趣味Web 小説 2005-02-19

「ほのめかし」は嫌い

自サイト内に「○○のサイトのように」という書き方で他人のサイトへのリンクを貼り、悪い例の引用として使う手法は、説明の省略であり悪質な手抜きだと思う。物書きとしての品位を疑わざるを得ない。特に「評論」を多く展開するなら。

スレの方に適切な説明記事へのリンクが張られているので、これは蛇足ですが。

私は特定の人物の特定の発言についてモノをいっているのに、その対象を書かないことをと認識しています。今でこそこうして文章を書く側に立つこともある私ですが、4年間は読み手に徹してきました。読み手として一番腹が立ったことのひとつが、意見の対象を明かさない、あるいは相手の発言・行動の何について意見しているのかを書かない「ほのめかし」でした。

書き手としての私が、基本的に意見の対象を明確にし、ポイントを引用しているのは、当サイトの一番の読者である私自身のためです。

結果的に一般論に帰着するにせよ、私の文章の大半は一般論として書き始められたものではないし、そのような形で仕上げるつもりもないものです。さらにいえば、そもそもリンクや引用により具体例を出すことが悪質な手抜きであるとすれば、ニールセン教授の諸作も悪質ということになりませんか。ご指摘の件は、ためにする批判だと思います。

とはいえ、多くの方が「ほのめかし」を使う理由はよくわかります。嫌味を感じひどく偏屈な冷笑とさえ思う読者がいるのですから。けれども、私はそんなことは瑣事だと判断し、意見の対象の明記を重視します。世の中に多数派の好きなものばかりがあふれてはつまらない。私は私のような読者が好むスタイルで記事を書きます。

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