Book Guide 2009-03-15

徹底抗戦

徹底抗戦

堀江貴文さんのライブドア事件体験記

元ライブドア社長の堀江貴文さんが最高裁判決を前に「ライブドア事件」の体験をまとめた本です。四六版ながら字数は新書より少なく、ブログと変わらない素朴な文体で書かれていますから、短時間でサッと読めます。

ライブドア事件についての堀江さんの主張は、P168~175にまとまめられています。当初マスコミによって様々な報道がなされましたが、最終的に起訴されたのは3つの事案でした。堀江さんは、その内の2件はそもそも犯罪ではなく、残る1件は部下の犯罪であり、道義的責任はあるが刑事罰を受ける立場にはない、としています。

堀江さんが無罪か有罪かを自分で判断したい読者は、当該事案の詳細(何月何日の会議で宮内さんが**といい、私は**と指示した、よって**だ、など)を知りたいと思われるでしょうが、本書にそうした内容はほとんどありません。堀江さんにとっては、幾万もの業務の中のひとつに過ぎず、とくに印象がないようなのです。

よって、堀江さんにとってのライブドア事件は、強制捜査から始まります。本書の大部分は検察の言い分への反論、やり方への抗議、そして拘留生活の描写に割かれています。

本書には堀江さんの気持ちが率直に綴られているように見えます。ライブドアで目指したビジョン、宇宙開発への思い、逮捕されてから考えるようになったこと。ライブドア事件に関心のある人には物足りない内容でしょうが、堀江貴文さん本人に関心のある方には興味深い1冊だと思います。

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