趣味Web 小説 2009-10-01

九十九式が更新再開!

1.

宮本さんが更新を再開。嬉しい。

2.

こうしてリンクできるのがブログ形式のいいところで、自分で自分の記事をリンクしやすくしたくてブログを導入したんだけど、それで失われてしまったものは少なくない。ブログ記事の投稿って、私にとってはかなり面倒くさい。あと、いったん公開した記事を消したり、複数の記事を統合したりとかも、面倒くさい。

昔は1~3行の記事もよく書いていましたが、今は無理。記事のタイトルとアドレスを指定するだけなんだけど、たった3行の記事にいちいちそんなこと考えたくない。それならミニブログとかあるじゃん、って? いやいや、そんなあちこちに顔を出す意欲はないわけですよ。

個人的にはやはり、トップページを随時更新して、前述のような公開後の書き換えや編集が落ち着いたら、過去ログに放り込んでいくやり方が、書きやすい。長文も短文も、何でも放り込んでおけるでしょ。同じページ内の文章なら、切り貼り自在で再編集が楽々だし。ブログでそういうのは敷居が高いから、本当はちょっと何か書いておきたいんだけど、面倒だからいいや……となってる話題がすごく多い。

記事を書いた日付と公開日がズレはじめたことにはいろいろ理由があって、そのひとつがこれ。私の記事には、小見出しをつけて「1.」「2.」「3.」などとしているものがたくさんある。かつてなら、これらは別々の記事として(しかしひとつのHTML文書で)公開していたもの。いったんブログに公開すると、後から手を加えるのが面倒だから、しばらくはローカルで編集を続け、飽きて安定してから公開しよう、と。

でも、そういうことをはじめてみると、なんか違うなあ、と。以前は、アクセス解析経由で記事への反応を見ながら手を加えることが多かった。ローカルに寝かせておいても、あまり面白くない。そのうち、話題自体への関心もなくなっちゃうし、読者の方もそれは同じだろう、と。私には話題設定力がなく、はてブなり何なりで話題になっていることに乗っかるのが基本パターンだから。

つまることろ、私はいっときの感情の高ぶりだけで記事を書いているんですね。記事を公開すると何かしら反応がある。それを見て記事をドンドン書き換えたいが、それは物理的にも面倒だし、私には賛成できない理由で世間から批判もされる。面倒くさい。だから、記事の公開を控える。控えている間に、物言いたい気持ちが冷めてしまう。もはやどうでもよくなり、それきり公開されなかったり、何ヶ月も放置されたり。

以前は下書きファイルにいろいろ書いてたんだけど、結局こんな3行記事は表に出さないよな、だったら下書きする手間もあまり意味がないというかつまらないな、と思うようになり、下書きファイルも次第に寂しい感じに。

補記

はてなダイアリーはいいんだけど、ひとつの話題への関心って1週間くらいは持続するので、1ヶ月ごとにファイルを切り替えるくらいが個人的にはいいペース。1編集画面で1日分の記事をまとめて扱うはてなダイアリーは、1編集画面で1つの記事しか編集できないふつうのブログよりはいいんだけど……。

3.

いまだにこうしてブツブツいってる私と異なり、九十九式は昔からブログ形式で記事を公開してきました。記事の完結性が高かった。だからMTが上陸してブログ旋風が起きた頃「時代が追いついた」感があったんだけど、そうすんなりとはいかないのが世の常。

何だかんだあって、日本最大の日記サービスはmixiになりました。カテゴリ分けもできないシンプルな日記システムが大勢の心を掴んだ。結局のところ、多くの読者が記事を選ぶ最大のポイントは「著者」だったのではあるまいか。(ちなみにmixi日記の読者もROMが大半で、ふつうコメント数は足跡の5%未満のよう)

自分の関心のある分野の記事だけ書いてくれたらいいのに……ブログの常連読者は、しばしばそう思う。しかしよくよく考えてみれば、その専門分野について、もっと上手な書き手はいるだろう。なぜそのブログでなければならないのかといえば、やはり、書き手への興味や好感があるから。

検索エンジンや個人ニュースサイト経由の訪問者の95%は当該の記事しか読まないので、そのブログの専門性の高さなんて気にしない。書き手自身に特定の話題への強い興味があるならいいけれど、そうでもなければ、ブログはごった煮でいいというか、ごった煮じゃなきゃ続かないし、続けば読者は嬉しいのだと思う。

宮本さんはサブでテーマや方向性を絞り込んだブログをいろいろ試してきたけれど、だいたい更新が滞りがち。結果的に書かれた記事の総量を見るに、果たしてメインのブログと分ける意味があったのかどうか。

そうした中、更新がよく続いたのが、「朱雀式」。続いた理由は、割と何でも書ける場所だったからなんじゃないかな。もちろん、憂国というメインテーマの設定もよかったと思う。話題が尽きませんからね。読書とか、ちょっと忙しくなるとネタ切れになるし。

あと、専門性を高めても、読者は必ずしも増えないと私は感じてます。特定のコミュニティに食い込んでいくことで増える読者もいれば、逆に「なんか雰囲気が変わっちゃったなあ……」と離れていく読者もいます。それに、専門性を高めていくと、特定の話題にしか興味がない人と正面衝突することになる。

いろいろなことに興味関心のある書き手は、思うままにごった煮ブログをやってほしいな、と。私自身が朱雀式から離れてしまった一人だから(しばらくIEで表示されなくなった時期に巡回を休止したのがきっかけ)、そう思うのかもしれないけれど。ともあれ、九十九式が続いてくれるといいな、と思ってます。

余談

現在は、さすがに相当な積み重ねのあるブログが上位に並ぶ。テキストサイト全盛の頃は、人気サイトもどんどん消えて(あるいは更新が止まって)いくなあ、と感じたものだけれど。人気ブログは案外、続いてる印象がある。いや、違うかな。続くようなブロガーに私の趣味嗜好が変わっていったのかもしれない。

ギャグ漫画家は作家寿命が短いといわれるけれど、笑えるネタを日々提供して人気を集めるテキストサイトが、そうそう何年も続くわけがなかった、と。「プチ日記」はすごいな。あ、検索してみたら「斬鉄剣」が更新されてる。ビックリした。

相変らず中高生のブログやらリアルやらミニホムペやらプロフィールやらは突然死が頻発しているという。私が「タグ屋」を追いかけていた頃、カウンターが100万を超える人気サイトが続々突然死することに衝撃を受けた。過去の実績を惜しまない刹那主義の暴風に、私は圧倒されていた。

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