昨日の記事からの流れで、リンク先の資料をざっと眺めてみた。
まず、はてなのIDを持っている人数は上記の通り。幽霊会員が多々含まれているとしても、会員数は増えていると見て間違いないと思う。なお、グラフは示さないが、PC版の閲覧者数は2006年には779万人/月だったが、2011年には2300万人/月で、3倍増となっている。
かつて登録会員数と閲覧者数の比率は1:20くらいだったが、現在は1:10程度だ。はてなの広告資料によると、某大手ブログAでは1:2.3なので、はてな会員は某大手ブログAの会員の5倍近い情報伝達力を有していることになる。「話題作りのプレゼント企画なら、はてな会員向けにやるのが高効率ですよ」みたいな?
以下は、はてなのコンテンツの閲覧者についてのデータ。原本が広告資料なので、はてなの登録会員ではなく、はてなのコンテンツをどんな人が見ているのかが重要だということ。
もともと多かった男性が、さらに増えて7割に達した。「そもそもはてなを見てる人が少ないのだから、苦手な女性層取り込みに躍起になるより、得意な分野を伸ばす方がいい」というセオリー通りの展開……かな。
関東への一極集中が進む。ポジティブに考えれば、関東で地歩を固めている状況だ。三大都市圏の合計割合は微増。総閲覧者数はどんどん増えているのだから、はてなは地方で順調に閲覧者を増やしている一方、近畿と東海で伸び悩んでいる。ただし近畿・東海でも閲覧者の絶対数は増え続けていることに注意。
はてなは中年に人気。35~44歳が全閲覧者の4割を占め、45~55歳が2割強、25~34歳が1割強。25~55歳で75%にもなる。気になるのは、18~24歳の年齢層の利用者が3%しかいないこと。0~17歳の利用者と合わせても17%に過ぎず、いささか将来性に不安を感じるデータとなっている。
ただし、はてなの閲覧者数が3倍に増えていることを考慮すると、若年層においても絶対的な利用者数は増えていることに注意。あくまで相対的に、若年層が存在感を失いつつあるということ。
2009年以降、平均以下の世帯年収の層が増えてきていることがわかる。閲覧者が増えるに従い、世帯収入の面では、ユーザー層の偏りが解消されつつある。