趣味Web 小説 2008-06-17

犯罪なんか忘れた方がいい

記憶の風化は世界の平和を守る自動装置。

80年代以前は凶悪犯罪をどんどん忘れ去っていたのに、90年代以降は事件をいちいち覚えているから、雁字搦めの方向へ社会が変化しようとしているのだろう。「実効性のある対策」がまとまる前に事件は風化していく世の中の方がいい。記憶が生々しいから、副作用を恐れず対策の実効性を重視することができてしまう。

中高生が教師を殴って病院送りにしたり窓ガラスを割ったりバイクで暴走したりして楽しんでいた時代を忘却して、みんな不幸になったのか。最近の学校が(当時と比較して)平和なのは、悲惨な過去を覚えているからではないと思うのだが、どうか。

備忘録2008年6月に関連記事があります。「Whydunitには興味ない」ほか

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