Windows Vista の入門書です。パソコンとはそもそも何か、各部の名称、起動のさせ方、といったパソコンの本当の第一歩から説明しているのが本書の特徴です。そのため初めてのパソコンに自分一人で取り組まねばならない方に、たいへんお勧めです。
「超図解ビギナーズ」シリーズらしい美しく目に優しいレイアウトは本書でも健在、大きな図解を余裕のある紙面に配して見やすく分かりやすいので、スイスイ読み進めることができるでしょう。薄い本でもありますし、順番に読み飛ばすことなく着実に進むことが大切です。
大判で薄く安価な入門書は何冊もありますが、本書ほど敷居の低い本は多くありません。しかし全ページの2割弱を非常に初歩的な内容に充てた結果、その他の基本操作の解説が薄いのも事実です。本書読了後、間もなく「もっと知りたい」ということになるでしょう。さりとて本書読了レベルでは、やはり200ページ超の本は敷居が高い。結局、入門書をもう1冊、となりそうです。
ほんの30分ほどでいいのです、パソコンの経験者がフォローしてくれる環境にいるならば、「超図解ビギナーズ ウィンドウズ ビスタ」など一般的なレベルの入門書を最初から選択できるのですが。