後の抵抗だったのか。

で、狭い世界の「常識」とやらを振りかざして人をいじめていた人々が、今、何か反省しているという話を聞いたことがない。堂々と「アクセス向上」とか「小金儲け」を指南していた「本当の敵」を見ずに、目の前の小悪を叩いても意味がなかったと、そろそろ気付いてもよさそうなものです。あるいは、「転向」したなら「私は転びました」って、ちゃんと書いたらいいと思う。なんてね。

……で、それが九十九式は「巨大なアクセスを有するサイトではない」のか?と何の関係があるのか、って? いや、直接は関係ないんですけどね。

迎賓館裏口が先月リニューアルされたわけです。今でこそ左カラムはリンク集になってるけど、リニューアル中に暫定案として示されたデザインでは、左側も広告スペース。つまり3カラムの内、2カラムが広告だった。やっぱりこういうことができるのは、人の小遣い稼ぎをくさしたりしなかった柊さんみたいな人だけだよな、と、妙に感心したのでした。

あと、迎賓館裏口のリンク集にある「日記1」と「日記2」は、一体どんな基準で分かれているのかなあ、としばらく疑問に思ってる。

逆リンク!

私の記事は典型的な書き飛ばしだったのですが、それがひとつの切っ掛けとなって素晴らしい記事が世に登場したのは本当に嬉しい。蝦で鯛を釣るとはこのこと。

左リンクの「日記1」と「日記2」では何が違うと云う徳保さんの疑問だけど、僕的には日記1は「読ませる日記」、日記2が「笑わせる日記」と云う分類をしているつもり。あくまで僕のフィーリングだし、実は本人も上手に分類できてると思っていない。

ご回答ありがとうございます。疑問がひとつ片付いて気分爽快です。

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