Excel家計簿って需要があるのか……。私が自作して使ってる「メチャクチャ面倒くさがりな人」向けのExcel家計簿シートを公開します。無断で転載・改変してOKです。
2012年下半期から2015年末までの支出計画と支出実績を1枚のシートにまとめています。ダミーの支出計画と、2012年7月分のダミー支出実績が最初から入っています。
薄緑色のセルに数字を入力してください。「支出実績の初期値=支出計画」です。実績値を入力すれば上書きされ、グラフの方に計画と実績の差分が表れます。
家計簿をつける際に大切なのは、計画とのズレを把握することと、年単位の収支。記録は手段であって目的じゃない。そこで、私の家計簿シートには、こんな特徴を持たせています。
驚かれるかもしれないけど、ここは割り切ります。レシートは一切、保存しない。現金支出については、預金を引き下ろしたときに、引き下ろした金額だけを記録します。出張費を現金で支給されたりした場合、数ヶ月にわたって現金支出がゼロになったり……。
とにかく現金支出の細目を記録しないことで、家計簿をつけるのは断然ラクになります。
支払いはなるべくカードで行います。そしてカードの数は、できるだけ減らします。ちなみにカードは必ず一括払いとしてください。
SUMとAVERAGE以外の関数は使ってません。
気楽にはじめて、長く続けること。面倒なことは続かないから、とにかく家計簿をつける手間を最小限にすることが大切。そのために、いろいろ理論武装しました。
kakeibo_sample.xlsは、2010年下半期から2013年末までの家計簿シート利用サンプルです。サンプルなので、ダミーデータをたくさん入れてあります。
利用者が入力するのは薄緑色のセルだけです。まず支出計画を入力し、その後は、毎月10足らずのセルに実績値を記入します。
左側のグラフは月単位の推移、右側のグラフが半年単位の推移です。
計画と実績の差分を示すグラフを見ると、「現金支出」と「支出区分C」の制御が家計管理の焦点だとわかります。
支出実績の初期値=計画値なので、計画を見直すと、すぐにグラフが修正されます。
こんなんでよかったら、どうぞご利用ください。
上のサンプルはダミーデータですけど、「家計簿をつけるようになったら劇的に家計が改善される」なんてことはないと思います。グラフがあると計画を立てるだけでもそこそこ面白いと思うので、まずはそのあたりから入って、成果の方はあまり期待せずにやっていくのがよいかと。
ちなみに私は、2006年と2007年の2年間、ふつうの家計簿をつけていました。その経験から、現金支出の細目を記録するのは虚しい気がしています。現金支出の総額は大きいですが、その過半は、パソコンの買い替えだったり、家具の新調だったり。記録の手間の大部分を占める細々とした出費は、ほぼ安定しています。
家計簿で重要なのは、「ザックリと計画を立てて、計画と実績の差分を把握し、大きなところから修正していく」プロセスではないか? だったら「家計簿の入力項目は相当にシンプルでいいはずだ」と思い至り、今回ご紹介したような形に落ち着きました。
ところで、kakeibo.xlsは、私が作成・運用しているlifelog.xlsの中の1つのシートを切り出して、さらに内容を絞り込んだもの。lifelog.xlsには、給与明細の記録、有給休暇の取得状況と残日数、読書記録などのシートもあります。