趣味Web 小説 2014-01-20

RPGのプレイ日記文化はどこへ?

1.

ブログの更新が途切れ途切れになっている理由はいろいろある。でも、根本的には、「書く手間を乗り越えるだけの熱量がない」ということに尽きると思う。

しばらく前に『備忘録』から『小説』に改題した通り、このブログの内容は虚実ない交ぜだ。しかし大筋では、記事の日付(公開日ではない)の頃に私が関心を持っていたことを題材に、書いてきた。経済に関する本をたくさん読んでいた頃には、経済の話が増えたり、とか。

この2年、もし更新を続けていたら、コンソールゲームの話題が増えていただろうと思う。しかし実際には書かなかった。書きたいテーマの最上位でさえ何も書けないのに、2位以下の話題で更新できるわけもない。

2.

じつは私がゲームについていろいろ書こうとした時期は、過去にもあった。そこでいったん挫折したことが、「書く気がしない」ひとつの要因になっているのかもしれない。

あるいは、昨日の記事に書いたようなことも、私の中では大きい。評論的な記事はブログで扱ったが、ゲームのファンサイト的な記事は、ブログで書く気になれなかった。

個人的に、RPGのプレイ日記というジャンルには興味があった。リプレイ小説とは違う。一見、あらすじを紹介しているだけのように見えて、ちゃんとプレーヤーの視点がそこにある、というようなコンテンツだ。そのゲームを知らない人には、読んでもなんだかよくわからない。とても間口の狭い世界である。

なぜ私がテイルズを選んだのかというと、ドラクエなどには上記リンク先のような素晴らしいプレイ日記が既にあったからだ。テイルズのプレイ日記は、いくつかあるにはあったが、私が読んで満足できるものはなかった。それで勇んで書いてみたわけだが、結果的には「無謀な挑戦だった」と思う。

3.

TwitterやLINEの時代といわれるが、ブログも並列で大いに活用されている。ランキングサイトなどを見ると、大勢が「プレイ日記」を書いていることがわかる。だが、私が求めてやまない昔ながらの読み物コンテンツとしてのプレイ日記が、見つからない。

ブログ時代になって、プレイ日記文化は、ほぼ滅びてしまった。ブログとプレイ日記は相性が悪い。「今日のことを今日のうちに書く」のは、プレイ日記に適したスタイルではないからだ。どちらかといえば、プレイ日記は週末に1週間分まとめて書くようなスタイルが合っている。

プレイ日記は、ふつうの「プレーヤーの日記」とは一線を画すコンテンツだ。目次からして違う。単にブログでカテゴリ指定しただけでは、プレイ日記にならない。そんなのは見た目の話でしかない……とはいえない。。「第1話から読ませよう」としない時点で、プレイ日記にする気がないと思ってだいたい間違いない。

2014年現在、往時のプレイ日記文化を継承しているのは、プレイ動画文化だと思う。実況動画だけでなく、淡々とプレイする動画シリーズも、きちんと追っていくと一貫性が見出せることが多い。他方、生放送の類はたいてい断片をブツ切りで見せるスタイルで、ブログに近い。

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