趣味Web 小説 2009-12-17

東京から栃木へ引越し

1.

昨日、出社したら、緊急の会議。「来春から栃木県へ行ってもらう」とのこと。絶句。ちょうど「職住隣接っていいな」という記事を早朝に書いていたので、神がかり的なタイミングだな、と。

当人の希望を最優先するのが私の勤務先の偉いところ。よく考えて返事をしてください、という。つまり、今の仕事を続けて栃木勤務になるか、異動して東京勤務を続けるか。

2.

配偶者が仕事をしていない場合、埼玉に家を構えている方が多い。賃貸なら職住隣接を目指せますが、ローンを組んで買った家を手放すのは難しい。10年、20年勤めていれば、栃木勤務の話がしばしば出てくることは承知しているので、「家を買うなら埼玉」となるらしい。

でも最近は夫婦共働きがふつうなので、夫婦それぞれの職場の中間地点に居を構えるケースが増えてきました。神奈川とか千葉とか。そうなると、栃木勤務はかなり厳しい。また独身者であっても、近親者の介護をしていたりする場合は、実家を離れにくい。一人っ子時代ですから、もはや介護という視点は欠かせません。

あるいは、外的な制約はなくとも、「生産には興味がない。開発プロジェクトを渡り歩いて、生涯で100件くらい特許を出したい」といったキャリアパスを想定している社員だっているかも? それで私も「じっくり考えよう……」と思ったのですが、10分後には、もうすっかり栃木勤務を心に決めていました。

早速、昼休みに賃貸住宅の相場を検索。安い! でも、周辺地図を見て愕然としました。「えっ!? 書店へ行くのに電車に乗らなきゃならないの?」図書館も古書店もレンタルDVDも、隣の駅の近くにしかない。工場のロケーションが駅の真ん前なので、職住隣接でコンパクトな生活ができそう、と目論んでいたのですが、一撃で粉砕されました。

諦めきれずに複数の地図サイトをハシゴしましたが、結果は残念の一言。同僚に話したら、「それなら、隣の駅の近くに暮らせばいいじゃない」……なるほど、そう考えるわけか。職住隣接に大きな価値を感じていない人なら、一瞬も悩まずにそういった発想が出てくるのは道理かもしれない。

ていうか、私が出不精でさえなければ、1時間に何本も電車はくるのだし、ほんの5~6分電車に揺られるくらい、全然遠くないじゃないか、と。何でもかんでも退勤の「ついで」じゃないと足を伸ばせない極端な怠け根性がよくないんですよ!

それでも……会社帰りに、ちょっと新刊書店or古書店or図書館or映画館or家電量販店or100円ショップorドラッグストアor病院に寄ってから帰る、という生活スタイルって、かなり恵まれたものだったんだな、とは思う。

ま、研究にしがみついて「それで何をしたいの?」という自分の問いに答えられなかったから、いろいろ厳しい面があっても事業部へ異動したように、今回も東京にしがみついて「それで何をしたいの?」という問いに答えられないから、栃木へ行く。

3.

私はとにかく出不精なので、今のうちにやりたいことはやっておかないと、という焦りは少しあります。1年足らずでプロジェクトから外されて戻ってこないとも限らないけれども、それも寂しい話ですし。

少しご縁があるように思っているくつしたさんのライブ。ここ数年、ご無沙汰していたのだけれども、栃木に行くと決めたら、今のうちに行っておきたいな、という気持ちがムクムクと。

基本的にオフ会には呼ばれても行かないのですが、これだけは別。九十九式の更新再開に触発されて毎日更新をしていることからもおわかりいただけるかと思いますが、理由は不明ながら私への影響力が最大級のサイトなのです。その九周年オフが私が東京にいるうちに開催されるなら、これはもう参加するしかない!

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