趣味Web 小説 2006-05-31

英雄の更迭

今朝のガッカリしたニュース。国難(それは世界レベルの経済危機でもあった)に断固対処して多くの人々を救ったヒーローも、「人気がない」という理由で更迭されてしまうのか。後任のポールソンさんも立派な方だとは思いますが……。

浜田宏一さんも岩田規久男さんもかつて、日銀の審議委員にならないかという打診に否定的な回答をされたそうな(「日銀はだれのものか」による)。個人の幸せを考えると、そうなってしまうのかな。しかしそれでは、ある種の使命感を強く持った人ばかりが審議委員を務めることになるのも致し方ないということにはなるまいか。「能力よりやる気」みたいな。

いま岩田さんらが執行部(総裁+副総裁)をガンガン批判するのは OK でも、タカ派の審議委員への批判はしづらい雰囲気はあるのかも。「そんなこというなら、あなたが審議委員をやればよかったのに」という心理的圧迫。中原伸之さんが、何だかんだいって執行部以外は強く批判しないのも、自分自身の歩みを顧みてのことかな、という感じはします。

ジョン・ウィリアムズ・スノー財務長官に不満を募らせていた6割のアメリカ人って、一体どれくらい素晴らしい結果なら満足できたのか。

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