趣味Web 小説 2011-07-13

自由選択なら、テストを受けない。

今春卒業した大学生のうち、正社員など正規雇用で就職した割合は、女子が66・4%で男子の57・7%を8・7ポイント上回っていたことが、読売新聞の「大学の実力 教育力向上の取り組み」調査でわかった。 就職活動で女子が男子より現実的な選択をしている傾向がうかがえる。男女別の正規雇用率が分かったのは初めて。

なかなか厳しいなあ……。

「男女問わず就職はたいへんだ」というのが、この話に対する私の素直な感想だが、やっぱり差異に注目する人が多いんだな。そりゃたしかに8.7ポイントは小さな差ではないが……。

これほど就職率が低下していても、私が何人かに話を聞いた限りでは、第三者(就職課の職員や、あるいは友人・知人・家族でもよい)を交えた面接の練習や、エントリーシートを提出する前に誰かに見てもらうということをしない人が大多数なのだそうだ。ある意味、その徹底した「テスト嫌い」には感心する。

一体どこまで就職率が低下したら、大多数の就活生が面接の練習をし、エントリーシートを第三者チェックを経てから企業に送るようになるのだろう。50%? 40%? それとも、学生の自由に任せる限り、過半の学生の「テスト嫌い(=現実を直視したくない気持ち)」は永遠に無職への恐れを上回り続けるのか。

ま、かくいう私も、ぶっつけ本番で落とされ続けて、それでも頑なに「模擬試験」を受けようとはしなかった一人。人間というのは、「自分のダメなところを直視したくない」という動機から、一生すら棒に振るわけだ。怖いね。私も、最後には運良く就職できたけど……いやほんと、幸運だったとしかいいようがないな。

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