石川一靖さんが紹介されていたイベント。私は観客として興味あります。パブリックドメインの作品が集まったら嬉しいけど、それはさすがに望み薄かもね。
カッコよくはないから対象外ではあるけれど、じつは私の CSSthink.css は画像が表示されない環境を想定して作成したものです。
このサイトは当初、デザイン実験場として使われており、他人にアドレスを教えて本格的に(?)スタートさせてからもしばらくは、毎月のようにデザインを変更していました。その後もたびたび CSS を変更し続けましたが、次第にストレスが昂進。はじめのうちは習いたての CSS が面白くて遊んでいたのですが、いつまで経っても自分が満足できるようなデザインがひとつも仕上がらず、イライラがたまってきたのです。
そこで2003年、行き当たりばったりの手探り感覚 CSS 作成プロセスをやめ、明確な目標を立てて一から書き直したのが CSSthink.css です。目標といっても大したものではありません。
とくにこだわったのが WinIE のユーザ補助機能への対応。これをクリアできれば、Firefox で画像を自動的に読み込まないとか、ユーザ指定の配色を優先する、といった設定にも対応できます。
ユーザ補助機能を全て有効にすると、背景色、フォント、文字サイズの指定が無効化されます。h1 以外の全ての見出しに border を用いているのは、じつはこの制約によります。無効化された部分は IE 標準のスタイルで置き換えられてしまうので、例えば h6 は p より小さな文字となります。したがって太字にするだけでは strong と見分けがつきません。
blockquote と q の border の色とスタイルを同じにしたり、本文→em(背景色)→strong(背景色+太字)と段階を踏むように変化する装飾を考えたり、dt は背景色は 0.5em だけ p より左に出ているものの文字の開始点は p などと同じとすることで h6 と差異化し、「見出しではなく本文の要素」と主張してみたり。
ダサいとかそういった評判は、この際どうでもいい。悩むだけ無駄だと思っています。自分にとって実用的なデザインであればよい。ユーザ補助に対応したのも、単に自分が IE を常にユーザ補助を全部有効化して利用しているから。配色がおざなりなのは当然の帰結か。
一応、私もCSSアーカイブで配布しているつもりで、実際に活用されている方もちらほら。でも、紹介されている事例のような CSS ファイルへのリンクやセールスポイントの説明がないから、石川さん的「配布」の基準を満たしていないのかも。CSS や画像への直リンクをOKしてるのは珍しいサービスだと思うけど。
ところで、いまだに画像(中略)大会の CSS を適用する HTML 文書というのが未完成なのですが、そんなもの、私の CSSアーカイブの前半部分みたいなもので十分じゃないか……と思っていました。しかしそういうことじゃないのでしょうね、たぶん多くの人にとってはね。
一昔前なら、軽いサイトが多かったので、ナローバンドに配慮しないとアクセスが減るよ、みたいな脅しが通用したけれど、最近は完全に立場が逆転。「重い? 高々数百KBで? ふーん、文句があるなら見なくていいよ」これでOKという時代。
まあそんなわけで、画像を使わないことを前提に、というルールに実用的な意味はあまりないと思う。作者が意図していようとなかろうと、私のようなナローバンドユーザは容赦なく画像オフで閲覧するのだし。ようするに、画像多用の重たいデザインにもう文句はいわない、と。重たくても読みたい、ええい、画像オフだ! コンテンツの魅力が勝つ。だからもう、負けました、と。
今、そういう状態なのだから、一部の作者だけが画像なしのスタイルシートなんか提供してもね……。画像の有無によらずデザインが伝わるスタイルを目指して、ひとつのスタイルシートで画像あり、画像なしの2つの状態で見た目を比べて、どちらも及第点の作品を上等とする、みたいな方向性が望ましい。これなら、実用上、役に立つテクニックを学ぶ場として、有効に機能するような気がする。
最近、入ったチラシを見ると、ケーブルテレビの線を使ったインターネットが月額2000円だって。しかもキャンペーン中の申し込みなら工事費無料。以前は帰郷の際にネット環境がほしかったけど、今は実家にもそれ、あるし。いつまでも AirH" を使ってるのって、意地張ってるだけか? んー、でも地震とかも考えられるし……。半ば、言い訳。
Google マップも重たくて使い物にならないし、いい加減、ブロードバンドにした方が楽しいかも、と思うようになりつつある昨今。ここしばらく、アドバイスでもナローバンドユーザ的な文句は書いてない。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパンを久しぶりに見てみたのだけれど、相変わらず Public Domain は英語版だけなんですね。どうせ日本人は自分の作品をパブリック・ドメインになんてしないでしょ、って判断? そんなに翻訳が面倒くさい英文なのかな。私は英語に不案内なのでよくわかりませんが。
自分が読めない言葉で書かれたライセンスを自分の著作物に付加したいとは思わない。何か私の希望に反する内容が書かれているかもしれないし。ま、私はヘンな条件をくっつけてるから、どうせパブリック・ドメインの定義に合わないでしょうね。