備忘録

平成16年5月23日

最強の blog サービスは「楽天広場」を書いたときは「そうなの?」みたいな反応しかなかったわけですが……。孤高の道を歩んできた楽天広場が、その巨大な姿を初めて(?)表の、そして小さな小さなブログ界に見せつけた事件として、今回の出来事はきちんと記録しておくといいと思います。

ブログ界で半ば無視されてきた楽天広場こそが、はてなの数倍の会員数を誇る最大最強の勢力だったのです。楽天広場を無視して日本のブログを語ってきた方々の不見識は批判されていい。はてなのキーワード機能は、テーマ機能というより洗練された形で導入されているのですが、そういった指摘が過去にないのは何故でしょうね? ウェブ日記とブログに明確な差はないといいつつ、さるさる日記や楽天広場を無意識的に除外してきた方々は、楽天広場が RSS 配信を始めたとき勘違いに気付くべきでした。

平成16年5月23日

相互評価型Webランキング一字の対抗馬です。多くの点で構想が重なっていますが、HP評価コムでは評価者のサイトが公開される点が大きく異なります。私は評価者が匿名か実名(HN含む)かは、評価の質に有意な差をもたらさないと主張してきましたが、その仮説の検証ともなりましょう。

HP評価コムは初期の参加者に長文のコメントを寄せる方がおらず、逆にそのことが新人の積極的な参加とアドバイスの大量投下を呼ぶ正の連鎖の起点となっているように見えます。まだまだ先の展開は予断を許しませんが、コメントは短文を基本とし、項目別の得点とランキングを重視するというスタイルは、意外に大きなトラブルなく軌道に乗るかもしれません。

ちなみに、HP評価コムのランキングは、いただいた点数の総計です。平均ではない。そして多くのサイトを評価した人ほど多く評価されますから、質より量という思想が背景にあるわけです。平均点方式なら新参サイトでも上位に登場できますが、逆に、才能に欠ける方は努力が報われない方式でもあります。一字は長期間継続するうちに平均点が向上する傾向にありますが、これは継続できた人がそのような人であったとも考えられます。大抵のサイトは、評点があまり変化しません。

よく見ていくと様々な差異のある両サイトですが、結局これが管理人の個性なのでしょう。同じアイデアを元にサイトを構築しても、結果は決して同じにはならないわけです。HP評価コム相互評価型Webランキング一字も、いずれも素晴らしいサイトだと思います。大いに期待しています。

参考

体調に問題はありませんが、基本的に今月は更新しない(できない)と思います。

平成16年5月12日

最近(一部で)話題になっている現・内閣官房長官、元 IT 担当大臣の Web サイト。ううむ、ひどい……といいたいところだけど、調べてみるとアクセシビリティは決して低くなかった。画像 OFF の環境には完全対応だから、テキストブラウザでの閲覧には問題なし。音声系ブラウザでも、ほぼ問題なく閲覧可能。

平成16年5月12日

現在、Internet のトラフィックのほとんどはアダルトコンテンツ以外です。どうやって調べたのだろう? 帯域で考えると、現在でもそのほとんどがアダルトコンテンツだと思うけど。裏よりも表の方が広いと感じるのは、見識が狭いからというだけ。

ちぇっ、いってくれるよな。たしかに、トラフィック自体の解析結果のデータは持っていない。けれども、2003年10月13日の備忘録に書いた通り、インターネット白書の紹介するいくつかのデータは興味深いですよ。私の備忘録から要点を引用します。

先の話題に関連して。以下、インターネット白書2003より数字を引く。

まず、WWWで映像コンテンツを利用する者の割合は51%に過ぎない。ブロードバンド利用者に限定しても61%に過ぎないことには注意すべきだ。では、どのような映像が多く視聴されているのだろうか。

最も人気を集めているのはミュージシャンのプロモーションビデオのクリップで、映像視聴者の48.7%が視聴している。次は映画・テレビの広告(ダイジェストや予告編か?)で40.1%、3位がニュース・天気予報の28.9%、4位が映画・ドラマ・お笑い番組(ネット放送?)の21.3%、そしてようやく5位にアダルト18.5%とくるから、つまりネット人口全体の1割弱しかアダルト映像を視聴していない。さらに下位には生活情報、オンラインラジオ、定点ライブカメラ、スポーツ中継などが続く。

たしかに、頂点を比較すればテキストサイトよりもアダルト情報サイトの方が高い。だが、全国紙のニュースサイトなどと比較すれば、結局それも比較にならない程度でしかない。具体的に数字を挙げれば、夕刊フジのWebサイトZAKZAKは1日1000万PVを優に超えている。サンケイスポーツのWebサイトsanspo.comでも1日900万PVだ。

新聞社は例外だというなら、例えばSONYのWebサイトは1日100万PVで、グループサイト(通販の SONY STYLE とか)を除いた SONY Japan のみでも月間1000万PVだし、井上雄彦の公式サイトは週に100万PVだったりする。読売巨人のサイトは1日30万PVで、倒産したハウステンボスのサイトだって1日5万PV弱、私が聞いたこともなかった日本旅行のサイトが1日19万PV、紀伊国屋書店は月間3000万PV……。(ASCII刊 WebDesign2003、WebDesign2002)

で、極めつけはやっぱりYahooで、これは2002年3月の数字だけれども、月間51億3861万PVだった。重複を省いた利用者数は1585万人。ちなみに当時の2chは2億2444万PVで、利用者は257万人。2ch.netは利用者数ランキングで37番目のドメインとなっている。(インターネット白書2002)

平成16年5月12日

この手の言説は岡田斗司夫「ぼくたちの洗脳社会」にとどめを刺すので、みんな読むといいと思う。私が過去に一番、影響を受けた本です。「みんなこっちの世界に足を踏み入れたら、もう元には戻れなくなるよー」と説明しているのですが、なるほどその通りだったと、今あらためて感心しています。けれども、資本主義の次に来るその世界が人々を幸せにするか? という問いに岡田斗司夫は「No」と答えていて、その予測は現在、バッチリ当たっています。

資本主義は人々を幸せにしなかったし、その次の世界(洗脳社会)も人々を幸せにしません。けれども、昔の世界に戻る気もないという話。

いずれにせよ、現時点ではまだ、資本主義社会の事実上崩壊へ向かうパラダイムシフトが起きるかどうか、何ともいえないところではないか。Linux の改良に携わる人だって、趣味でやってる人よりもそうでない人の方が今では多くなっています。資本主義社会が洗脳社会を取り込んでいく形で IT 革命は決着するのではないか……と予想します。

いずれにせよ、バラ色の未来を展望する消費者原理主義(←これは私の造語)には、身勝手で胡散臭いものを強く感じ、拒否感を拭えない。洗脳社会が彼らによって牽引されるのであれば、私はパラダイムシフトの際に必ず登場する抵抗勢力の一員となろうと思う。散って悔いなし、であります。

平成16年5月11日

「話が通じない」のは、しばしば「頼む相手を間違えている」からだったりする。

興味深い。決裁権限者に頼むのが最も簡単という指摘は、しばしば痛感させられるところ。権限のない人が勝手に融通を利かせたら社会はガタガタになってしまう。しかし権限のある者が石頭では困る。私の経験上、自分の権限の範囲内なら融通を利かせてくれる方が多い。まだまだ世の中、健全だ(という印象がある)。

平成16年5月11日

日記を読むまで、FUMING さんが(私から見て)こうも怒りっぽい方だとはついぞ気付かなんだ。

日記と他の記事で印象の違う方って、しばしばいらっしゃいますよね。

平成16年5月11日

話題沸騰中。

平成16年5月10日

いくらツールが進化したって HTML を勉強せずにすむようになるはずがない、って話はこれまでに何度も書いてきたはずだ……と思って探してみたら、たしかにいくつかみつかりました。最も端的にまとまっているのがツールの進化というコラムです。

ところで、宇治IN茶筒が1月14日に新天地で復活していたことに今頃気付きました。従来通り掲示板で精力的に更新中です。表紙から辿れる記事は増えていませんので、従来のコンテンツに興味のある方は私の作成した転載版の方が読みやすいかと思います。旅行記は必見ですよ。そしてファンになったら掲示板をブックマークに入れておきましょう。

なお、宇治さんの文章はかなり個性的ですので、念のため。

平成16年5月10日

逮捕されたからといって有罪になるとは限らない、と留保をつけた上で、持論を少々。(予め断っておきますが、以下、P2P 技術として主に想定しているのはファイル共有・転送技術です。それ以外の P2P 技術はインターネット白書2003年版によれば利用者の絶対数が少ないので、ここでは無視します)

包丁は有用な刃物だから、誰でも買ってよいのだけれど、用もないのに持ち歩いていると面倒なことになります。カッターナイフは、飛行機に乗るとき(これも法で禁じられているわけではない、と思う)以外は携帯していても OK です。日本刀は家に置いておくだけでも登録が必要ですね。猟銃も登録制、そして拳銃は基本的に所有が認められません。

Winny 開発者の逮捕で、P2P 自体の未来を危ぶむ声が非常にたくさんあるのですが、私はそう思いません。匿名性を高める方向へ進化した Winny は、いわば包丁を日本刀(むしろ拳銃)の方向へ進化させたようなものであって、遅かれ早かれ法規制の対象となったでしょう。違法な用途に供されることを意図してバージョンアップを繰り返してきた開発者は、権利を侵害された人々、社会秩序を重視する人々の逆鱗に触れました。裁判の行方は予断を許しませんが、ここまでは予期された展開です。

合法的なファイル交換において P2P ソフトが匿名性を保証する積極的な意義があるでしょうか。流通データの暗号化や、流通経路の隠匿など、本来は不要な機能ではないかと私は思います。P2P は実名性を高める方向へ進化することにより、透明性と合法性を確保して生き延びるのではないでしょうか。まともなビジネスの道具として P2P の技術が真価を発揮するためには、地下ではなく陽の当たる世界へ向かわねばならないでしょう。

結果的にヤバイ使い方もできるソフトとして有名なのが SoftEther ですが、混乱が早期に終息し、便利なソフトとして表街道を大手を振って歩むことが可能となったのは、製作者の意図が悪用にないこと、大半の利用者の意図も真っ当なものであることが明らかになったからでした。Winny 問題で重要なのは、まさにこの点ではないでしょうか。製作者も利用者も悪用を意図するソフトだったからこそ、Winny は執拗に官憲の追及を受けたのです。

P2P 技術は、どうしたって悪用を完全に防ぐことができません。だからといって、殺してしまうには惜しい技術です。現在、Internet のトラフィックのほとんどはアダルトコンテンツ以外です。Internet が急速に大きなビジネスを生み、世間に認められてきたのは、早い段階で表文化が裏文化を圧倒したからです。日本で最も人気のある P2P ソフトが Winny である内は、せいぜい100万人程度というファイル共有ソフトのユーザ数が爆発的に増えることはありません。

武器は大抵の民家から消えましたが、武器にもなりうる刃物はどこの家にもあります。P2P もこれと同様に、こそこそと悪いことをするために工夫されたようなソフトが表舞台を去り、健全な用途を第一に想定して作られたソフトが普及していくでしょう。そうでなければ、P2P 技術に未来はありません。

通信の秘密を守ることは必要

私の勇み足を諫める好記事。

続報(2004年9月18日)

平成16年5月10日

小林さんの日記を転載しようと思ったんだけど、blockquote 要素で囲うのもどうかなーとか思って、悩んだ末にコメントアウトすることに(最悪)。

平成16年5月9日

RinRin王国で紹介されていた、面白い記事を書く方法についての一考察。発端は僕もサイト始めたいんですが、面白い日記はどうやって書くんでしょ?という質問なのですが、私なら「書ける人には書けるし、書けない人には書けません」と答えるでしょう。そして「書きたいことがあれば書けばいいし、そうでないのに書くなら時間の無駄です」といい添えます。

思い込みから無用のことに挑戦し、悲しい結末を迎えて後悔する人が多過ぎます。面白い日記を本当に書きたいのか、書いたらどんないいことがあるのか、そうした基本的なことを考えるべきです。面白い日記なんて書いたって、さしていいことはありません。それなのに、いいことがあると信じて努力するのは、虚しさの先送りでしかありません。バブルはいつかはじけます。傷口の小さな内に、足元を見つめるべきです。

結局、「書きたいから書く」以上の理由は出てこないと思うわけです。「後悔するのもまた楽し」とはひとつの真実ですが、愉しみの一環としての後悔なら、準備万端で迎え撃ちたいものです。

平成16年5月6日

十年一日のごとく

掲示板を見ると、久々に不穏な空気が。問題の構図はいつも同じ。匿名への不信と、批判対象を不明瞭にしての暴言、それから(以下略)。

私は、評価者は閲覧者として意見すればよいのであって、その人自身も製作者であるという事実は、評価の際には忘れていいと思っています。けれども、仮に評価者が匿名でなくなると、どうしても酷評される人には「お前がいうな」という気持ちが湧き上がってくるらしい。一字は匿名制ですから、実際、どの評価者が誰なんだかわからないのですが、それが結局、一字への不信となっていくわけです。

こういうのは、気長に気楽にやっていくのがいいと思うのですが、なかなか難しいですね。いつの間にか参加サイトも減ってしまいましたが、それでも私はお勧めします。なんだかんだいっても、一字より素晴らしいサイト批評サイトは滅多にありません。逆に、趣味の Web デザインにおいて、サイト批評サイトというのはまあこんなものだ、という達観も必要なのではないかと思います。

ないものねだりしても、しょうがないのでありまして。

ところで、「評価するだけの人」という制度を作ってはどうか、という提案を以前にしたわけですが、やっぱり没なんですかね。……と、こんな流れで書くのもあれなんですが、ずっと休止していた(お待たせしていた)アドバイスですが、ひとつ吹っ切れたので、今週末には全部書きます。その後、規約をリニューアルして受付を再開しますので、どうぞお楽しみに。

あと、この備忘録も方向転換を考えています。流れてゐるのでありましたのおはちうさんが1年弱の休止期間を経て散りぬるをで更新を再開されたのが非常に羨ましくて、といっても私に真似できるような話ではないのですが、根本的に気分転換というか、しばらく努めてこれまでと違うことを書いていく時期を設けたいと思っているわけです。

銀行の Web サイト

ヤスヒサさんの記事はいつも興味深く拝見しているのですが、折紙の記事以降、一層注目しています。そんな流れで今回、記事にコメントを寄せてみました。ていねいな回答を頂、少なくとも私にとって有意義なやりとりになりましたので、ちょっとメモ。

hokuto@ さんはデザイナーの卵で、現在お勉強中。身銭を切った自学自習も積極的になさっていて、こういう意識の高い方がスクールの勉強をどう感じているのか……というあたりに個人的には興味を持っています。HTML と CSS の正しい使い方については、勉強熱心な素人の方がなまじっかのプロより理解度が高いわけです。ある種のプロにとって、そのあたりは仕事をしながら理解を深めていけば足りる事柄に過ぎないんですね。

でも、素人が HTML の正しい使い方に目覚めてしまうと、そんな世の中の現実に苛立つのではないかと思います。プロを目指す方が、そうした問題をどう乗り越えていくのか。案外、淡々と踏み越えていかれるのかもしれませんけれども。今後に期待しています。

テーブルの表示、そんなに遅い?

感想というか。私は長らく AirH" で通信しているので、いわゆるナローバンドの利用者ということになります。けれども、テーブルの読み込みの遅さを実感することがないのです。読み込みが遅いといえば、当サイトもかなり遅いような気がします。CSS デザインだったら速いということもないな、というのが実感なんですね。結局は画像が問題なんじゃないかな……という気もします。

テーブルの遅さには読み込みと描画の両面がありますが、描画に関しては必ずしも CSS が速いわけではありません。読み込みについても、一定サイズ以上の画像は読み込まないまま描画が始まりますよね、Windows 版 IE の場合は。とすると、テーブルだろうと CSS だろうと無茶をすれば表示にもたつくというつまらない結論になるのではないでしょうか。現状、CSS デザイン採用サイトに凝ったことをやっているサイトが少ないだけではないか、とも思うわけです。

ところで MT のデフォルトテンプレートの出来が悪いことは私も過去に指摘しましたが、平田大治さんがカスタマイズして作成されたテンプレートよりはだいぶマシだと思います。下手なカスタマイズをするよりは、デフォルト状態の方がよいだろう、と私は述べたわけです。積極的にデフォルトテンプレートを勧めているわけではありません。

もう1点、私は基本的に製作者は CSS など用意しないでいい、と考えています。私自身、ふだんはユーザスタイルのみ適用し、製作者 CSS を無効化して各サイトを閲覧しています。しかし世の中には製作者 CSS に何かを期待してやまない閲覧者が多いようなので、スクリプトを用いて特別に製作者 CSS を提供しています。私自身はスクリプトを無効化していることもあり、製作者は自分で作った CSS を利用しておりません。

NetFrontではスタイルシートが一切当たらないのです。どーにかしてください。とのことですが、対応いたしません。どうかご了解いただきたく。

追記:2004年5月12日

ブラウザの CSS 解釈に不具合がある、あるいは CSS の書き方がそもそもまずいといった理由で、全然読めないケースはしばしばありますよね。例えば MacIE は overflow プロパティの解釈に非常に難があり、特定の条件を満たさないと内容が表示されません。なので MacIE ユーザだった学生時代に、私はユーザスタイルについて勉強を始めたのでした。

情報を整理しデザインするには HTML だけで十分であって、CSS など製作者が用意する必要はないと私は考えます。だいたい、あらゆるメディアに対して CSS を用意している例を私は見たことがなく、みな偉そうなことをいっていても、所詮、一部の環境以外には HTML 文書だけしか提供していません。

JavaScript で CSS を提供しているのは、そうしないと苦情が多すぎてやる気をなくすからです。とくに WinIE の利用者は裾野が広く、ひどい人もたくさんいます。HTML 文書に link 要素で CSS ファイルをリンクしていないのは、せめてもの抵抗です。といったあたり、どうかご理解ください。私が啓蒙に飽き、見捨てたのが JavaScript を有効にしている WinIE や Mozilla のユーザなのであって、NetFront のユーザはまだ見捨てていないので製作者 CSS が適用されていないのです。

ところで非力な環境でのテーブルの描画は遅いとのことですが、CSS デザインなら速いというのも不思議な感じはします。でも、実際の利用者がそう仰るのだから、現実にそうなのでしょう。

また「Validかどうか」の次元では同じダメテンプレートですの件は、了解です。私は「Valid でない」からといって、同じとは判断しません。不可は不可でも59点と0点では違うだろう、というような(通常、優:80点/良:70点/可:60点/不可:60点未満)。もちろん「でも不可は不可じゃないか」という意見は正論だと思いますし、私もしばしばそのような発言をします。そういった意味で、同じという発言を理解しました。

lint のちょっとした注意点

私が面倒くさがって書かなかった内容について、きちんとまとめた記事が登場。ありがたいですね。

Another HTML-lint ではてなのデフォルトテンプレートが30点になるという意外な事実が紹介されているわけですが、じつは lint の点数にはミスの数と登場頻度が影響します。本文が短いと、ミスばかりが目立つので点数が低くなります。とはいえ、head 要素内のあれこれと、無料版に必須の共通ヘッダーの HTML がよろしくないのは事実です。

リンクの不思議

更新を休むとリンクが増えるというパターンがありまして。偶然なのか、必然なのかはわかりませんけれども。

今回も休んでいる間にいろいろリンクされたわけなんですがね、ちょっと驚いたのが株式日記にリンクされたこと。陰謀論系テキストサイトの古参です。学生時代に楽しく読んだ記憶があり、懐かしいなあと思いました。

で、株式日記からリンクを辿ってきた人数は、先日、非常に目立つ形でリンクしていただいた模倣犯からの2倍以上なんですが、株式日記の閲覧者数は模倣犯の半分以下。ちょっと不思議。だって、私の文章は全部、引用されてしまっているんです。株式日記は、いつもいつも、リンク先の文章をほとんど引用するわけです。それを知っていながら、株式日記の読者はなぜ、リンクを辿るのでしょうね。逆に、模倣犯の読者の方はなぜ、リンクを辿らないのですか。

もちろん、これは当サイトに限った話かも知れませんので要注意。

まだやってたんですか

たしか楽園問題って、2002年秋の話でしたよね。いやはや、息の長い騒動ですね……。一時期あまり噂も聞かなくなったような気がしていましたが、じつは最近、ますます話題を集めつつあるようで。単に私がこの手の騒動に飽きただけだったという話。今回も、まとめサイトのタイトルを見ただけでおなかいっぱいです。

平成16年5月2日

えーと、また来週。

平成16年5月2日

初級者向けで、しかも HTML にこだわりたいのであれば、選択の余地はありません。はてなダイアリーしかないと思います。何故か? 新規記事作成画面に Wiki 風の高級なマークアップ支援機能が用意されており、しかもマークアップ済テキストを貼ることもできる親切設計になっているからです。

初級者は、ローカルにしっかりした HTML 文書作成環境を用意していないでしょう。だからオンラインで全部の更新を済ませたいだろうと思います。MT 系をはじめとする大半のブログサービスは、ここが弱いんですね。初心者がふつうに更新すると、今ひとつよろしくないマークアップになってしまいます。はてなは違います。いくらか勉強するだけで、簡単に適切なマークアップを実現できるわけです。初期にかなり拡張が進んだので、現在ではある程度精緻なマークアップもできます。

tDiary.net でもほぼ同様にできるのですが、あまり新規受付していないのが最大の難点です。それに、カスタマイズ等の点でも問題があるような気がします。例えば最近の記事リスト周辺のマークアップがあまりよろしくないのですけれども、そのあたりがどうも……。

はてなのちょっとつらいところは、初級者が最初からバリバリカスタマイズしようとするとヘルプで撃沈されてしまうということでしょう。XREA のヘルプと同等かそれ以上にわかりにくいです。やることのひとつひとつは難しくないので、焦らずに、少しずつ慣れていくことをお勧めします。カスタマイズなしでよければ、ヘルプに悩まされることもなくすぐに始められますので、まずは安心してほしいですね。

ところで、初級者限定でなければ選択肢は広がります。ローカルでマークアップしたテキストを貼りこめるサービスなら、どれでもはてなと同じラインに立てますからね。そうするといろいろ話が面倒になるので、私はここらで筆を置きます。

平成16年5月1日

はてなキーワードも、これくらい気合の入ったものが増えてきたら面白いと思う。

平成16年5月1日

長年、折り紙を趣味にしている者として、ちょっと嬉しい記事。私は日本折紙学会に参加していて日本折紙協会(学会とは主要な作家の顔ぶれがけっこう違うんです)とは縁薄いのですが、日本折紙博物館にはいつか行ってみようと思いました。噂に聞くばかりで、まだ行ったことがないんですよね。というか、そもそも日本海を見たことがない。

おまけ情報、みたいな。どちらかというと、学会はマニア向けで協会は一般向けです。学会の雑誌「折紙探偵団」は隔月刊、協会の雑誌「おりがみ」は月刊というあたり、会の裾野の広さを表しているのかも。ただ、大規模なコンベンションなどを積極的に開催しているのは学会の方だと思いますし、コンベンションで販売される折り図集は200ページ超の堂々たる傑作集で、最近の話題作を押えるには欠かせません。TV チャンピオンで活躍されているのも学会系の方です(と断定すると誤解を招きかねないか……)。

親子で楽しむといった方向性で興味を持たれている方は、協会を起点に情報を集められることをお勧めします。そうではなくて、近代折紙の進化の最先端みたいな世界に興味のある方、昆虫などの複雑形状に取り組んだコンプレックス(複雑な)作品などに目を奪われた方などには、学会を起点にいろいろ見て回るのが面白いでしょう。

ところで、学会系の方が楽しめる出版物は国内にはほとんどありません。学会系の拠点おりがみはうすは希望の星なので、細く長く頑張ってほしいです。(オリジナル商品を参照のこと)

平成16年5月1日

ついに? ようやく? 現行サイトを Web 標準準拠にリニューアルする商用サービスが登場しました。

何か書こうと思ったけど、ありがちな意見はスラドに全部出ています。ちょっと驚いたのは、モデレーターがスコアを大判振舞いしていること。スコア5なんて、久々に見ましたよ。毎日スラドを見ている人には珍しくもないのかもしれませんけれども。

ところで、2ch でもそうなんですけど、WWW の匿名掲示板では、標準準拠推進派の論客が昔からけっこう多いんです。何ででしょうね。2ch に韓国や中国が嫌いな人が多かったりするのも、何でなのかよくわからない。ふつうにサイト運営する範囲では、標準準拠推進派なんて滅多に見かけません。日常生活を送る中で、露骨に韓国嫌いという人にも会いません。サッカーの日韓W杯のときも、韓国の上位進出について素直に「頑張れー」と応援している人が私の周りには多かったです。

平成16年5月1日

Beyond さんは、違法じゃなくても「悪徳だと思ったら悪徳商法なんだ」というしょうもない定義で、あちこちの企業を悪徳と決め付けてきた。その発想を援用すれば、違法じゃなくたって、児童ポルノ大好き系のスレッドなんかを放置する管理人は悪徳と決め付けられても、信用できない奴だと決め付けられても仕方ないんじゃないですかね。

平成16年5月1日

「HPデザイン」というバカっぽい言葉があります。じつは当サイトは Google で検索すると「HPデザイン」で上位に登場するのですけれども(一時的現象です)、面白いことに、この検索ワードを辿ってくるのは圧倒的に Yahoo 利用者が多いのです。Google 経由でやってくる人はほとんどいません。なお Yahoo もエンジン自体は Google を使っていることにご注意ください。

当サイトは Yahoo ディレクトリに登録されていないので、Yahoo 経由のお客さんは検索エンジン経由全体の3割に過ぎません。Google はその2倍の6割です。残り1割がその他。にもかかわらず、「HPデザイン」で検索してくる方は Yahoo 経由が Google 経由の8倍にもなります。したがって、Yahoo 利用者が「HPデザイン」と検索する割合は、Google 利用者の16倍ということになります。

ははぁ、これが客層の差でありますか、と妙に納得したという次第。

ちなみに Google からは「Webデザイン」という検索語でいらっしゃる方が一番多いです。あはは。

補記:Yahoo 利用者が大好きな検索語
  1. 魚の骨
  2. 激安ソフト
  3. 名倉千尋
  4. htmlタグ リンクの装飾
  5. 違法コピー 販売
  6. DEEP LOVE

ネット初心者って、こういう情報に興味があるんですかねー。「魚の骨」は、何でこんなに検索している人が多いのかよくわからない。しかもほとんど Yahoo 利用者ばっかり。名倉千尋さんというのは、レースクイーン出身のテレビキャスターだそうです。いつも露出の多い衣装で画面に登場するのだとか。激安ソフトだの、違法コピーだの、Yahoo なんかで検索してどうするのかという感じもしますが、DEEP LOVE ってことこさんを苦しめたあの小説のことですよねぇ。

なんだか、Yahoo の好きな人とはあんまりお友達になれないような気がしてきましたよ、私は。Google 万歳!

どーでもいい話

本題とは関係ないですが、「Deep Love」という小説が売れていることについて、私はあまり文句ありません。「リアル鬼ごっこ」「世界の中心で愛を叫ぶ」の成功も、別にそれはそれで……と思っています。成績最下位クラスの中高生を塾で教えたりしましたが、「Deep Love」を読んで楽しめるのは一番成績が悪い子達じゃないです。暗愚などといいますが、無知の暗闇ってのは恐ろしく深いです。

でも、私はあまり悲観していません。本人を見ても、ご両親にお会いしても、それはそれで幸せに暮らしているわけなんでありまして。なんだかんだいって、日本は人に優しい社会だと思います。勉強がちょっとできないくらいで卑屈にならなくていい社会です。ちょっと、というのがどの程度かというのが問題なんではありますが、逆にある程度までいったら開き直るしかないのも事実だと思います。生徒にはみな幸せな人生を歩んでほしいと思う。

どうでもいいことですが、できない子ほど可愛いというのは、一面の真実じゃないかと。でも素人さんに HTML の講釈をするのだけは嫌。わかってくれる人がほとんどいないんだもの。みんなできない子だと、さすがに可愛くない。あ、これが虐待の心理なのか!

平成16年5月1日

  1. [映画]たとえそれが害悪だとしても
  2. [映画]
  3. [映画]『コンクリート』関連

津山三十人殺し事件が発生したのが昭和13年5月21日。それから僅か11年後には横溝正史が事件を酷い形でネタにした娯楽小説「八つ墓村」の連載を開始、完結した昭和26年(事件から13年後)には早速、片倉千恵蔵・相馬千恵子の主演で映画化されました。

原作や映画を見たことのある人ならご存知の通り、被害者への配慮なんてないんです。昔の悪事が祟って連続殺人が起きたということになっている(ちなみに作中で金田一が解決する事件の原因はもちろん祟りじゃないのですが)。遺族は怒りに震えたんじゃないですか。こういった作品が許されたのは、時代故なんでしょうか。

昭和58年には「丑三つの村」という映画が公開されていますが、こちらは「八つ墓村」とは違い、事件を大筋で忠実に再現しているのですが……これを見た遺族は絶対に怒ったと思いますね。お互い、殺すか殺されるかの関係だったんだー! という映画なんです、乱暴にいってしまいますとね。なんというか、凄いです。

コンクリート事件から15年、映像化はこれ初めてではありません。今回このような大騒ぎになったのは、ネットが必ずしも多様な価値観を許容しないという事実を改めて示す出来事だろうと思います。「コンクリート」は単館上映ですから、従来なら9割方の人が許せないと思う作品でも細々と上映出来たでしょう。今回だって、ネットで広告を打たなければ上映できたんじゃないですか。

WWW は庶民に情報発信の道を開きましたが、それはつまり市民運動がやりやすくなったということでもあります。手紙や電話と違い、Web サイトは低コストの投資で急速な賛同の輪の広がりを吸収できますからね。いくら仲間が増えても、そう簡単に破綻しない。電話攻勢、FAX 攻勢、メール攻勢なんてのは、不特定多数が緩やかにつながった集団にとって最も効果的な抗議手段で、うまくはまれば強力ですよ、これは。

今回、怒りの火の手を上げたのは遺族ではなくて善意の第3者でした。別にそれはそれでいいんです。こういう作品は許せない、という表現の自由もあるわけですから。ただ、表現の自由のジレンマということになるわけですが、いくら誰にも中止を命ずる権限がない以上、どこの関係者に電話するのにも、「お願いする」姿勢を貫きました。といっても、相手は商売なんですから、反対運動が盛り上がっているのでは公開できないわけです。強制してませんといいつつ、実質的に強制しているのと同じなんですね。無視できないところまで話が大きくなってしまうと。

常識としてこうだろう、という意見はそれはそれでいいんですが、私がよくわからないのは、児ポ法反対サイトまで一緒になってこれはいかんだろうとかいっているわけですね。まあ、市民運動で潰すのは OK だけど官憲が潰すのはダメだという発想なのかもしれませんけれども。市民感覚というのは、意外と厳しいもんだな、と改めて感じた次第。

かの大傑作「八つ墓村」も、世が世なら市民の手で焚書されていたんだなあと思いますとね、ちょっと考えさせられます。「コンクリート」は「八つ墓村」よりもっと俗悪な作品なのかもしれない。それにしても、公開もされない内に封印ですからね。週刊文春の件でも、意外と出版差止に好意的な意見がたくさんあって驚いたんですが、「ダメなものはダメ」っていうおタカさんのスローガン(?)は、いつの間にかこんなにも国民の間に浸透していたということなんでしょうか。

平成16年5月1日

かつて、「ダメなものはダメ」という社会党の主張を奇異に感じた人はそれほど少なくもなかったんじゃないかと思います。左派勢力は伝統的価値観には「理由がない」といったことをいって、近代合理主義的な発想でもって徳目を破壊していこうとする言説を繰り返していたわけです。

それはたしかに、悪いことばかりではなかったんですね。先日発表された国民性調査によれば、生れ変っても女性になりたいと答える女性の割合がどんどん増えているそうです。もちろん、これをいいことだといわない人もいます(林道義教授とか)。私は、今の生活に幸せを感じている人が増えてきたのだろうと考えて、肯定派なんですけれども。

共産圏の核兵器は平和維持のための核兵器なんだ、みたいなことをいって左派勢力は顰蹙を買ったわけですが、なんのことはない、結局のところ左派勢力も何らかの価値観を奉じずにはいられなかったわけです。結局のところ自由だの平等だのというのは、突き詰めていけば奉じる「理由がない」のです。いろんな例え話や推論でもって、「ほら、自由や平等は大切ですよね」とお話してくれる人はたくさんいますがね、そうしたお話自体が価値観に毒されているわけです。

事実そのものは価値観を生み出さないわけで、「共産主義は大虐殺を生みました。だから共産主義はいかんのです」→「大虐殺が起きたって別にそんなのどうでもいいことだと思うんだけど」→「あんた、殺されるのが怖くないの」→「怖いけど、怖いからいけないってものでもないし」みたいな反論にはどうしたって勝てない。

みんなが言葉にはできないけど大切な理由があると思っている「人間として云々」みたいな物の言い方は、そういうレベルで考えると意味がない。

とまあ、こうした発想をベースに世界を見ると、自由自由とうるさい人のいっている「自由にしていい範囲」なんてのは実に狭いな、と思うわけでね。

平成16年5月1日

何回でも同じことを書く試み。

何も書かずに人気サイトにのし上がるという究極の……。あれよあれよという間に livedoor Blog のランキングトップ10入り。さすがにそれもどうかと思うわけですが。

せっかくブログをやっているわけだから、毎日たくさんのトラックバックがほしいなーとか思っている人、多分あなたには無理です。こういうのは、要するに才能なんですね。念力ブログを見れば、そのことはよくわかります。こんなの誰だって真似できるじゃないか。そういってバカにする人は、成功することの難しさを知るべきでしょう。云々。

初めて本文に文字が現れた4月29日の記事は必見。驚くほど素直な読者の反応に、すれっからしの皆さんは衝撃を受けるといいと思います。

平成16年5月1日

脱力系。FLASH ムービーはスキップ推奨。

平成16年5月1日

中国狩人というものすごくお堅い感じのサイトの中に、何故かこんなコーナが用意されています。やっぱりまじめな雰囲気ではあるのですが、ひとつひとつ見ていくと、どことなくおかしみが……。

ふつうに興味深い内容でもあるので、一見の価値あり。

平成16年5月1日

結局は素人でも知識無しで自由にデザインできる良いオーサリングツールの完成を待つしか無いんですよね…。というあたりは私と意見を異にしますが、面白い試みに挑戦しているので、一読の価値あり。実用的な CSS デザインにおいてテーブル自体を div 要素などで完全に再現してもあまり意味がないわけですが、そういうことが可能だという事実を示すことには意味があるのではないかと思います。