ここ数日のアフガン・ニュースは「タリバン最高指導者オマル師が、 仏像を破壊するように命じた」のネタ一色という感じ。 偶像崇拝を厳しく禁止して、偶像を破壊する話は、 旧約聖書でも有名だけれど、宗教上の問題なので、コメントしにくいです。 しかし、反タリバン側は、当然、美術史上とか考古学上の価値を持ちだして、 オマル師を攻撃する材料にしてます。これまでも、美術館にあった仏像のたぐいが、 内戦や、宗教上の命令で破壊されたことは、少なからずあったようですが、 今回のは、やや大規模らしい。 国連のごり押し制裁、NYオフィス強制閉鎖……と、揺れているアフガン政府が、 なんというか一種、自暴自棄になっているというか、 かえって、かたくなになっている(制裁は逆効果)という気もする。 何度も書くように「北風と太陽」みたいなものではないかと。
2001.02.26 Key Afghan opposition commander joins Taliban:北部同盟側の指揮官が指揮下の兵100名をつれてタリバン側に寝返った。マスド軍(北部同盟)の後ろにロシアがいるのが気にくわないから、ということらしい。Times Of India がこういうタリバン寄りの記事を流すのは珍しいが、たぶん、インドとしてはパキスタン、アフガニスタンも嫌いだけれど、裏でうごめくロシアも好きでないのであろう。
2001.02.26 Earthquake hits northern Afghanistan|Earthquake hits Afghanistan:ヒンドゥー・クシュ山脈(美しい場所です=写真)のあたりで強烈な地震。ラバニ前大統領がひそんでいるフェイザーバードのあたり。地震の規模は非常に大きいが震源が深いため比較的、被害は小さいという専門家も。遠隔地なので、被害状況が判明するまでは数日かかるかもしれない。
Earthquake Shakes Three Countries:地震があったのは、きのう日曜日の現地時間6:52(日本時間11時半)でマグニチュード5.8〜6.5程度。インド、パキスタン、アフガン北部の国境地帯を中心に激しい揺れがあったもよう(といってもカシミール問題の比喩じゃありません)。「激しい揺れが二度あった。みな家から飛び出した。しかし今のところ死傷者が出たとは聞いていない」北部同盟側の報道官は北部アフガニスタンのタハルでそう語った。
痛切な表情で訴えている大島賢三(けんぞう)さん(写真=BBCより)だが、現地の目は冷たい。「彼にどれほどのことができるのか疑問。評価は結果が出てから」というのが、一般的な見方のようだ(久保田さんからのメール参照)。
アフガン&パキスタンの視察を終え、大島は「必ずこの惨状を伝える」と約束は、した。今週、ジュネーブとニューヨークとで支援側の諸国代表と会見するという。そこでどういう「こたえ」を引き出せるかで、評価が決まるだろう。
以下の記事は、ロイターOne Million Afghans Face Famine, U.N. Saysの伝えたもの。
久保田さんも、きのう20日のメールで「きょう、4か月前にできたばかりの難民キャンプに行きました。壮絶です。7500の家族が住んでいるそうで、総人口は分かりません、毎日10〜20人の子どもが死んでいるそうです。海外のメディアが入るのは、初めてだそうです。治安が悪く、車から降ろしてもらえませんでした。」と書いている。
「内戦と干ばつの影響で、少なくとも百万人のアフガン人が飢餓の危険にひんしており、すでにたくさんの死者がでている」きのう20日、国連の大島賢三が発表した。
国連緊急援助調整官の大島は、アフガニスタンおよびパキスタンの現地視察からジュネーブへ向かう途中で記者会見して「大きな悲劇」が起きていて緊急の国際援助が絶対に必要だと訴えた。
「少なくとも百万人が飢餓の危険にひんしていると考えられる」大島は、タリバン側および北部同盟側の支配地域にある「国内難民」避難キャンプを見て回ったあとで、そう述べた。
このうち五十万人は避難キャンプにいるが、残りの五十万人は、「陸の孤島」とでも言うべき地域にいる。これらの地域へは、人道的支援組織でさえタリバン政府によってアクセスが制限されていて、充分な援助活動が行えない。制限の理由は、道が未整備なことや治安上の規制だという。
「重大な人道上の破局となる恐れがある」大島は語った。
「すでにおおぜいが死んでいる」ヘラートのある混雑したキャンプでは「子どもたちの、ちいさな、新しい墓標がいっぱい立った」墓地を見たという。
大島はパキスタン側の新しい難民キャンプも訪れたが、そこには少なくとも18万のアフガン難民がここ数ヶ月で避難しており、アフガン国境を越えてくる難民は今も毎日700人いるという。
「信じられないほどひさんな状況にある人々の海を見ました」大島は付け足した。
ロイターの記者によると、パキスタン政府(すでに二十年にわたって、ほとんど国際援助もないまま二百万のアフガン難民に住む場所を提供している)は、これ以上のキャンプの新設を断ったともいう(※パキスタンにいる久保田さんは、逆に「ムシャラフさんがアフガン難民の受入を表明」したと伝えてきた。パキスタン国内には難民受け入れに不満もあるのだろうが、外交上、「我が国はアフガン難民を受け入れているのだから、そちらも譲歩してほしい」という取引材料になるのだろう、というのが久保田さんの見方。なお、パキスタンは、一時、国境を閉鎖してアフガン難民の流入を禁止していた時期がある。さらにいえば、タジキスタンは、一貫して国境を閉鎖してアフガン難民を入国させないため、アフガン北部辺境でも、たいへんな事態になっていると伝えられる。)
あるキャンプにいる難民たちは、適当な仮設住居も水も衛生設備もないままだという。
大島は「状況は本当に大きな悲劇であり、国際的援助が切実に必要だ」と述べた。
大島は、すでに国連の地域職員に「最優先で必要なもの」のリストを作るよう頼んだという。そして、今週ジュネーブとニューヨークとで支援側の国々の外交官と会って、援助を要請する予定になっている。
今後7月(次の農作物の収穫が始まる)までのあいだだけで、数千万ドルの援助が必要で、そのあとも引き続き援助が必要だと大島は述べた。「食糧、仮設住宅、そして水が必要です」
大島によれば、援助物資は、目的地である村々やキャンプまで、きちんと届けることが重要で、それは「ルート上の障害を乗り越えるためである」(極限に近い状況において治安が悪化しているので、途中で物資が奪われないようにするという意味と思われる)
またタリバン政府側には、支援活動組織のメンバーなどの移動について、なるべく便宜を図ってほしい(立入禁止などと言わないでほしい)とすでに要請したとのこと。
アフガニスタンのタリバン政府は(アメリカによるNYオフィス強制閉鎖への報復措置として)最近カブールの国連オフィスを閉鎖させたが、大島によれば、支援活動に関する上記のことはタリバン側も理解していると考えられ、必要な人道的活動が制限されないよう取りはからってくれるであろうという。
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以下は、久保田さんが日本を離れる直前、久保田さんに送ったメールの一部です。
Date: Wed, 24 Jan 2001 07:47:28 +0900
From: mion <webmaster@faireal.104.net>
To: "久保田弘信" <chobikun5@hotmail.com>
> お察しかとも思いますが僕はフリーのカメラマンです。
> NGOなどもそうですが、売名行為とか、自己満足(多少ある)と思われるのもいやで
> したので、敢えてお話していませんでした。
> そしてこれは何故アフガンに行くのか?という質問の答えにもなるのですが、
> 国内で車やバイクの雑誌の撮影をしていて、ある時観光のパンフの撮影で海外にでた
> んです。バブルもはじけていて、安く使えるカメラマンが欲しかったんでしょうね。写真家に限らずクリエータは、自分が注目されたいという自己満足的な意識と純粋な表現への意欲と、あと逆に変に注目されるのはイヤだ誤解されたくないという気持ちとか、複雑なものがあると思います。また、それは、それで、かまわないと思うのです。そういうことを含めて、すべて人間の真実の側面ですから。
ジャーナリストは、真実の探求心が強いのか功名心からか深入りしすぎて危険な目にあったり最悪、死傷することも少なくないようですね。それもまたひとつの生き様じゃないでしょうか。とはいえ、命あってのものだねというのもありますよね。殺されてフィルムもろとも焼かれてうやむやにされてしまっては、ある意味、苦労も徒労で、そういう意味では、あまりやばい目にあわないよう要領よくうまくやるのも才能のうちでしょうか(?)
APのフォトグラファーが撮ったヘラートの難民キャンプの少女なんかすごくインパクトがある↓
http://www.afghan-network.net/News/Archives/2000/Ogata-visit.htmlあんまりいい写真なんで、BBCは、パキスタンにおけるアフガン難民とかのぜんぜん地理的に関係ないニュースでも、この写真を繰り返し使ってるほどです。(ていうか妖精現実でも繰り返し引用してます^^;
けれど「この一瞬」の表情をとらえるために「この真実」をとらえるために、フォトグラファーは、もう難民、弱者、被災者のまわりにハイエナのようにまとわりついてシャッターチャンスを狙っているわけでしょう。この一こまのために、何千コマの「現実」が没になっていることか。虚々実々なんですね。そう思います。そしてそれもひとつの真実だと思うんです。とにかくこの写真は、ある真実、ある手ごたえを伝えているわけで、それは否定できない。写真に限らずクリエーターっていうのは、ある意味で、嘘つきだと思う――嘘つきでなければならないと。というのは、最高の一瞬、最高のエッセンスだけを抽出することが創造であるとするなら、そのために、残りのたくさんを捨象しなければいけないわけで、「作品」は、そもそも「ありのままの現実」ではない。捨象するということは、現実をねじ曲げる、ある部分を主観によって「本質でない」として見なかったことにして、濃縮してしまう作業なわけですから。
長年の現実の重みができうれば一瞬で見る者に伝わるような形に圧縮して表現しようとするのだから、本当の「ありのままの現実」からみれば一種ゆがめた形なわけです。それは凸レンズが太陽の光を一点に集中させるために、光線を屈折させるようなものでしょう。凸レンズで集めた光は強力で、それだけ太陽光の本質が「濃く」あらわれているけれど、そして、それは太陽光に違いないけれど、ありのままの「現実」の太陽光ではなく、人為的に加工されている。このような「表現」といわゆる「やらせ」の境界は、本当に虚々実々だと思うのです。
本当の現場というのは、例えば、国境のない医師団でも、日常的には99%の訴えが「下痢」とか「腹痛」とか「派手でない、つまらない」ものだと思うんですね。しかし下痢じゃ画にならないので、カメラマンとしては地雷を踏んで足がとれてる子どもがかつぎこまれるシーンとかを衝撃的なカットでとるしかない(微苦笑)
創造的であろうとする以上、多かれ少なかれ、自分のこの欺瞞性を甘んじて受け入れるしかないと。
ここでも二種類の現実、本当の現実の現実と、それをインパクトある形に圧縮した「より真実を強く訴えるけれど、そのぶんそれだけ真実ではない」現実とが、出てくると思います。さらに商業主義とのかねあい、経済的理由、功名心などが複雑にからみあってくるでしょうし、当然、思い入れ深い被写体には“同情”というか、ある種、共感があるわけでしょうが、あまり思い入れ深くセンチメンタルに流されては、良いものは撮れないような気もします――素人考えかもしれませんが、深く同情しつつも、一種、突き放して客観的にみる、ということが、創造の「素材」「対象」である限りは、いろんな意味で必要だと思いますし、このへんも虚々実々だと思うのです。
アフガン関係のフォトグラファーといえば、たぶんフィンランド人と思うのですが、イルッカ・ウイモネンが有名なんですね↓
http://foto8.com/issue02/afghan1.htmlどう思われますか。イルッカ・ウイモネンの写真は、こういう欺瞞性の「洗礼」をのりこえて、写真家本人もさんざん悩み、傷ついたうえで、その先にある、「アフガニスタンの現実のやりきれなさ、不条理」を静かに伝えているように、わたしは思いました。いや、この「写真家の静けな目」すら、計算されつくした効果かもしれませんが。
クリエーターは、どっちにしたってウソつきなんだから、プロの嘘つき、最上のウソつきにならなきゃいけないと思うんです。というか、自分の偽善性を感じるのは、まだ本当にのめりこめていないからかもしれません。でも、のめりこみすぎずに、自分を第三者的に観察することも必要でしょうし。難しいですね^^
久保田さんは、上記のメールに対して、かなり長い返事を書かれたようですが、操作ミスで消してしまったそうです。というわけで、下記の返信(ばっすい)。
Date: Fri, 26 Jan 2001 00:27:34 +0900
From: "久保田弘信" <chobikun5@hotmail.com>
To: mion <webmaster@faireal.104.net>
31日に出発が決まりどたばたしています。
今一度文章を書いたのですが、消えてしまい、ショック!
あまり時間がありませんので、今日は軽く・・
あー悔しいやっぱり書き直します。
前回のパキスタンの写真をある編集部にもちこんだとき
「写真はいいんですが、うちが使うとなるともっと切った貼ったがないとねー」
と言われました。雑誌としてはそういう写真が売り上げをのばすんでしょうが、
僕が伝えたいのは水沢さんが言ったような日常の下痢や風邪の手当なんです。
センセーショナルなものを扱うだけが報道じゃないと思いたいです。
いまの日本には無理だと思いますが。
だからら僕は個人としてなんの制約も受けずに日常をとらえに行くつもりです。
あなたは、「写真」について、あるいは、より一般に「表現」について、どう思われますか。
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U.N. Unable To Get Aid to Refugees: 毎日、死者(多くは子ども)が出ているにもかかわらず、国連は22日「死者を増やさないように食糧や毛布を届けることは現在、 不可能である」と表明。大島さんは、動いているのだろうか……。
Taliban ready to strike a deal on Bin Laden:追加制裁と干ばつのダブルパンチの影響というべきか、 タリバン政府は、やや方針を変更しつつあるもよう。ラディン氏を第三国に引き渡し、裁判を行う方向で検討しているようだ。 しかし「第三国」となる可能性のあるサウディアラビア、UAEなどは、アメリカとのややこしい事態に巻き込まれたくないと、 しり込みしているらしい。また、イスラム法による裁判ということであれば、アメリカは満足しないであろう。 にもかかわらず、とにかくタリバンたちはラディン氏の問題について態度をやわらげ、交渉の用意があることを見せている点、 アメリカ国内にもこの動きを評価する専門家がいる。
Pakistan to evict 100,000 Afghans:パキスタン。 「国際援助もなしに、もうこれ以上、難民を受け入れられない。アフガン難民は帰れ」このニュースで現地は騒然とし、支援活動にも支障。治安が悪化しているもよう。
Afghan refugees face bleak future
Taliban ready to strike a deal on Bin Laden
In the face of widespread famine, limited foreign aid and tough new sanctions, Afghanistan's Taliban regime is finally moving towards a compromise over demands for the extradition of the Saudi terrorist Osama bin Laden. Pakistan's interior minister, Moinuddin Haider, who met the militia's supreme leader, Mullah Mohammad Omar, this month, said the Taliban would consider allowing Islamic scholars to meet abroad to hear evidence against Bin Laden and decide his fate. It is the first time the idea of a trial outside Afghanistan has been raised. However US state department officials yesterday questioned the seriousness of the offer, pointing out that it did not contain an undertaking that Bin Laden would be made to attend the hearing.
さて。
Taliban accuse rivals of massacre in Bamiyan:戦争なんだから、どちらも野蛮なことをやってるに違いないけれど、タリバン側の言い分は、かき消させる傾向かも。 KABUL, Feb 21: The Taliban claimed on Wednesday that their enemies massacred at least 120 civilians during their brief occupation of the central city of Bamiyan last week. The Taliban official Shariat Weekly, quoting travellers, said the victims were on their way to Kabul from northern areas last Wednesday when they ran into an opposition ambush to the east of the city. "They set the trucks and the travellers' properties on fire and killed at least 120 innocent travellers," the Taliban mouthpiece said. かつてのムジャヒディーンなら、いつでもやってたようなことでしょ。
Taleban hints at shift on extradition of bin Laden:
ラディン氏(=写真)の問題、イギリスのメディアが伝えました。直接すぐに引き渡す、
ということは、なさそうですが、まだまだ含みがありそうです。
第三国で、イスラム法学者による裁判……とか、いろいろ付帯条件は多いものの、
アフガニスタンから出す、という可能性は残っています。
U.N. official happy with Taliban drug enforcement :日本のKyodoNewsが伝えました。A senior U.N. official expressed satisfaction Wednesday with measures taken by the Taliban leadership in Afghanistan to eliminate opium poppy cultivation and called for concerted effort by the international community to meet socioeconomic fallout in poppy growing areas.
しかし、異常気象で農作物が全滅し、最後の食べ物として種子まで食べてしまっているようなので、農家が代替作物の栽培をスムーズに始められるように、 配慮(支援)する必要があるでしょう。さもないと、また、 荒れ地でも簡単に栽培できるケシということになりますが、 万一そうなったとしたら、タリバン政府が悪いのでなく、 食べてゆけるように代替作物の栽培を助けようとしない諸国が悪いのだと思われます。
Pakistan asks 100,000 Afghan refugees to go home PESHAWAR, Pakistan, Feb 22 (AFP) - Pakistan has asked some 100,000 Afghan refugees to leave their homes in a 20-year-old camp to make way for a housing development, officials said Thursday. The government of North West Frontier Province (NWFP) has told them them to either move to another camp nearby or go back to Afghanistan, where drought and war have created a new exodus of refugees in recent months. Some 170,000 Afghans have poured into NWFP since September, but the provincial government has refused to find new camp sites for them and denies they are genuine refugees. The United Nations estimates some one million people are facing famine in Afghanistan due to the worst drought in at least 30 years and the ongoing hostilities between the ruling Taliban militia and opposition forces. United Nations humanitarian coordinator Kenzo Oshima visited the makeshift Jalozai camp near here last weekend, a place where people die almost every day due to preventable illnesses and exposure to the elements. "What I witnessed was a sea of refugees living in an unbelievable misery. There is a big tragedy indeed that cries out for some kind of urgent help," he told reporters in Geneva on Tuesday. Pakistan already plays host to some 1.2 million refugees, plus an estimated two million illegal immigrants, who fled Afghanistan during the 1979-89 Soviet occupation and the ensuing civil war. It says it cannot afford to look after any more and has called on the international community to play a larger role in dealing with Afghanistan's humanitarian crisis before it spills into Pakistan.
パキスタンばかりに押しつけているのは、たしかに好ましいこととは思えません。
それにしても、百万人が餓死の危険に直面しているときに、 「タリバン政府は女性の教育を受ける権利を奪っている。 女学校を作りなさい。さもないと、もっと制裁するぞ」 などと、いちゃもんをつけてくる国の気が知れません。 言っていることは正論でも、ものには順序があるでしょう。
Taliban made no offer about Osama: official:結局オサマ氏は渡さないか。やはりアレは、 ただの風聞だったわけか。ふーむ。SouthNexus.Comでもこの情報を確認してるらしい。
Ex-Aide Proposed Plot to Kill bin Laden By BENJAMIN WEISER The New York Times February 21, 2001 A former close aide to the Saudi exile Osama bin Laden testified yesterday that he offered officials of the Saudi government a plan to assassinate Mr. bin Laden, and later discussed his proposal with American officials.
オサマの元・側近が、オサマ暗殺計画をサウディ政府にもちかけ、 アメリカ政府関係者とも相談していたと証言。――いかにもありそうなこと?
U.S. Says Energy-Rich Kazakhstan Remains a Priority By Dmitry Solovyov Wednesday February 21 10:24 AM ET ALMATY (Reuters) - A senior U.S. diplomat said on Wednesday Washington wanted energy-rich Kazakhstan to further exploit its natural resources, and added that central Asia must be ready to resist extremists threatening regional stability.
要約:「反米的なタリバンをつぶして中央アジアの天然資源をアメリカがゲットできるようにしようじゃないか。」
INCB welcomes Afghan Taliban's war against opium
ISLAMABAD, Feb 21 (AFP) - The International Narcotics Control Board (INCB) on Tuesday welcomed a UN survey showing Afghanistan's Taliban militia has succeeded in wiping out massive opium crops in its territory.
The UN Drug Control Programme (UNDCP) survey, which has not been officially released, covered 51 districts which produced 86 percent of last year's crop, but found only scattered opium plants and wheat instead of poppy fields.
UNDCPやはり、公式(正式)発表は、まだということです。が、事実は事実。
Afghan Taliban wipe out massive poppy crops: UNDCP
ISLAMABAD, Feb 20 (AFP) - Afghanistan's Taliban militia have wiped out the massive opium industry in their territory just a few months after issuing a decree banning the crop, the United Nations said Tuesday.
国連がこう認めても、ひとり、どうしても認めないだだっこがいるからな。
Santions fail to check Afghan fighting
NEW DELHI: The air raids on Baghdad may serve as a warning to the warring sides in Afghanistan engaged in the most ferocious winter-time military operations since the Soviet troops quit.
Last week's battle for Bamiyan has indicated that the month-long UN-imposed sanctions against the Taliban have not in any way prevented their military endeavour to secure complete control. Nor have the curbs dampened the spirits of the opposition Northern Alliance. The net losers in the prevailing anarchy are civilians. While the Taliban have protested the sanctions, the opposition has complained that they lack teeth and are ineffective.
制裁に戦闘をやめさせる効果がないというより、タリバン側は制裁のせいで、 捨て鉢になっているのかもしれない。ひとことで言えば逆効果。
ラディン氏の話、AFPも言ってるが元ネタは同じDawnなのか。それと今度は前線地域でタリバン側が文民を虐殺しているという非難が流れている。泥沼の戦闘のなかで、それは両陣営ともけものめいたことをやっているに違いないとは思うけれど(もちろんプロパガンダ合戦もそれとは別にあるでしょう)、この前の北部同盟側がやったのと違って、タリバン側がやったことだとニュースが大きくなるであろう。
2001.02.20 未確認情報ですが、パキスタンのDawn紙によると、タリバン最高指導者オマル師は、ラディン氏をサウディ・アラビア等の第三国に引き渡すことに同意したとのこと。ラディン氏を追放したら制裁は解除なんでしょうか? 事実としたら、大展開。(注:以前にも一回ラディン氏が自分からアフガニスタンを去るという報道があったが、結局ただの風聞と判明している。上記情報も不確実)
2001.02.18 大島さん、ペシャワルに移動しました。明快なことばと毅然(きぜん)とした態度で、暗に「国際社会」(つまり……ね……)を非難:"I have come here representing the UN Secretary General Kofi Annan to see plight of refugees and raise awareness about their situation," Oshima said. "These people are really in very bad, unbelievable misery. It is really heart-breaking to see these people," he added.
自社のサイトにブラクラしかける最低のエセに2500円、送ろうと血迷ってるそこの君。あとから生涯の恥になるぞ。その2500円をMSFかRCに送ってくれ。こいつらは、国連職員が「治安の悪化を恐れて」すごすご一時撤退しても、がんとして現地に踏みとどまって人道的活動を続ける筋金入りの組織だ。「メディサン・サン・フロンティエール」(国境なしの医師たち)、「レッド・クロス/レッド・クレセント」(赤十字/赤新月)という名まえだけでも覚えてほしい。そして、いかなる国からも政治的に中立、独立の立場を維持するために、つねに非政府の地球市民のサポートが必要なことを理解してほしい。君がもし10代で、けっこう貴重な2500円をMSFに送ったとしたら、たぶん一生の勲章になるであろう。――自己満足でもいい。えせ商品より人間の魂を選んだことは、必ずいい思い出になる。
でも、パキスタンで大島さんが人気あるとしたら、オサマに名まえが似てるからってのも絶対ありそう(笑) おまけ、本邦初公開、オサマTシャツ、パキスタンの珍品。AK47!とか叫ぶあなたは銃マニア。
(就任したてだから、フレッシュパワーってのもあるでしょう。)
US Cautious on Afghan Opium Report:来た来たアメリカさん。タリバンは悪いんだよん、悪いんだよん、きっと嘘なんだよん。えーん。ね、ぼうや、国連の公文書にきちっと「The global supply of heroin declined in 2000, mainly because of the decline in opium production in Afghanistan」書いてあるんですけどねぇ。現地調査にも加わらずに「衛星写真で調べて見なきゃ分からないもん」とか、だだこねられてもね。まーいいよ、トマホークの乱射だけやめてくれれば、とりあえず。
バミヤンの激戦ですが、2年ぶりに北部同盟側が奪い返した、 って話だったのですけど、またまたタリバンが取り返したと出てます。 ひえー。Afghan Taliban Recaptures City しかし、BBCTaleban 'recapture' Bamiyan によると、北部側は激戦があったことは認めたものの陥落についてはコメントしておらず、未確認情報扱い。
きょうのニュースは、大島さんの訪問、 ホントに深刻だ、という状況、それとタリバンの麻薬撲滅政策がうまくいったという話が、きょうもまだ盛り上がってます。 アメリカのやろうUNSCで嘘つきやがったな、というか、アメリカのやろう今回の視察団にも加わらないとは、 ケシ畑が消えているところをぜったい見ようとしないつもりか――ていうような論調もある。 このぶんじゃ「テロ基地」うんぬんも、ただの下町の工場みたいのがあるだけで「爆弾製造にも利用可能」 とか言い張ってるのかもね(笑) UN warns of Afghan catastrophe
とりあえず、国連の公文書。アフガンのケシがなくなったのニュースは、各メディアで流れてるのですが、
国連のサイトでは、まだ正式に出てないみたい。けれど、こんなの見つけました。
ちなみにUNDCP→「United Nations International Drug Control Programme 国連薬物統制計画 国連の下部機関。麻薬対策のためのプロジェクトの作成、資金・ノウハウの提供、麻薬関連条約の遵守状況の監視を行う目的で1991年に設立。」
http://www.odccp.org/pdf/document_2000-12-21_1.pdf
Summary
The present report provides an overview of global trends and patterns in illicit drug production and trafficking and of the action taken by the subsidiary bodies of the Commission on Narcotic Drugs in 2000.
The global supply of heroin declined in 2000, mainly because of the decline in opium production in Afghanistan. The country was also responsible for the production peak in 1999, though statistics for that year indicated that the overproduction was not passed on to western Europe, the main consumer region, where prices and seizures of heroin were stable in ma ny countries. Enormous seizure increases were, however, noted in countries surrounding Afghanistan. In east and south-east Asia, China has emerged as an important conduit for opiate trafficking.
It is estimated that cocaine production continues at more or less stable levels, with Bolivia and Peru indicating further decreases (though the decreases are assumed to be rather minimal in Peru in 2000), while estimates for Colombia reflect further increases. In 1999, seizures of cocaine were rising in both major consumer regions, the United States of America and western Europe.
Production and trafficking of amphetamine-type stimulants, mainly meth-amphetamine, are rising rapidly in east and south-east Asia. In North America, the trafficking of methamphetamine is continuing but the main concern is currently related to Ecstasy-type substances, imported in large quantities from western Europe. Trafficking in amphetamine-type stimulants within western Europe seems to have stabilized.
今回のニュースはロイターが歯切れ良い。U.N. Says Afghanistan's Taliban Eliminating Opium そのうち詳しく解説します、時間がとれるとき。 Afghan opium output 'cleared'BBC
けし撲滅の陰で…… Afghans trading young daughters to pay debts By KATHY GANNON, Associated Press JALALABAD, Afghanistan (February 15, 2001) - Poverty-stricken farmers, unable to pay their debts because of a Taliban ban on growing poppies -- the flower that produces opium -- are trading their young daughters to pay off loans, U.N. and Taliban officials say. "I just talked to a farmer who said: 'I gave my small daughter to the one I got a loan from,"' said Amir Mohammed Haqqani, the Taliban's chief anti-narcotics man in Nangarhar province, which was the second-largest opium-producing region last year. In deeply conservative Afghanistan, girls often are married off at puberty. According to tradition, the family of the groom pays the bride's parents for their daughters. But girls are now being handed over in marriage at a much younger age to grooms who often are in their late 20s and early 30s, Poulsen said. "I talked to this uncle who gave away his 7-year-old niece whose parents had died for three bags of 150 kilograms (330 pounds) of wheat," Hans-Christian Poulsen of the U.N. office for the coordination of humanitarian aid to Afghanistan said in western Herat. "This shows how desperate they are." "The age is going down and they are going much further away to live with their new husbands," he said. Farmers traditionally use opium as a source of credit, borrowing against the next year's harvest, said Bernard Frahi, director of the U.N. Drug Control Program in neighboring Afghanistan. But this year, there was no harvest because of an edict banning cultivation of the crimson-red flower. Combined with a devastating drought that has killed off entire herds, destroyed crops, turned 80,000 people into refugees in their own country and forced another 170,000 fleeing to neighboring Pakistan, the ban has left many farmers destitute, authorities said.
2001.02.16 Afghanistan Opium Said Wiped Out:(AP)国連の麻薬取り締まり担当12人のティームがアフガニスタンで現地調査、けしの栽培がほとんどなくなったことを確認。主要各メディアもこの情報を確認。去年の春からの期待が実現です。「タリバン政権は麻薬で稼いでいる」という嘘のプロパガンダは、もう通用しなくなった。ちなみに、女学校も作るとかいう話も出ていて、このまま行くとアメリカの宣伝工作は全滅。――他方、アメリカはNYのタリバン事務所を強制閉鎖、報復としてカブールのUN事務所にも閉鎖命令。「21世紀のベトナム」は、またぞろ泥沼化しつつある。とりあえずタリバン政権を承認すればと思うが。北風と太陽。
UN envoy visits 'forgotten' Afghans(BBC)このページの下の記事にある大島賢三さん、ヘラートの難民キャンプを訪問。妖精現実アフガニスタン頁の女の子たちがいる場所ですよん。「He also issued an impassioned plea for an end to two decades of fighting in Afghanistan.」と書かれてます。とつぜん気持ち悪い話して恐縮だが、森が行かないで良かったとか思ったりして。久保田さんからもメール。現在、ペシャワルに来てます。写真家の久保田さんの写真は上のLong Way to Goからたどれます。
Afghan executions condemned(BBC)反タリバン側マスゥド軍も、タリバン側の人を不当逮捕、暴行処刑してるとアムネスティが報告。タリバン側がやったときは、このまえ日本国営NHKでまで流してたのに、反タリバン側の蛮行だと、日本のメディアに一行も出ないと思う。「報道されない」っていう事実を注意して観察しておいてください。
UN "confident" of keeping contact with Taliban: アメリカ国内のタリバン事務所が強制閉鎖され、報復措置としてアフガニスタン内の国連オフィスにも閉鎖命令が出され、 両方、閉鎖は避けられない見通し。しかし、なんらかの政治的交渉のチャンネルが残ることが期待されており、 その可能性は、ある。また、人道的援助(衣食住)には直接、影響しないですみそうだという。 UNITED NATIONS, Feb 14 (AFP) - The United Nations said Wednesday it was confident of keeping channels open to Afghanistan's ruling Taliban militia in New York and Kabul, despite orders to close offices in both cities. The foreign ministry in Kabul said it had told the UN Special Mission for Afghanistan (UNSMA) to shut down after the US authorities ordered the Taliban to close their representative office in New York. The US order, delivered on Tuesday, was in line with UN Security Council sanctions designed to force the Taliban to hand over Saudi billionaire Osama bin Laden, who was indicted in the United States after the bombing of the US embassies in Kenya and Tanzania in August 1998. UN spokesman Fred Eckhard said the top UN official for Afghanistan, Francesc Vendrell, had discussed the tit-for-tat orders with the Taliban and with senior US State Department officials in Washington on Tuesday. "He is confident that a formula can be found that would enable the UN secretariat to maintain its on-going dialogue with the Taliban in New York," Eckhard said. "If that happens, it's assumed that he would be able to continue working as before in Afghanistan," he added. If UNSMA were obliged to close its office in Kabul, "the impact would only be on its political work," Eckhard went on. He said that Vendrell -- UN Secretary General Kofi Annan's special representative to Afghanistan -- would have to travel to the country from Islamabad. But Eckhard said he did not think that closing the office would have any impact on the UN's humanitarian work in Afghanistan, which the UN says is facing disaster due to drought and war. There are currently two international staff in UNSMA's political office: a civil affairs officer and the chief military officer. The UN also runs four offices in the provincial cities of Kandahar, Herat, Jalalabad and Mazar-e-Sharif.
2001.02.15 アメリカのごり押しの件ですが、そこに書いてある最悪のシナリオ。LA Times の確実な情報が入りました:Taliban Closes U.S. Office But Officials Still in NY14日、閉鎖命令に従いNYのタリバンオフィスは閉鎖。しかし、米側はタリバンのオフィサーを国外退去処分などにはせず、そのまま滞在を許可、アフガニスタンとの最低限の連絡線は保たれました。他方、人民日報は、Taliban Order Closure of UNSMA Office in Kabul と確認。UNSMAの全オフィスが閉鎖なのかカブールだけかは不明。全部閉鎖なら最悪。
とりあえず、北部同盟が大反撃に成功してバミヤン県の町がタリバンからとられた。というのが、きょうのトップニュースのようです。
さて、下記の続報:Taliban may be allowed to retain office in US:Dawn紙の情報なので、いまいち不確実ですがいちるの希望。
LA Times の確実な情報が入りました:Taliban Closes U.S. Office But Officials Still in NY14日、閉鎖命令に従いNYのタリバンオフィスは閉鎖。しかし、米側はタリバンのオフィサーを国外退去処分などにはせず、そのまま滞在を許可、アフガニスタンとの最低限の連絡線は保たれました。 他方、人民日報は、Taliban Order Closure of UNSMA Office in Kabul と確認。ホントの最悪じゃないが、それに近い状況。
アメリカのごり押しの件ですが、そこに書いてある最悪のシナリオ。現地時間2月14日、カブールの国連オフィス閉鎖が命じられました。 詳しくは、のちほど日本語でお伝えします。
Afghanistan: Vendrell hopeful US Taliban office will continue:ほらみろ、ベンドレルのおっちゃん困っちゃうだろ>アメリカのごり押し。まじめに和平交渉やってる人の誠意をこれ以上、踏みにじるな”The United States insisted Monday that Afghanistan's ruling Taliban militia must close its representative office in New York, despite a threat to shut the UN office in Kabul in reprisal. ”どうしてそこまでこだわる? 話し合いの場所を閉鎖するな。まじな話、戦争を長引かせたいのかなあ<軍需産業とか
ヘラートの「国内難民」10万人に達しそう。ですが、先週は、凍死者がひとりも出ませんでした!
タリバンは麻薬をなくす努力をしてるんですよね―― The News: Jang 2/13/01 ISLAMABAD: The head of Afghanistan branch of UN Drugs Control Programme (UNDCP), Bernard Frahi, hopes that international community would provide essential aid to the Afghans if Taliban continue to take steps for banning poppy cultivation in their country.
たいへんな事態になってる。abyssとか書いてありますよ。The United Nations Under Secretary General for Humanitarian Affairs, Kenzo Oshima がカブールに行きました。大島さん。
UN warns Afghan humanitarian crisis may get out of control
KABUL, Feb 13 (AFP) - UN Under Secretary General for Humanitarian Affairs Kenzo Oshima Tuesday warned the humanitarian crisis in Afghanistan was "very serious" and the situation would run out of control if more aid did not land. "We have various reports. The situation is serious, very serious," he told reporters upon his arrival in a UN plane here. "If international assistance does not arrive in greater quantity and with most faith, the situation may become very serious indeed. The world should be really concerned about this," he said. He said his visit was to show to the international community that the United Nations was concerned about the worsening crisis in Afghanistan and that the world had not forgotten the war-ravaged country. "I would like to do the best I can to arouse international interest and to mount a more effective international assistance to Afghanistan," he added. The top-level visit on UN Chief Kofi Annan's directive comes as hundreds of people, mostly children, lost their lives in displacement camps this month, senior UN official Elian Duthoi said. "It is significant because the donors are finally waking up to the crisis in Afghanistan," she said. It follows a UN warning that Afghanistan is teetering on the edge of an abyss from which return might not be possible for many. Hundreds of people, displaced from their villages by the worst drought in memory, died in western Herat and the northern province of Baghlan due to hunger and sub-zero temperatures. Oshima, accompanied by the UN Regional Coordinator Eric de Mull, will tour Kabul, two-thirds of which has already been destroyed by years of civil war, and meet with Taliban officials, Duthoi said. Heading a five-member delegation, he would also travel to Herat and the opposition-held northeastern province of Badakhshan, Duthoi said. Oshima said he would talk with the ruling Taliban authorities in Kabul and ex-president Burhanuddin Rabbani in Badakhshan. At least 80,000 displaced people are living in ill-equipped camps in Herat. Two planes were expected to land in Herat Tuesday with non-food aid, including blankets and tents, from Norway and possibly the United States, she said. The UN official also expressed concern about equally disturbing conditions for thousands of displaced people in Baghlan and the northern province of Mazar-i-Sharif. "We are worried about them too. Mazar and Baghlan are as bad as Herat," she added. Oshima, who met with Pakistani Foreign Minister Abdul Sattar on Monday, said he had been sent by the UN Secretary General to assess the situation and to mobilise donor assistance for the emergency humanitarian needs of Afghans inside Afghanistan and Pakistan. Pakistan last week said it was rushing 5,000 tonnes of rice, 5,000 tents and 50,000 blankets and quilts to Afghanistan. According to the UN the number of Afghans fleeing the combined effects of war and drought has risen to 170,000, mostly in North West Frontier Province. It said 80,000 were encamped under plastic sheets at Jalozai in Peshawar with no protection against freezing temperatures at night and no sanitation facilities or adequate drinking water.
President Rabbani calls for peace talks with Taliban
UNITED NATIONS, February 13 (Itar-Tass) - President of the Islamic State of Afghanistan Burhanuddin Rabbani has called for the urgent resumption of peace talks with Talib leaders under the aegis of the United Nations. His message to U.N. Secretary- General Kofi Annan, which was published at the U.N. Headquarters on Monday, notes that "urgent efforts must be exerted to stop" the crisis in Afghanistan.
だからねー国連仲介による和平がうまく行かなくしちゃったのは国連自身でしょ。
ラバニのやつ和平和平といいながら、言動不一致↓
BBC News Wednesday, 14 February, 2001 Opposition forces in Afghanistan have seized a central city from the ruling Taleban, their first major victory in more than a year. Bamiyan is a stronghold of Afghanistan's minority Shia Muslim community and falls on the main highway linking the capital, Kabul, to Mazar-e-Sharif in the north.
んでもって: Taliban confirm fall of Bamiyan Islamabad, Feb 14, IRNA -- The Afghan Taliban movement on Wednesday confirmed the fall of central Bamiyan city to the United Front forces.
アフガニスタンのニュースをお伝えします。
UN blocks Afghan safety flights(BBC): アフガニスタンのアリアナ航空は、機体の安全性チェック受けるために、所有する航空機のうち一機をパキスタンへ飛行させる許可をもとめました。国連は、これを拒否しました。アメリカとロシアのごり押しによる国連・安全保障理事会の「制裁」(その実態は、こういうこと)下にあるアフガニスタンでは、経済制裁の一環として国際線の飛行も禁止されています。しかしながら、機体の安全性の試験は、国際航空法にもとづき定期的に行うことが義務づけられているものであり、いくら「制裁」とはいえ、民間航空機の安全性の確認まで妨害する態度については、少なからず疑問が持たれます。
BBCは、「事実上、国連制裁委員会は、アリアナ航空が安全なサービスを提供することを妨害している」(In effect, the sanctions committee is preventing Ariana from operating a safe service. )として、これを「strange decision」と評しています。
実際、それと知りつつ航空安全性試験を受けさせないということは、民間航空機に、安全性の確認されない危険な飛行を強制することになりかねません。
ちなみに、アフガニスタンでは、1998年に2件の飛行機事故が発生し、計125名が死亡しています。アリアナでは、現在、ぼろい機体が2機あるだけで、国内線のみ運行してます。自動車でいえば車検にあたる安全性チェックを受けさせないのは、決して好ましいこととは思えません。
制裁委員会の異常な決定は、じつは、これが初めてでは、ありません。先月も、航空関係者が、国連主催の国際会議に出席することを妨害し、「アフガニスタンからの国際飛行は禁止です。出席したければ歩いてきなさい」などと、とんでもない通告をつきつけたもようです。また、制裁委員会は、アフガニスタンのタリバン政権関係者の海外資産の凍結も決定していますが、委員会が作成した「タリバン政権関係者一覧」なるリストのなかには、すでに死亡している人や離職している者なども含まれるなど、アメリカの称する「タリバン関係者だけに限った制裁」が実際には、きわめてずさん、かつ、あいまいな基準で適用されていることが、うかがわれます。
さらに、アメリカは、ニューヨークのタリバン側事務所(国連側委員会とのほぼ唯一の接点)の強制閉鎖を予告しており、このことで、アフガニスタン政府と国連制裁委員会とのコミュニケーションは、いっそう悪化することが予想されます(アフガニスタンには、電話も普及していないので、アフガニスタン政府と国連側がまったく連絡をとれなくなってしまうおそれがある)。
アフガニスタン政府側は、「もしニューヨーク事務所が強制閉鎖になったら、こちらもアフガニスタンの首都カブールの国連事務所(UNSMA)を閉鎖する」としており(Taleban to retaliate against UN)、アメリカの強硬な姿勢は、アフガン和平の実現をますます困難にする内容ばかりとなっています。
UNSMA……United Nations Special Mission to Afghanistan 国連アフガニスタン特別ミッション。アフガン和平に向けた活動を行う国連側事務所。所長は、れいのベンドレルのおっちゃん。日本からも田中浩一郎政務官が派遣されている。
次のニュースです。AFPによると、国際緊急援助物資が、先週末、ようやくアフガニスタンに到着しました。しかし、数百人の子どもたちが凍死したあとになってから毛布を送ってこられても、子どもを失った人々にとっては、複雑な心境では、ないでしょうか。
支援物資があと2週間、早く届いていれば救われた人々のことを思うと、いたたまれなくなります。
このまま冬が来れば数百万人の命が危険にさらされる、というのは、去年の秋から繰り返し国連や非政府系の組織がアピールしていたことです。
パキスタン、日本、スイス、カナダなどは、このアピールにこたえて緊急援助を行いましたが、最大支援国であったアメリカが、なかなか動こうとしませんでした(アメリカは、武器を流しこみゲリラを訓練してアフガニスタンをめちゃくちゃにした悪い意味での貢献も最上級ですが、その一方で小麦粉を送ったりの人道的援助でも最大級の貢献をしており、そのため、去年、またぞろアメリカはアフガニスタンにトマホークを撃ち込むか?という状況になったときでさえ、多くのアフガン人はアメリカのことをそんなに嫌っていませんでした――ミサイルを撃たれたら嫌いになるだろう、とは言っていましたが)。これについては、アフガニスタンをいっそうひさんな状況においこんで、間接的にタリバン政権に圧力をかけるという政治的、外交的な意図があったのかもしれません。同じ食糧援助でも、餓死ぎりぎりになってから与えたほうが恩を売れますから……。1月19日の追加制裁決議のときアフガニスタン側は反発して「アメリカ製品不買」などと言っていたので、アメリカとしては「アメリカのものは、ほしくなかったんでしょ?ひーひーひー」と嘲笑する気なのかもしれません。
なお、問題の「国内難民」ですが、最大の原因は、ここ三十年で最悪という干ばつ(日照り続き)による農作物の全滅です。決して、内戦やイスラム教の思想がどうこうでなく、単に自然現象(異常気象)で困窮(こんきゅう)している人々なのですから、いくら、あれこれの理由で国連が「制裁」(おしおき)をするといっても、もとより、制裁の「道具」にして良いことでは、なかったはずです。
The ongoing civil war in Afghanistan has long stalled any ambitious plans to build a potentially lucrative oil pipeline. In the last year, however, talk of a new pipeline ha begun to resurface. But the old problems remain.
Building a oil and gas pipeline across the shattered country of Afghanistan has long been the dream of many oil companies. But the ongoing civil war always gets in the way.
In the 1980s, the country was officially estimated to be capable of producing 100m barrels of oil. Untapped oil reserves are believed to be considerably higher - especially given the Soviet interest in oil extraction during its occupation of Afghanistan from 1979-89. Likewise, proven coal reserves have been put at 100m tonnes but are reckoned to be around four times that figure.
The biggest potential money-spinner, however, is a pipeline that would link the huge untapped oil and gas reserves of the former Soviet state of Turkmenistan with the energy-needy countries of South Asia, particularly India. The most direct route is across western Afghanistan - which has Turkmenistan on its northern border and Pakistan to the south.
A $6bn trans-Afghan pipeline was once the ambition of the US-based UNOCAL, a energy company that often works in "difficult" countries. Representatives from UNOCAL and from their Saudi partners, Delta Oil, frequently did the rounds of Afghanistan's warring factions in 1996 and 1997. In particular, relations with the Taliban movement, which was on the rise during this time, were cultivated by UNOCAL.
The Afghan capital, Kabul, fell to Taliban forces in September 1996. UNOCAL and Delta spent the next year trying to get a deal with the Taliban and with the opposition Northern Alliance, which then controlled the northern one-third of Afghanistan. The two companies formed the Centgas consortium in October 1997 with the Turkmen government, Itochu of Japan, Hyundai of South Korea and Pakistan's Crescent Group. The Russian firm, Gazprom, was due to sign on at a later date. UNOCAL began to offer donations to aid agencies in Afghanistan, although most turned down the funds. The company also tried to get a training project of the ground that would train Afghans to work on the pipeline.
It all came to nothing. As the hard-line policies of the Taliban gained international notoriety - particularly the movement's harsh treatment of women - UNOCAL was forced to distance itself from the extreme Sunni Muslim group. In early 1998 UNOCAL finally announced that it was putting the pipeline plan on hold, owing to financing problems. As long as Afghanistan remained unstable, the company said, it could not proceed.
Vying with UNOCAL to build a pipeline was the Argentinean firm, Bridas, which also managed to build close relations with the Taliban. The firm had previously signed an agreement with the government of Burhanuddin Rabbani, which was ousted by the Taliban in 1996 but is still recognized by the UN as the government of the Afghanistan. But, Bridas fell out of favour with the Turkmen government - each party took out lawsuits against the other - and then faded from the scene.
But the pipeline dreams have surfaced again. In May 2000 there were reports of discussions of the issue involving Afghanistan, India, Pakistan, Iran and Turkmenistan. And the Taliban newspaper, the Kabul Times, recently reported that the mine and industries minister, Mullah Mohammed Isa Akhond, met representatives of the Central Asia-based US company, Central Asia Oil and Gas Industry. The newspaper quoted company representative, Rafiq Yadgar as saying: "Central Asia Oil and Gas Industry is ready to invest in Afghanistan in the field of oil and gas extraction and meanwhile is willing to build an gas and oil refinery in Afghanistan." He added that Turkmen authorities are ready to co-operate with his company.
No doubt they are. The country's dictatorial president, Saparmurad Niyazov, has long engaged the Taliban, in a bid to stem off cross-border instability. Niyazov has squashed any squeaks of opposition but manages to appease his poor population with promises of future oil riches.
"With the establishing of this project the mutual interest of both sides will be secured," the Taliban's mine and industries minister told the Kabul Times. But even the shared goals may not ensure that this plan, or any other, will get off the ground. Afghanistan has been at war for more than 20 years. Its infrastructure is shattered, its economy in tatters and the worst drought in three decades is compounding the misery of its long-suffering population. The sole remaining opposition to the Taliban, the United Front, is trying to hang on to the 5-10% of the country that it still controls. Should any pipeline actually get off the ground it will be a prime target for sabotage the United Front whose leader, Ahmad Shah Massoud, excels at guerrilla tactics.
And wider, international interests may also get in the way. Iran would like to see Turkmen reserves flow across its borders while Russia would like any pipeline to head its way. Also staking a claim is the US, which would like Turkey to be the end-point for Turkmen oil and gas. The pipeline plan looks set to remain on the drawing board for the foreseeable future.
今夜の凍死者……とうとう合計500人を越えたもよう。ドイツ、スイス、カナダから調査団が出発しました。(アフガニスタンのページより)
"I tried to keep him warm, but he was shivering and I was so cold, and he died," one mother sobbed after her four-year-old son perished in her arms. "I have nothing to eat... nothing to protect myself from the cold." (「子を腕のなかで暖めてやろうとしました。子どもは、すごく震えていて……わたしもとても寒かった。そして……子どもは死んでいました」自分の腕のなかで4歳になる子を失った親は、すすり泣きながらつぶやいた。「食べ物がなんにも、ありません……防寒具、だって、ありません」)
――気温はマイナス25℃
"Parents put their children to sleep in freezing tents and they do not know whether they will survive until the next morning."(こごえつく寒さのテントのなかで、親は子におやすみを言います。翌朝、生きているか分からないと思いながら)
――ユニセフ・アフガニスタン代表ルイス・アーセノート
"I have been in humanitarian work for 23 years and I am not exaggerating to say that I have not seen anything worse." (いろいろな地域で支援活動を行って、もう二十年以上になります。ですが、はっきり言って、これほどひどい状態は、これまで見たことがありません。)
――国連難民高等弁務官ハシム・ウトカン
引き続きヘラートで凍死。身を包むテントのようなものさえ不足しているらしい。親の腕のなかで震えながら凍死していった子の話。
"I tried to keep him warm, but he was shivering and I was so cold, and he died," one mother sobbed after her four-year-old son perished in her arms.
"I have nothing to eat... nothing to protect myself from the cold."
(「子を腕のなかで暖めてやろうとしました。
子どもは、すごく震えていて……わたしもとても寒かった。
そして……子どもは死んでいました」自分の腕のなかで4歳になる子を失った親は、
すすり泣きながらつぶやいた。「食べ物が、なんにも、ありません……防寒具だって、ありません」)――気温は零下25℃
赤十字は、燃料用のまきを届ける予定とのこと。
火曜日、ドイツ、スイス、カナダから、
状況を視察に代表をアフガンへ出発しました。
「国内難民」の凍死者:この三夜だけで500名を越えたそうです。積雪20センチ、零下25℃、極度の栄養不良。"Parents put their children to sleep in freezing tents and they do not know whether they will survive until the next morning."(こごえつく寒さのテントのなかで、親は子におやすみを言います。翌朝、生きているか分からないと思いながら)
――ユニセフ・アフガニスタン代表ルイス・アーセノート
今夜の凍死者:22名。1月29日〜30日の夜は零下25℃になって110人、死にました。
"I have been in humanitarian work for 23 years and I am not exaggerating to say that I have not seen anything worse."
(いろいろな地域で支援活動を行って、もう二十年以上になります。ですが、はっきり言って、これほどひどい状態は、これまで見たことがありません。)国連難民高等弁務官ハシム・ウトカン
水不足のおり、恵みの雪だが、寒さのためヘラートの「国内難民」キャンプで凍死者がでている。 Yemen: No Bin Laden-Cole linkとでてます。さてさてさて。
Cold snap kills Afghan refugees:ヘラートの避難キャンプで、少なくとも110人が凍死。子どもや高齢者などの身体的弱者が犠牲になった。毛布が不足している。名ばかりの「避難所」。気温マイナス25℃
1/28: フォトギャラリーを作りました。プロの写真家がとらえた現地の貴重な映像をごらんください。なお、久保田さんは現在、日本にいますが、31日からふたたびアフガニスタンへ向かわれるそうです。
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