情報フロンティア研究会は、きたるべきユビキタスネット社会(=いつでもどこでもネットに接続している/接続できる社会)に備え、情報コミュニケーション技術(ICT)の利活用などのあり方を考え、政策を提言するために総務省が作った研究会です。6月中を目処に最終報告書を取りまとめている同会を取材した読売新聞は6月14日、キャッチーな見出しをつけて軽い記事を書き、日本のウェブロ界隈に総務省への反発を生み出しました。同月23日、今度はブロガーの反発を報道、またもや波紋を広げています。
さて、例によって例のごとく、当の報告書を読んで言及しているブロガーは少ない。ちゃんと報告書(案)が総務省のウェブサイトで公開されているのに、もったいない話。
とはいえ PDF で61ページもあるから、総務省をくさすためだけにそんなの読むのは嫌だ、という感覚はわかります。そこで、情報フロンティア研究会報告書(案)を HTML 文書として再構成しました。ぜひご一読ください。(追記:6月28日に正式な報告書が公開されましたので情報を追加しました)
私は、たいへん真っ当な提言だと思いましたが、みなさんはどんな感想を持たれたでしょうか?
報告書を読まずに批判するのも、賛成するのもリスクのある行為です。私は必ずしもニュースの元になった情報に接することを強要しません。庶民が要点だけを知るためのマスコミでもあるのでしょう。ただ、新聞記者も人の子です。ヘンな要約は世の中に多い。ですから、原典を読むと衝撃を受けるケースは少なくありません。時間・手間とリスクのバランスを認識した上で、行動を決めるべきだと思います。
読売新聞の記事を読み、?Bのコメント群に溜飲を下げた方は、報告書を読み終えた今、あらためてコメント群を読み返してみてください。何かが、違って見えているかと思います。
以下、読売新聞の記事を基点として一定以上の意見を書いてる個人サイトの記事をいくつかご紹介。研究会の提言に賛成、反対、その他いろいろな意見があります。○印が報告書案を読んだ方の記事、△印が、たぶん読んでない方の記事。
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