趣味Web 小説 2004-06-06

Amazon カスタマーレビューで戦う

ここしばらく、私は Amazon でテロを決行しています。ダメな本を批判し、よい本を誉め、ダメな本の書評には必ずよい本の紹介を付すようにしているのです。よい本が少なくダメな本が多い現状を変えるために、よい本が売れるための環境作りに汗を流したいと思っています。

たった一人の戦いですが、効果は抜群でした。私が狙っているのはキーワード「HTML」と「ホームページ」の売り上げ順位ですけれども、下位に沈んでいた良書があっという間に上位に浮上してきました。こんなに効果があっていいのだろうか、と思います。逆にダメな本を引きずり落とすのはなかなか難しいです。良書に上位を取らせることには成功しましたが、「ベスト10をよい本で埋め尽くす」という目標の達成には難渋しています。

よい本を自分のサイトで誉めても世間に及ぼす効果は微々たるものです。Amazon で頑張ってみても、所詮は100冊くらい(最高で売り上げランキングが上位2桁までいったので累計でその程度は売れていると信じたい)の話でしかないでしょう。だから五十歩百歩なのですが、私は五十歩と百歩の違いを無視したくありません。

HTML にせよ CSS にせよ、非常に概念を勘違いしやすい技術です。だから、おかしなことばかり書いている本であっても、説明どおりに作業して画面写真と同じ結果が得られれば、読者は満足してしまいます。

もちろん、正しく学んでも、多くの人はどんどん誤解していきます。そういうものです。しかし、少数派であるにせよ、ニュータイプは存在します。よい解説さえ与えられれば、スーッと理解する人がいるのです。これをむざむざ見殺しにする手はありません。多くの人がレビューを見る Amazon でダメな本を批判し、よい本を誉め、ダメな本の書評には必ずよい本の紹介を付す……それだけで、少し世の中よくなります。

批判は抑制して書けばよいと思います。「本書より**を勧めます」と書けば、少なからずのカスタマーが勧められた本を検討してくださるのですから。

また、私の未熟なレビューはさておき、よそでよいレビューを見かけたら、ぜひ「参考になった」票を投じてください。よい本を誉めるレビューとダメな本を誉めるレビューの見分けがつかない現状は、よろしくありません。面倒くさいのはわかります。私も以前は、滅多に票を投じませんでした。けれども、投票の多い少ないはしばしば売れゆきに影響しているように見えます。だから最近は、私も積極的に票を投じています。

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