趣味Web 小説 2007-04-24

派遣社員は同僚じゃないのか:補足記事

派遣社員は同僚じゃないのか(2007-04-23)の補足記事。

1.

ビジネスに関係ない人は想いだけを語れて気楽でいいなと感じた。気持ちは分かるがそれじゃビジネスじゃないんだよね。

以前から折に触れて書いているように、私の勤務先は労働組合が非常に強く、地位より年功が圧倒的に重視される賃金体系(=地位は権限であって給与ではない)とか、一切の査定を行わない(=能力・成果主義賃金制度の完全否定)といった特殊な環境です。結果平等志向で、人に優しい会社。

私は「人心の荒廃した平成ニッポンに、まだこんな会社があったのか!」と感動して入社したような人間です。派遣社員の契約は3ヵ月毎の更新。「病欠が多いのでチェンジ」がふつうなのはわかる。でも半年~1年のスパンで病状回復を待つ幹部の方針に、うちの若手ならきっと協賛しているものと思っていました。

でも、違った。まさか、病に苦しむ人から職まで奪うことに良心の呵責を覚えないなんて。

ビジネスをないがしろにしたら、会社というシステム自体が倒れてしまう。優しさに殉じることはできない。でも、ビジネスって一歩も譲れないようなもの? それに、職をなくした人は行政が助ける。そのお金は誰の負担? やっぱり私たちでしょう。

2.

主な理由としてはリストラしなければならない時に社員を守る為でしょう。「派遣社員は同僚じゃないのか」なんて怒るぐらいなら最初に「何で派遣社員としての採用なんだ」と怒るべきなんじゃないですかね。大リストラを目の当たりにした人にしては考え方が甘い気がします。

それはそうですが、大リストラ後、組織も商品も顧客もどんどん変化する流動期に突入した弊社では、機動的な経営のため、どうしても派遣社員に頼りたい事情があります。新規契約も契約満了も珍しくない。

そうした中、なぜ私の職場の幹部がチェンジに二の足を踏むか。本当のところは知りません。複雑多岐にわたる仕事のルールを、新しい人にイチから教えなおすのが嫌だ、というだけのことかもしれない。でも私は、派遣さんの失業を心配しているのだと思います。

今、景気がよくて、派遣の費用に上昇圧力がかかっています。「4月から」とお願いしても、「条件を満たす人は5月まで無理です」と大手の派遣会社さえいう。だから健康なら、契約を切られても、すぐに他の会社へ行くだけのことでしょう。だけど病気でチェンジとなると、他に行き場がないのではないか。

私は必ずしも派遣という形態自体が否定されるべきとも思っていません。正直、派遣・パート・請負なしに事業の再生も黒字化も無理だったと思う。新事業を展開できず、無策のまま赤字が続けば会社は融資を止められ、関連企業まで含めれば2000人以上が路頭に迷うことになったでしょう。

ただ、今ある利益が何を削った結果なのかは考えるべきで、だから失業に直結するようなチェンジを、簡単にすべきでない。私はそう思っています。

3.

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