office さんは一部の世界で圧倒的な信用を誇っていて、よく調べもせずに弁護なさる方が散見された。しかし状況をつぶさに見ていけば、office さんが今回の件で「やらかした」ことは明らかで、逮捕もやむなしと私は考える。そして「やらかした」ことを認めつつも逮捕の影響に懸念を表明する方が非常に多いが、これにも異論がある。
office さんが過去に多くのサイトのセキュリティホールを指摘し、事件の防止のために貢献してきたことは事実だけれども、それとこれとは別問題である。どれほど素晴らしい業績があろうとも、「やらかした」ときにはペナルティがあってしかるべきだ。
「これで逮捕なら脆弱性の指摘が出来ない、だからカレを(以下略」
という懸念は杞憂ではなかろうか。手順を踏んでセキュリティホールを指摘し、問題の解決に協力的な姿勢を示していくならば、逮捕されはしないだろう。office さんは手順を誤り、大勢の人を怒らせた。だから、厳格に法を適用され、逮捕されるに至った。そういうことだろう。セキュリティホールの指摘は、今後も粛々と行えばよい。
杞憂ではあっても懸念を表明することには意味がある……という考えなら理解もできるが、本気で office さんの逮捕を残念がっている方が(私の見て回った限りでは)少なくないようだ。それはどうかと思う。