2012年の基本方針を定めた。
近所の風景は写真の通りだが、自動車なしの生活には何ら支障がない。私は自動車を持たないだけで倹約家のつもりでいたが、それは錯覚だった。私の支出は漸増を続け、かつて読了本のうち新刊は1割前後だったのに、いつの間にか3割に達した。このままでは、いずれ家計は赤字に転落する。
私はいずれ仕事を失う。そして「頑張って収入を増やす」ことで大きな貯蓄をつくるのは、私の本意ではない。ゆえに、倹約による貯蓄でリスクに備えると決めた。そして2年間、家計簿をつけた。すると、努力なしに年収の3分の1が余ることがわかった。私は安心して、家計簿から離れた。ところが、収支の記録を再開してみると、支出が毎年+5%のペースで増加してきたことに気付いた。一方、収入の伸びは+4%だ。また、今後は収入の伸びは鈍化していく。総合すると、10数年後には家計が赤字に転落することがわかった。
主観的には「生活水準は横這い」だったが、実際には、私の生活水準は高度成長期並みの向上を続けていた。恐ろしいことである。それでも、昨年8月の電力消費量は113kWhだった。現在の生活は、日本人としては、まずまず慎ましい。何とか、この生活水準を維持しなければならぬ。昨年は、倹約するつもりが、支出を増やす結果に終った。腰を据えて本気で取り組まねば、目標の達成は覚束ない。
そこで2012年は、基本方針の第2項「生活防衛」の要所を、「自動車」から「倹約」に変更した。第1項には幾度でも立ち返らねばならぬ。第3項は維持・継続する。第1項、第3項の詳細は過去の基本方針の記事に譲る。とくにいま付け加えたい内容はない。