備忘録

平成19年11月30日

よくわからない。科学的な研究からは少なくとも肯定的な結果が得られていない主張のリスト、ということかな。「ニセ科学」のリストとしては、ちょっと気になるものも。

例えば、血液型と性格に関係がある、という主張の多くは、別にニセ科学じゃないと思う。霊視や動物占いなどと同様、科学を装っていない。当たっている「気がする」の世界。もちろん、科学的根拠があると力説する人も少しはいる。いるから、リストに入ってる。それは分かるのだけれど、なんか気になるな。

あと、血液型と性格の無関係は、ちゃんと調べた結果として分かったこと。なのに科学的(or 論理的)に考えれば最初から無関係と分かりきっていた、みたいなことをいう人もいるから困る。たまたま結論は正しかったにせよ、ニセ科学じゃないのかね、それって。

星座(生まれた季節)とJリーグ選手になれる確率には関係がある、というと、ニセ科学でしょ、と決め付ける人が多い。でもこれは、(私は)信頼できる(と思う)研究があって、個人的には納得してる。当然、星座自体は関係なくて、日本の「学年」が4月スタートで、飛び級が基本的にない、というのがミソ。

こういうリストの丸暗記が怪しいってのは、そういう面もあると思うな。ニセ科学をニセ科学で切り捨てる、みたいなことになりやすい。まあ、結論さえ知ってりゃ、とりあえずオッケーということは多いんだけど。私もそうして生きてるし。

なので、私のよく知らないことについては、理屈はさておき、「ふーん、今のところ、肯定的な結果は出てないんだね」という風にだけ、受け止めておくのがいいかな、と思ってる。

こういうのを「完全否定されてはいないんだから」と捉えてしまうからいけないのであって、「もう少しマトモな結果の出てるものを選ぼう」という方向に進めばいい。他にいくらでも選択肢はある。

余談1

教科書に載ってないことをすぐ信じちゃうのも、権威主義っていうのかなあ。何とか博士、って肩書きだけでしょ。「私の主張を認めると価値観がひっくり返っちゃうから学会で無視されているんですよ!」……これで納得するのって、どうなんだろうか。

余談2

自動車の燃費改善グッズには怪しいものが山ほどある。エアロパーツで空気抵抗を下げるとかエンジンオイルを変えて摩擦抵抗を少なくするといった類いならばともかく、「セラミックで燃費改善」「イオンで燃費改善」など、要するに各種ニセ科学のキーワードを適当に拾ったような商品が非常に多い。

エアロパーツって、たいてい空気抵抗を上げてるように思う。シミュレーションソフトの実習で、「空気抵抗を下げるパーツ形状を探せ」てのをやったことがあるけど、素人の思いつきレベルだと、ことごとく空気抵抗が増大しちゃう。エアダクトも難しくて、すぐ乱流が発生して効果なし or 逆効果になりやすい。

唯一、ダウンフォース狙いで抵抗増を目指すパーツは、思いつきレベルのカタチでも、けっこう効果が出る。計算上、市街地走行で実感できるようなものではなかったですが……。

まあそんな経験から、純正品(?)みたいなものはともかく、オリジナルパーツの類は、ほとんどデッドウェイトなんだろうなあ、と思ってます。見た目だけ、ってのは承知の上、という人が多いようなんで、別にいいのですが。

ところで、シミュレーションしてて驚いたのは、そもそも車体自体の形状だって、割とどうでもいいというか。時速100km以下なら丸でも四角でも大差ない。なるほど、トラックやハイエースが当たり前のように高速道路を走るわけだ……。じゃあモデルを風洞実験したりするのは何のためなんだ? 気休めか。

追記:なにぶん6年も前のことで、いろいろ記憶が不正確でした。本項は取り下げます。

平成19年11月30日

ハリウッド映画が「推測可能なパスワード」を描き続けているのは、ストーリーの都合なのか、実態を反映しているのか。一方、「24」に出てくるパスワードは当たり前のようにランダム(と素人には思える)文字列で、「やっぱりこうでなくっちゃいけない」と私なんかは思う。

私の両親のような一般庶民だって、私には予想もつかないパスワードを使ってる。いざというときのために、とかいってパソコンにログインするためのパスワードを教えてくれたんだけど、「こりゃ、私を拷問してどんな情報を引き出したって、このパスワードにはたどりつかないな」という文字列だった。

そういえば母のキャッシュカード(の中の1枚)には、油性ペンで4桁の数字(私の誕生日)が書かれてる。「ええっ!」と驚く人がいそうだけど、もちろん数字がそのままパスワードになっているわけじゃない。その4桁から母だけが連想できる数字が、真のパスワード。

何だったかの理由があって父が母の代わりにそのキャッシュカードでお金を下ろす用事があったとき、父は結局、連想ゲームに失敗して逃げ帰ってきた。カードの再発行が必要になってしまったのも問題だけど、どうしてわからないのか、と母はむくれていた。

そんなに簡単なのかと思って私もいくつか連想した数字をいってみたのだけれど、アッサリ3連敗。やめときゃよかった。いまだに正解は知らない。

60%は誕生日、25%は仕事の肩書き、約10%は住所を公開している。さらに23%は兄弟姉妹の名前、少女の25%はペットの名前、2%は母親の旧姓を公開しており、こうした情報を組み合わせると、銀行口座などの暗証番号が解読されてしまう可能性がある、とICOは指摘している。

そもそも、そんなことで解読されちゃうようなパスワードにするのがおかしい……と指摘しないのは何故?

平成19年11月30日

ただまあ、証券を他の金融商品よりも優遇する必要があるのか、というところ。(追記:森信茂樹さんの解説を参照のこと)

ところでこの問題、フラットタックスへの不満、という切り口もありそう。国民の本当の不満、国民がイメージしている「優遇」とは、暫定的な税率引き下げだけでなく、所得税+住民税より低いという税率の絶対値、そして累進税ではないというその仕組みまでを射程としているのではないか。

所得税の累進課税を「正しい」と思う人は多いわけですが、「リスクを取って才覚を発揮して得た収入であろうとも、絶対額でたくさん儲けた人には、大きな喜捨の義務がある」と考える人々にとって、現行の証券税制は不愉快でしょうね。

法人税でも「大企業からもっと取れ」と、利益率ではなく絶対額で利益の大きな企業に高い税率を課すべき、という意見はけっこう聞きます。大金持ちは株で何億円も儲かっていながら税率10%なんておかしいじゃないか、という庶民感情、そう簡単に阻却できるものだろうか。

私は法人税などを累進税にすべきとはいわないし、そうすべきとも思わない。ただ、私は必ずしも、前記のような庶民感情を資本主義の邪魔とは考えていない。意外とこれはこれでいいバランスなんじゃないか。

金融資本の海外逃避が怖いといっても、許容範囲内の政治的コストかもしれない。個人所得税の最高税率を下げて、日本から逃げ出す金持ちがどれだけ減ったのか。別に税率が高くても、それを原因とする危機など起こりはしなかったのでは?

私は素人流に思い付きを書くだけなんだけど、法人税率を旧水準に戻し、所得税の最高税率も元通りにしていいのではないか。ごく一部の企業や人が消えるにせよ、どうせ第三次産業が日本経済の主力。移動できない企業や人が大半でしょう。どうしても増税が必要だとして、消費税を上げるよりは副作用が少ないと思う。

※消費税増税が経済成長の足を引っ張ることを示した実証的研究の成果はいくつも目にしてきたけど、所得税の累進緩和や法人税減税が経済成長に資するという主張については、(不勉強な私は今のところ)情緒的な説明しか見たことがない。

余談

私はずーっと社会科が大の得意で、工学部に進んだくせにセンター試験で最高得点率になった科目は政経。教養科目でも社会科系は軒並み優を取った。で、ほんの数年前までバリバリの財政再建論者だった。消費税は欧州並みにすべき、と素朴に思ってた。

それをバカにできるほど、今の私が何を知っているわけでもない。1年後、元の鞘に納まっているかもしれない。でも、少なくとも今、私は日本の政治が庶民感情と綱引きしてきた歴史に、感謝してる。

ムカつきを言葉にして、「あんたら、自分の首を絞めるようなことばっかりいって、バカじゃないか」というのは、大切なことだと思う。でも最近は、逆にそういう人を見たときに、「まあまあまあ」といいたくなる自分がいる。これもまた、多少の意味があることかもしれないと思う。

平成19年11月20日

1.

どちらもリンク切れなので、もうひとつリンク。

単純には、若い教師一人に教室を任せずに、ベテランを一緒に配置すればいいはず。塾での経験から、そう思う。進学塾はさておき、補習塾では当たり前のように学級崩壊します。経験不足は仕方ない、みんな最初はそんなもの。だから必要な限りずっと、新人バイトのクラスには、ベテランが補助教員として参加します。

財政が逼迫する中、教師の効率的な配置を進めるため、学校の統廃合を強力に推進すべきではないでしょうか。

あと、教育の仕事は、その大部分をマニュアル化できます。生徒の個性に合わせて云々といっても、少なくとも文書化される「計画」のレベルでは再利用が可能。前任者が引き継ぎなしに異動しても書類は職場に残ります。新人教師は、前年の計画書をそのまま流用すればいい。

……と考えていくと、ネックになるのは、地域住民・先輩教師・保護者といった人々の硬直した意識(強い思い込み)、そしてトレードオフの関係を理解しない諦めの悪さ、ではないか。

2.

TOSS は学科指導に続いて指導計画等の情報公開と情報共有を進めてほしい。本来、教育技術の収集整理と普及は文部科学省日本教育学会がやるべきことではないかと思う。

教育計画、時間割、食育計画、研究授業の指導案などを、各学校で、各先生がイチから作る意義がわからない。都道府県の教育委員会が雛形を提供し、各学校は一部を書き換えるだけ、となったらラクでいい。雛形の作成は、持ち回りで各学校に発注。雛形の修正は、毎年、意見を募って教育委員会で行う、みたいな。

3.

せめて、各学校の中で、書類の再利用が進むことを期待したい。可能な限り、ルーチンワーク化を進める。夏休みの諸注意、保険便り、図書館便り、授業参観の案内状、全て必要最小限の修正や記事差替えのみで使い回す。時間割も必要がない限り改訂しない。今月の標語、今週の標語、クラス目標も昨年通り。

日々発生するイレギュラーへの対応も、問題のパターンと対処法について知見の蓄積・共有を進めたい。指導報告や始末書などを職員の共有書棚に置き、折に触れ「それなら過去に類例があるよ。たしか2004年頃。書棚を探してごらん」と、困ったときには古い記録を参照するのが当たり前、という空気を醸成していく。

学校なんて、毎年毎年同じことをやっているわけで、並みの民間企業よりよっぽど効率化が進んでいておかしくない。なぜそうなっていないのか。修学旅行も遠足も工場見学も、いつもの日程でいつものところへ行けばいい。運動会のプログラムやダンスの振り付けも毎年同じで不都合ないはず。

どうしても変える必要のある部分だけ、最小限度の修正を行う。万事そういうスタンスで臨むのが正しいと思う。

4.

同じ先生が教えている家庭科の授業なのに、学年毎に経験した調理実習のメニューが違うことに驚いた中学時代。注意して学校のやることを見ていると、毎年のように体育祭や文化祭の計画書がイチから作り直されていることにも気付いた。これで忙しい忙しい……って、バカじゃないのか、と呆れたことを思い出します。

文部科学省の指導方針は毎年あれこれ変わる。そりゃ大変だ。でも、調理実習のメニューを毎年変える必要は皆無。体育祭や文化祭だって十年一日のごとくで問題ないと思う。

リンク先の記事がなくなってしまっているのでうろ覚えで書きますが、新人教師が大量の書類をイチから作らされ、授業のやり方も手本が示されず、苦労し、悩み、それで死んでしまったという内容でした。そういうひどい学校は少数なのかもしれないけれど、悲劇が絶えないのも事実でしょう。

おかしな学校が減り、みんな定時で帰れるようになるといい。(改訂 2007-12-07)

平成19年11月20日

ニコニコ動画には「NGコメント機能」がつきましたが、次は「ひとつの動画の中で一定人数以上がNG設定したユーザーのコメントはデフォルト非表示とする機能」がほしい。捨てアカによるいたずらを防ぐため、有料ユーザーのNG設定だけをカウントするといいのではないか。

さらに一歩進めて「デフォルト非表示コメントの割合が一定値を超えたユーザーは、過去ログに遡って全発言をデフォルト非表示とする機能」にも期待したい。ペナルティ期間は3ヶ月くらいあれば十分か。

言論の自由だ、いやこれは明らかに誹謗中傷だろう、そんなことはない! みたいな言い争いにはもうウンザリ。ニコニコ動画は私企業のサービス。集合値の単純な適用で、そこそこうまくいくのではないか。

もうひとつ、荒らし対策費の回収目的で、デフォルト非表示となったコメントを表示(NG解除設定)できるのは有料ユーザーだけ、とするのはどうか。無料ユーザーの荒らしは、自分のコメントさえ読めないシステム。有料ユーザーの荒らしも、自分のコメントのNG解除はできないようにする。

大体これくらいで、並みの荒らしなら、やる気を無くすのではないか。

補記

金に糸目をつけず有料アカウントをたくさん作ってふつうのユーザーをコメント不能に追い込む行為を制限するには、NGリストに低めの上限(Ex. 100件)をつけるといいのではないか。すると純粋な嫌がらせ目的にしてはあまりに高価なので、非常に特殊な人種以外、排除されるはず。

有料ユーザー5人のNG設定でデフォルト非表示になるとして、ひとつの動画から追い出すのに月額25円。100の動画に1つずつコメントしているユーザーを3ヶ月の全発言非表示に追い込むためには、閾値が30%だとしても月額750円を要します。

ニコニコ動画では古いコメントは流れ去るので、NG設定リストは時々クリアしていけばいい。嫌がらせでもなければ、100件という上限は、それほどキツくはないと思う。

NGリストの上限規制は、賛否両論乱れ飛ぶ場面で相手の主張を全部叩き落す行為の抑制手段でもあります。ノイジー・マイノリティを沈黙させることは可能ですが、マジョリティの声は消せない。

……はいはい、妄想お疲れさん>自分。

平成19年11月20日

こんなの覚え切れない〜、という人が多いだろうと思う(私とか)。

私が人に相談されたときには、「とりあえず市役所の窓口に相談してみなよ」といってる。「どこの窓口に相談したらいいのか分からない? あはは、そうだね。まず最初は、入り口からいちばん近いところにいる人に訊けばいいよ。大きな市役所なら受付嬢みたいな案内人がいるから、何でもこの人に訊くといい」

最近のお役所は、けっこうサービスがいい。だからといって居丈高になるのではなくて、ていねいに、しかし多少のずうずうしさを持って、知りたいことを訊ねていくこと。

私が引っ越したときのこと。転出の手続きをしたときに、「市役所の手続きはこれで終りだそうですが、引っ越すとき、他にやっておいた方がいいことがあったら、ぜひ教えていただけませんか?」と最後に質問した。すると、郵便局に転送届けを出すこと、引越し先の警察署へ行って免許証の住所欄を更新すること、などを教えてくれ、引越しお助けブックみたいな資料もくれた。

ポイントは、平日の朝一番など、混雑していない時間帯に行くこと。後ろにたくさん人が並んでいると、質問するのも、それに答えるのも、精神的に高コストになってしまう。

注意

印鑑が必要だ、でも持ってきてない。そういうのは、よくあること。だから最初から、2回行くつもりで予定を空けておくとよい。あるいは、窓口へいきなり行くのではなくて、まず電話で問い合わせる、これがホントの正解かもね。

もうちょっとレベルの高い人は、転入したときに役所がくれた行政サービスのガイドブックを探し出すこと。たいていの疑問は、その1冊をきちんと読めば解決します。

平成19年11月17日

「混合診療は原則として認めてはならない」はわからない。原則としては認めるべきでは? 保険財政の悪化と保険導入プロセスの欠陥があって初めて混合診療禁止に歯止めとしての意味が出てくるのだから。歯止めと言っても小金持ちの命を人質にして貧乏人の命を守ろうみたいな構図だし、相手が突っ張ったら小金持ちもろとも死んでしまうわけで、かなり気持ち悪い話だ。

私はなんばさんの感覚に共感します。ただ、混合診療を怖がる感覚も理解できるような感じはします。

所詮は多数決なんだから、多数派が自動的に弱者の味方をするような制度設計をするべきだ、と。弱者救済が好きな人だって、並みの精神力では、自分だけいい生活をすることから逃れられない。

例えば、日本とアフリカの医療水準を平準化しよう、なんてことをいう人、滅多にいない。日本の医療水準を切り下げてまで、外国に支援なんかできないわけ。そんなの当たり前、かもしれないけど、日本人同士では、そういうことをやっているんですよね。身寄りのない寝たきり老人の保護とか。

なぜ日本人同士なら可能なのか。やっぱりそれは、「歴史」とか、「文化」とか、「法」とか、そういうフィクションの力なんだと思う。

日本人か否か、という区分を作ってしまうことで、「大金持ち限定のクラブを作って、外側にいる人には申し訳程度のお金しか恵んでやらない」て生活に良心の呵責を感じなくなる。人の心なんて、そんなもの。私だって、当然その枠を一歩も出ない。この駄文を書いてる機械を買うお金で、いったい何人の命を救えたか。

混合診療を解禁すると、多数派の中間層が、底辺層と分断されることになると思うんだよね。例えば、民間の保険会社が、自由診療に対応した商品を出すでしょう。小金持ちクラブの中でリスクヘッジ。自分には新しい医学的知見を利用する権利があるんだ、ニートと一緒にするなバカ、みたいな感覚が蔓延しかねない。

個人的には、現状の保険診療の範囲を縮小するわけじゃなし、(どうせ海の向こうで人がバタバタ死んでることについては「仕方ない」くらいに思ってるんでしょ? という意味で)許容範囲なんだけど、許せないと考える人がいるのはわかる。

余談

二大政党のどちらも所得税の累進強化をいわない。法人税は下げて消費税を上げるという。そういう政党が支持を集めているわけなんで、国庫負担を増やして保険料据え置きというのもむなしい。消費税は絶対に取られちゃうから、いちばん貧乏な人が健康保険を滞納してしまう。年金未加入のように。

だったら、保険診療の範囲を拡大せず、増税も保険負担増もできる限り抑制する方がマシかも。

年金未加入でも、年金に投入されてる税金は負担し続けるわけで、貧乏だから年金未加入、なんてバカバカしい。貧乏人が金持ちに貢いでるようなもの。でも人の心は弱くて、月額1.5万円くらいを節約できない。ホントにその1.5万円がなきゃ死ぬという貧乏なら免除されるのだけれど……。

平成19年11月12日

職場のパソコンは、大半がデスクトップ。自宅だと、事実上の据え置き機でもノート型を使ってる人が多いのだけれど、経費節減というとデスクトップになるらしい。

でも、机の節約、ひいてはオフィスフロアの節約という観点からモニターの液晶化は進んだ。ではいずれノート型に? いやいや、そうはならない様子。

表計算ソフトにせよ、CAD や解析ソフトにせよ、画面が大きい方が作業効率がよい。みな17〜19型のモニタにすっかり慣れてるし、ヂュアルモニタにしてる人もいる。ネットとメールなら14〜15型の WXGA で不都合なくても、仕事用の画面としては少し力不足。

というわけで次第に進んでいるのが、事務用などパワーを必要としないパソコンの、タワー型からスリムタワー型への置き換え。試験的にキューブ型なんかも使われてる。とすると次は、Endevor ST110 のような機種へ移行するのかな。それとも XPS one のような一体型か。

数年内を目途に書類のペーパーレス化が進む予定。これに成功すると、各自の机から引き出しとサイドの書類棚がなくなるそうだ。すると人口密度を現在の1.5倍にでき、社屋の狭さがネックになっている諸問題を解決していけるかも、みたいな感じ。

平成19年11月12日

さすが任天堂、成功するのはこういう会社だよね、みたいな反応が多いようです。

でも、PS2 を我慢してゲームキューブを買う人は、じつに少なかったわけで。サポートの充実は、消費者にとって、あくまでも副次的な意義しか持ち得ないのでしょう。迷ったらこっちを選ぶ、というくらいの。

家電量販店の延長保障とかが使えなくても、iPod は人気ありますよね。

パソコン買うならエプソンダイレクトがいいよ、サポートがすごくいいから、とか人に勧めているくせに、何かと他社製品に気移りしてしまう私がいる……。

平成19年11月12日

筒井康隆さんがライトノベルというジャンルの作品を書くのだそうで、一部で話題になっているのだという。

筒井さん、この先、どれくらい本をお書きになるのだろう。第2期筒井康隆全集は、やっぱり死後の刊行になるのかな。第1期筒井康隆全集は、私が「全集」と名のつくシリーズで、唯一読破したもの。大学図書館に揃っていたので、毎日のように通いつめて読みました。

……あれれ、調べてみたら、記憶の捏造がありました。23巻の「虚人たち」が読破できてない。今年中に頑張って読もうかな。第2期だと「虚航船団」と「敵」が難題か。文学が苦手なんです。短編ならいいんだけど。

すごく面白いので、第2期には収録してほしい! でもこういうのまで収録してたらキリがないからダメ、かも。著書の少ない作家だと、個人的な手紙や日記(未公刊)まで全集に収録されるのだけれど。

とかいって「じつは第1期全集に収録されてました」てなことになったら恥ずかしいな。

平成19年11月12日

意外と賛否両論ある様子。

平成19年11月12日

続報、詳報が知りたい事件がたくさん。それにしても、なぜ自分は、こんな事件に興味を持つのだろう……。

平成19年11月12日

どんなグループ分けをしたって、件の取説が解説しようとしたような事象について、全員に当てはまる性質なんか見出せないことはわかりきってる。だから、あくまでも「こういう傾向がある」という話をしているわけでしょう。いちいちそう書いていなくたって、そこは読み手が補完すべき。

で、「本当にそんな傾向があるの?」という疑問の提出はあっていい。当然、あるはず。しかしながら、一連の記事群をざっと眺めた限り、きちんとした調査に基づくものはひとつも無かった。ようするに、どの記事もろくに議論の確固たる基礎となるような「事実」を出していない。所詮は与太話、ということ。

yumizou さんのように個人的な感想を淡々と書くのが(私から見ると)「正しい」参加方法。

平成19年11月12日

よくわからない。何とかクラッシャーとか呼ばれる人が責められるような社会はよくない。せっかく幼稚園や小学校の先生が「蜘蛛の糸」のお話を教えてくれたのに、てんで身についていない人が多過ぎる。なぜ人の好意的な振る舞いを独占したがるんだろうね。

いい加減、人間は独占欲を克服することを真剣に考えるべきだと思う。変な思い込みに基づく不自然な文化のために、どれだけの人が不幸になっているか。何とかクラッシャーを冷遇するのは馬鹿げてる。万人が万人に対して好意的に振舞う社会の方が楽しいに決まってる、と私は思うのだけれど。

そういえば以前、こんな記事も書いていた。※「現代社会の」とは「いまだに克服されていない」といった意味

1対1の関係のみを「正常」とし、恋愛関係に独占欲を持ち込むことを全肯定する考え方を幼少時より刷り込んでいく教育に起因する不幸が、この世の中にはあまりにも多すぎる。(中略)恋愛関係は多対多が正常で、1対1はバリエーションのひとつに過ぎない、ってことにしておけばいいのに。

家族愛や友愛は多対多で問題ないのに、どうして色恋沙汰になると1対1ルールの遵守が正しいという考え方を疑わないのか。価値観闘争に勝利してきた考え方なのだから、それなりにメリットがあるのだろうけれど、「価値観は可換である」という前提に立って、冷静に語りなおす価値は小さくないのではないか。

今日もまた、テレビの向こうの世界では「痴情のもつれ」とやらが原因で人が殺されている。どうせ殺人事件なんて、自殺や交通事故と比較すれば少ないものなのだけれど、私は釈然としない。

ほとんど関係ないけど、面白いと思った記事を最後にひとつ。

平成19年11月7日

この情報から「音楽産業は非常事態にない」といえるのであれば、逆に「P2P による消費者間の音楽流通が叩き潰されてもあまり世界に影響はない」ともいえそう。だって P2P の利用と CD 販売などに相関がないんだもの。

CCCD みたいなものなんじゃないか。CCCD で音楽離れした人は確かにいたにせよ、マクロ的には無視できるレベルだった。CD 販売の長期低落傾向は、むしろ CCCD 以降、下げ止まりの様相を見せたわけで。大多数のユーザーにとって、CCCD なんかどうでもよかったんだと思う。

平成19年11月2日

Yahoo!ニュース掲載版がはてブでちょっと話題になっていた

なんかブクマコメントに勘違いがあるようだけど、CDとかの音源を使用すると、権利者との直接交渉になるから、スターの歌声は超高額で手が出せないという話。曲そのものはJASRACに登録されているから、めちゃくちゃ安価に使える。有象無象と一律の料金設定になっているからね。

そっくりさんが歌って、アレンジもそっくり仕上げにすれば、曲そのものの使用料と歌い手やアレンジャーの日当で足りるので、安く済む。問題は、「そっくり」が消費者の勘違いを企図したものかどうか、というあたりだろう。不正競争にあたらないかどうか。

JASRACは大スターの圧力に屈せず、一律料金制を堅持している。本の中でたった1回、歌詞をワンフレーズ使っただけでも規定の料金を払わされちゃう、という不満はわかる。だけど上から下まで一律料金というのは、総合的に見て優れたシステムだと思う。カラオケで「人気曲は別料金」だったりしたら、不便でしょ。

写真や映像の世界にもJASRACのような団体があったらいいのに、と私は常々思っている。CMには使われたくないとか、カラオケで歌われるのは嫌だとか、作者ってのはじつにいろいろな考えを持っている。JASRACがなかったら、この曲はヒロインが死ぬ作品には使用禁止とか、いちいち確認する必要が出てきたり。

JASRAC登録楽曲というのは、もうそれだけで非常に使いやすいんだよね。お金さえ払えば問題ない、と保証されている。しかも安い。出版や映像も、同じように小額で気軽に使えたらいいのに、という場面は多い。

ニコニコ動画がJASRACと交渉開始。1円の単位まで透明にやれ、みたいなことをいう人もいるけど、それを実現するためには、動画の投稿者が1秒の単位まで使用楽曲リストを作成しなきゃ無理。不可能でしょう、そんなの。JASRACの大雑把さには意義も理由もある。