趣味Web 小説 2011-09-14

『聴くだけ日本史』と『聴くだけ世界史』

知人のやってる勉強会(っぽいもの)で、日本史がブームになっている。私の役どころは「物識り」なんだけど、日本史は詳しくない。まあ、私程度が「物識り」役を務めて問題ないくらいの場なので、センター試験で60点くらい取れたらいいんだろうけど、凡人にはこれが難題なんだ。

1.

こういうとき、頼りになるのが図書館の児童書コーナーと青少年コーナー。大人向けの教養本はいろいろあるんだけど、経験的には、ああいうので楽をしようとすると、結局は二度手間になるんだ。

岩波ジュニア新書 日本の歴史(全9巻/1999-2000)
日本社会の誕生―日本の歴史〈1〉 (岩波ジュニア新書) 飛鳥・奈良時代―日本の歴史〈2〉 (岩波ジュニア新書) 平安時代―日本の歴史〈3〉 (岩波ジュニア新書) 武士の時代―日本の歴史〈4〉 (岩波ジュニア新書) 戦国の世―日本の歴史〈5〉 (岩波ジュニア新書) 江戸時代―日本の歴史〈6〉 (岩波ジュニア新書) 明治維新―日本の歴史〈7〉 (岩波ジュニア新書) 大日本帝国の時代―日本の歴史〈8〉 (岩波ジュニア新書) 日本の現代―日本の歴史〈9〉 (岩波ジュニア新書)
小学館 Jr.日本の歴史(全7巻/2010-2011)
Jr. 日本の歴史 (1) 国のなりたち 旧石器時代から飛鳥時代 (ジュニア 日本の歴史) Jr. 日本の歴史(2) 都と地方のくらし 奈良時代から平安時代 (ジュニア 日本の歴史) ジュニア 日本の歴史 3 ジュニア 日本の歴史 4 ジュニア 日本の歴史 5 ジュニア 日本の歴史 6 ジュニア 日本の歴史 7

小学校高学年から……というのだけれど、まずこの分量がすごい。「こんなの本当に小中学生が読むのか?」と思ったのだけれど、調べ学習とかで需要はあるのだそうな。

小学館のは版型が大きく、図版も多くて、内容豊富。小学生が何かに興味を持ってまじめに勉強したら、両親よりも学校の先生よりも(特定の分野については断然)詳しくなることがよくある。そういうことに驚く大人は、いっぺん図書館へ行ってごらんなさい。これほどの本があるなら当然だな、と納得できますよ。

とか何とかいいつつ、私はどちらのシリーズも挫折したので読破できてません。いや、だってさ、単純に文字が多すぎるよ。1回読むだけで、どれだけ時間かかるの。小学館の本とか、ハードカバーで重たいから、手が疲れるし。これは無理! もっと関心が高まってから再挑戦する!

2.

何ていうの、社会人が片手間に勉強するんだし、試験を受けるわけじゃないし、勉強会に本は持込可だし、もっと手軽に勉強したいよね……というわけで、お世話になったのがこちら。

学研 聴くだけ日本史(全2巻/2010-2011)+聴くだけ世界史(全2巻/2011)+資料集
聴くだけ日本史古代~近世 聴くだけ日本史(近現代) 聴くだけ世界史(古代~近代へ) 聴くだけ世界史(近現代) 詳説日本史図録 第4版 最新世界史図説 タペストリー
SONY ウォークマン Wシリーズ ヘッドホン一体型
SONY ウォークマン Wシリーズ ヘッドホン一体型 W263 NWD-W263

山川よりちょっと水準低めの教科書みたいな本。ただし図版が少ないので、別途、資料集がほしい。タイトルに「聴くだけ」とある通り、本文をそのまま音読する音声データ(2巻で計14時間)が入ったCD-ROMが付録についているのが最大の特徴だ。

頭のいい人は「14時間は長すぎる」と思うのかもだけど、私くらいだと、むしろ早く感じた。最初は本文に目を通しながら聞いていたが、読む方でつっかえて音声を止めたくなることが多かったので、勉強の仕方を変えた。

  1. まず資料集を眺めたり料理したり漫画を読んだり散歩したり昼寝したりしながら3回くらい流す。
  2. それから本を開いて「へー、こんな漢字表記なんだ」とか思いつつ、聴きながら読む。

以上。きっとテストを受けたらボロボロだろうが、個人的には「これくらいで十分」と感じた。流れで『聴くだけ世界史』もやってみた。こっちは図解が多くて内容が大胆に絞られているから、2巻で音声は10時間くらい。趣味のお勉強なら世界史の方が軽くていい。

いま語学春秋社から『石川晶康のトークで攻略日本史B Vol.1』『Vol.2』が発売されている。これは解説が詳しくて、2巻で26時間分の講義が収録されてる。「その方がいいじゃん」って思う人が多いかな? でも私は、片方を選ぶなら、聴くだけシリーズのように教科書風の簡潔な文体の方がいいと思う。人生の最優先課題が日本史の勉強なら、両方ともやるのが一番いいのだろうが、時間も興味・関心も有限なんだよね……。

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