2002-05-12 下記のメモの問題は、現在のバージョンでは、もはや新規発生しません。
このメモは日本語版 Windows 上で Mozilla(英語ソフト)0.9.9 前後を使っているベータテスタのかたを対象にしてます。一般にいう「モジラ」(ネットスケープ)の話では、ありません。大半のユーザには関係ない話で読む必要もありません。
こんなのが出始めたのはいいのですが……
インストール時に消しにくいゴミができる問題(Windows)がまだ直ってない。
インストーラ書庫を使って新しいビルドを入れるたびごとにこのゴミができます。べつに実害ないので放っておいたのですが、正式候補2になっても直す気配がなく、何度も同じコマンドを打つのはうざいので、バッチを書きました。参考にしてください。以下のリストには、いわゆる半角カナ(Halfwidth Katakana Letters)が含まれますが、これは、この通りに半角でなければいけません(そもそも半角カナはもはや機種依存文字ではなく Unicode の正式なコードポイントですが、まだユニコード未対応の環境もあるので念のために注記しました)。
echo # > "C:\rmdir_bat.log" echo ### rmdir 実行前 >> "C:\rmdir_bat.log" echo # >> "C:\rmdir_bat.log" dir /x "C:\Documents and Settings\All Users" >> "C:\rmdir_bat.log" rmdir "C:\Documents and Settings\All Users\B90D~1" rmdir "C:\Documents and Settings\All Users\69F8~1" rmdir /s /q "C:\Documents and Settings\All Users\ケソ・睛~1" echo # >> "C:\rmdir_bat.log" echo ### rmdir 実行後 >> "C:\rmdir_bat.log" echo # >> "C:\rmdir_bat.log" dir /x "C:\Documents and Settings\All Users" >> "C:\rmdir_bat.log" c:\winnt\system32\notepad.exe "c:\rmdir_bat.log"
クリックするだけでゴミを一掃。……といっても自分の手元の環境でしか試してないので、無保証です。パスは Windows 2000 のデフォです。もしこれをクリックするだけでは消えないときは、DOS窓のエラーメッセージを確認したうえで、必要なら、RunOnceに登録してOSを再起動してみるのも良いでしょう。いずれにせよ自己責任でご利用ください。ZIP書庫で公開します。
フィードバックは、このへんにお願いします。フィードバックは受けますが無保証です。ただコマンドを並べてるだけですが、上のテキストを見てぜんぜん意味が分からないかたは、あぶないので使わないでください。拡張子batのファイルって、むやみにクリックすると死ぬよ。
これがネスケ6に乗っていたら、と想像すると、相当、萎えます。ブックマークを壊して知らん顔したネスケ4と同じスポンサーなので。本家モジラはオープンだからいいけど、不具合が多すぎて細かいことでいちいちフィードバックする気になれないというか、いくらなんでもこれは known problem とこそ思われ。
rmdir の s q スイッチを併用するのはリスキーです。万一にも間違えて「デスクトップ」や「マイドキュメント」を削除しないよう慎重に。(しゃれにならん。)
参考情報ですが、Mozilla の インストーラを使っても、インストール時のみコントロールパネル>地域のオプションにてシステムの言語設定を英語(US)にしておけば、ゴミは発生しません。(ロケールでなく「システム」)
記念すべき「1.0」ブランチと本筋の 1.1(alpha)開発とに枝分かれしたものの、かえって集中が散漫になって、どちらも質が下がっているのでは、というほのかな危機感をおぼえる。
このような不完全なものが、不必要にリリースをせかされているのも、「ネットスケープ」ブランドのスポンサー企業の商業戦略的なおもわくのせいだ。そして―― Netscape 6.0 をふりかえれば――急ぐことは、かえってますます逆効果になったし、今回もそうかもしれない。
もし純粋にオープンソースの Mozilla だけで「ネットスケープ」のおもわくがなければ、もっと時間をかけて着実に開発を進められたのではないか。そのほうがトータルでは結局、速くより良い水準に到達できたのではあるまいか。
速く速くとせかされて、かえって細かいバグがたくさん入り込み、だんだん安定するどころかバージョンアップのたびごとに新たな不安定要素が発生しているのを感じる。